始まりは、実家で観た、
NHKの番組、「日本縦断 こころ旅」。
火野正平さんが、自転車で旅をする番組だ。
父が観ているというのに、私はその時、
「父さん、暴れん坊将軍に変えてくれよ」と頼んだのだった。
おはようございます。
そんな中、ある日、夢を見たんです。
道で転んで泣いている私に、「大丈夫?」と声が掛けられた。
顔を上げてみると、そこには、
自転車に乗った、火野正平さんが居たのだ。
しょ・・・正平ちゃん?
別段ファンだった訳でもないのに、
その瞬間、なぜだか私は恋に落ちた。
その次の日から、もともと早寝体質の私の就寝時刻が、
異常に早くなった。
許される限り、20時には寝に入るようになったのだ。
その日に見た夢は、うつらうつらとする中の妄想でもあったが、
私は、自転車を買った。
けっこうお高いタイプのを。
正平ちゃんに似合う女になるため、精一杯の背伸びをして、
ヘルメットなんて、シュッと尖ったタイプの本気のヤツを買ったし、
スパッツも買った。
そのまた次の日に見た夢、いや妄想では、
もちろん自転車に乗ってたよね。
さぁ来い、正平ちゃんって思いながら、ペダルをこぎまくった。
そんな時に限って、せっかくいい感じに夢を見ていた私を、
おじさんが起こしにかかる。
「おかっぱちゃん?足をバタつかせてるけど、苦しいの?」ってね。
私は、放っておいてくれと叫びながら起こされた。
そんな、ある日見た夢、これも妄想かもしれないが、
ついに正平ちゃんとの自転車ランデブーが叶った。
二人並んで、黙々とペダルをこいでいて、
たまに正平ちゃんを見ると、すごい微笑んでくる。
あぁぁ、正平ちゃ~ん、素敵~!
と、まぁ、謎の恋煩いをしている私なのですがね。
今日は、我が家の白い男の名前問題です。
正式名称は、おたま。
しかし困った事に、
このネコはなかなか自分の名前を覚えてはくれないのだ。
おちゃまん、お刺身が欲しいのか?
おてぃーまん、取っちゃダメだぞ~!
ほにゃまちゃん、ちょっと食べるか?
たまっぴー、ほら、お刺身だぞ!
おっちゃ~ん、おっちゃんぴ~!
おたま「で、オラの名前は、どれなんだ?」
えっとね・・・君は、おたまというんだよ。
覚えられるわけ、ありませんよね。