毎年、スイスのローザンヌのボーリュー劇場で開催される若手バレエダンサーの登竜門、「ローザンヌ国際バレエコンクール」
2008年第36回ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が2月3日行われ、その結果だけは知っていたものの、YouTubeの小さな画像では味わえない部分を、昨日、4月27日(日)午後3時からの2時間、NHK教育で堪能することができました。
見所は東京都出身の高田茜 ( たかだあかね、17歳 ) さんの5位入賞の演技。今回はクラシックバリエーションとジョン・ノイマイヤー振り付け作品のコンテンポラリーの2演目で競われた決選でしたが、高田さんは「ジゼル」とショパンの「ノクターン」を選択。
自身も怪我で2年間バレエを続けることの危機を体験しているという高田さんにとって病弱な女の子ジゼルは感情移入しやすかったのか、とても繊細な演技。
「ノクターン」も同じく叙情的で繊細に演じて見事。
難を言えば、どちらも同じタイプの演技、同じタイプの表情しか見られなかったので、もっとダンサーとしての振り幅の広さをアピールするのなら、もっとガラリと雰囲気の違う演目を選択したほうが良かったのかも。
ただ、とても音楽性と感情表現が見事で美しい踊りは今後も楽しみ
高田さんは素晴らしいことに、劇場の審査で、観客賞も同時受賞。
どんなに上手でも観客の心を動かすことの出来ないダンサーはプロとして主役を踊ることは難しいので、この賞を得たということでも高田さんの資質の高さがわかります・・・。
もともとボリショイバレエスクールに1年半ほど留学されていたそうですが、この奨学金で、今度はロンドンのロイヤルでの研修を受けられるとか。
将来が楽しみです。
あと印象に残ったのは1位のスペインのアレックス・マルティネズさん。
伸びやかでしっかりとしたテクニック、抽象的な成熟した表現を求められるコンテンポラリーの「スプリング・アンド・フォール」では気負いのない滑らかで陰影に富む演技でナチュラル・ボーン・ダンサー・・・体が動きを知っている、音楽を表現できる自然と備わった感覚を持つダンサーとの印象を濃くしていました。
彼はまだ15歳。
とても才能のある人だと思います。
いつもは日・中・韓のアジア勢の女性が決選に多く残るのですが、今回は日本と韓国の女性が一人ずつ。
あとは目立ったのがブラジル勢。(6人?)
他はアメリカ、北欧、イギリス、ハンガリー、オーストラリアなど各大陸満遍なく(笑)
男女比のほうも、今年は22人の男子参加者のうち、11人が決勝に参加し、入賞者も7人のうち4人が男子だったそう。
バレエ界にもその時々のトレンドがコンクールに垣間見えて興味深いですね。
その中で、日本人の入賞がここ3年途切れていないということは素直に喜んでよいでしょう・・・
今回、コンテンポラリーが大御所のノイマイヤーの作品だったということで、彼の作品自体の素晴らしさも味わえましたし、同じ演目が続いて飽きてしまうこともなく(毎度おなじみの「ルーフ・トップ・アクション」とかではなく・笑)質の高い作品で競うことが出来たのは参加者にとっても良いことだったと思います・・・が過去のフリーやコンテンポラリーにおけるトンでも作品もあれはあれで楽しみな部分もあったのですが
2008年第36回ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が2月3日行われ、その結果だけは知っていたものの、YouTubeの小さな画像では味わえない部分を、昨日、4月27日(日)午後3時からの2時間、NHK教育で堪能することができました。
見所は東京都出身の高田茜 ( たかだあかね、17歳 ) さんの5位入賞の演技。今回はクラシックバリエーションとジョン・ノイマイヤー振り付け作品のコンテンポラリーの2演目で競われた決選でしたが、高田さんは「ジゼル」とショパンの「ノクターン」を選択。
自身も怪我で2年間バレエを続けることの危機を体験しているという高田さんにとって病弱な女の子ジゼルは感情移入しやすかったのか、とても繊細な演技。
「ノクターン」も同じく叙情的で繊細に演じて見事。
難を言えば、どちらも同じタイプの演技、同じタイプの表情しか見られなかったので、もっとダンサーとしての振り幅の広さをアピールするのなら、もっとガラリと雰囲気の違う演目を選択したほうが良かったのかも。
ただ、とても音楽性と感情表現が見事で美しい踊りは今後も楽しみ
高田さんは素晴らしいことに、劇場の審査で、観客賞も同時受賞。
どんなに上手でも観客の心を動かすことの出来ないダンサーはプロとして主役を踊ることは難しいので、この賞を得たということでも高田さんの資質の高さがわかります・・・。
もともとボリショイバレエスクールに1年半ほど留学されていたそうですが、この奨学金で、今度はロンドンのロイヤルでの研修を受けられるとか。
将来が楽しみです。
あと印象に残ったのは1位のスペインのアレックス・マルティネズさん。
伸びやかでしっかりとしたテクニック、抽象的な成熟した表現を求められるコンテンポラリーの「スプリング・アンド・フォール」では気負いのない滑らかで陰影に富む演技でナチュラル・ボーン・ダンサー・・・体が動きを知っている、音楽を表現できる自然と備わった感覚を持つダンサーとの印象を濃くしていました。
彼はまだ15歳。
とても才能のある人だと思います。
いつもは日・中・韓のアジア勢の女性が決選に多く残るのですが、今回は日本と韓国の女性が一人ずつ。
あとは目立ったのがブラジル勢。(6人?)
他はアメリカ、北欧、イギリス、ハンガリー、オーストラリアなど各大陸満遍なく(笑)
男女比のほうも、今年は22人の男子参加者のうち、11人が決勝に参加し、入賞者も7人のうち4人が男子だったそう。
バレエ界にもその時々のトレンドがコンクールに垣間見えて興味深いですね。
その中で、日本人の入賞がここ3年途切れていないということは素直に喜んでよいでしょう・・・
今回、コンテンポラリーが大御所のノイマイヤーの作品だったということで、彼の作品自体の素晴らしさも味わえましたし、同じ演目が続いて飽きてしまうこともなく(毎度おなじみの「ルーフ・トップ・アクション」とかではなく・笑)質の高い作品で競うことが出来たのは参加者にとっても良いことだったと思います・・・が過去のフリーやコンテンポラリーにおけるトンでも作品もあれはあれで楽しみな部分もあったのですが