貴重な曇り、どこの草刈りから始めようかと眺めていたら、
ビクが道路を下から歩いて来ました。
私の前を通って、畑の端に置いてある丸太で爪とぎを始めました。
ビクがいろんな所で爪をとぐ姿は、よく見かけます。
爪とぎが終わると家に向かわず、クヌギの木の方へ歩いて行ったので、
私は初めてビクの子猫を見に行きました。
廊下の下から数日前に引っ越してきたのを知っているのは、私だけ、
でも一度ものぞいたことはありませんでした。
重なって寝ていて、何匹いるのかも分かりません。
写真を撮ったら、即離れました。
ビクの鳴き声や鳴く様子が違うのに気づき、産む場所を探しているように見えた日、
ばあちゃんに、箱やかごを片付けた方がいいと伝えました。
その日の夕方、部屋にいると廊下の下から小さな鳴き声が聞こえたので、
外に出て鉢に植えてある花を見るふりをしながら、廊下の下をのぞき込み、
隅の方にビクの姿がチラッと見えたので、やっぱり!
それ以来、毎日子猫の鳴き声が聞こえて、ビクが出入りする姿を見ても、
私は気づいてないよという態度で、ビクを見て来ました。
ビクが出入りする時、チラッと私を見ているなと感じることもあるので、
知っているんでしょと思っているのかもしれません。
ばあちゃんに話すと、きっと何度ものぞきに行くので、内緒です。
ビクの様子で産まれる日が分かったということに、驚きました。
おやつをあげるだけの関係ですが、毎日何となく見ていると、
私でも自然に気づくことがあるんだな。
普段は毎日寝ている姿ばかり見るビクが、今は斜面で狩りをしています。
栄養を取らねばという事を、本能で気づくのでしょう。
これからどうなっていくのやら。