遂に、今日は雪組TOP男役の水夏希さんの最後の公演の千秋楽になりましたね。

実は、ヅカファンの会社の先輩の計らいで、
9月1日(水)18:30~
東京宝塚大劇場にて9列目ド(笑)センターという好位置で観劇することができました。
人気のベテランの引退公演、ということで、もうチケットはあきらめていたので、本当にありがたかったです・・・;;
お芝居は「マリポ―サの花」の正塚晴彦 演出・脚本。
18年の男役人生の総決算。
水さんの持ち味にぴったりの影を背負って復讐に燃えるインターポールの敏腕刑事ロジェ・ジャルダン。
故つかこうへいさんのお嬢さん、相手役の愛原実花さんも水さんと一緒に宝塚を卒業する、ということで、TOP二人のさよなら公演。
ここでは彼女は、ナチの戦犯を追うヴィーゼンタール機関の女性調査員レア・コーエン役。
ふたりのラブストーリーというよりは目的を同じくする仕事上のパートナーながら、訳ありのロジェの心の奥の痛みをわかちあおうとする繊細な芝居で寄り添います。
同じ正塚作品でト―ンの似た「マリポ―サの花」では2番手男役の彩吹真央との男の友情がメインでしたが、今回、彩吹さんの退団で2番手に上がった(そして水さんの後TOPになる)音月桂さんが捜査で協力するパリ警察の刑事リオン役を演じていますが、のんきな同僚マキシム役の沙央くらまさん、レアの同僚ヤコブ役の彩那音さんよりちょっと目立っている程度?
寧ろ、戦犯逃亡協力組織オデッサのボディガード、クールな殺し屋のような美貌が冴えわたる早霧せいなさんが登場回数の割に印象に残る存在感。
次期2番手なのですよね、来春のロミジュリではティボルト役かしら?楽しみです。
大詰めでストーリーを牽引するのは、育ての親バシュレ役の未沙のえるさんと、南米に潜伏していた敵シュミット役の緒月遠麻さん。
家族を皆殺しにしたナチの逃亡者を追い続けて24年。
現在、憎み続けた仇を前に、その真実の姿を知り、彼はどうするのか。
オープニングのスーツ姿の男役群舞、そして最後の夜のレアとのタンゴ。
水夏希、スーツ祭り・・・ハードボイルドな設定、地味なセットではありますが、場面ごとに何着も着替えての登場です。眼福ですね。
これほどにスーツ姿の似合う男役さんも珍しいでしょう。
指先に至るまで神経の行きとどいた洗練された物腰、クールな中にひと匙のほっておけない人間味のさじ加減。
20世紀冷戦時のスパイ小説のようなマニアックな設定の割にやや展開に甘さが残る部分が気になりつつも、水さんの魅力を存分に引き出し、味わうことのできる脚本は、さよなら公演としては大いに評価できるものだと思います。
そして愛原さん。実はこれが初見なのですが、とてもイイですね!
手塚治虫マンガの主人公が飛び出してきたようなつるっとした童顔でスラリとした美脚が映える、すっと背筋の伸びた品のあるスタイル。
押さえた演技、きれいな低めの声が作品世界にマッチして。
高い位置での金髪のポニーテール、鮮やかな色のクラシカルなワンピースやスーツをおばさんくさくならず洗練された大人の女性として着こなしているのに感心しました。
最後、銀橋のセンターに立つ水さんを、舞台上にぎっしりと並んだ雪組生が笑顔で見送るんですよね。
その全員を眺めやり、笑顔の水さん。
その様子を見守る観客。
劇場空間全体でお見送り・・・な演出もまたさよなら公演らしさいっぱいです。
そしてショーが、三木章雄作・演出
「LROCK ON!」
オープニングから勢いが・・・
黒と金の衣装、逆毛をたてたヘアスタイルの群舞でスタート。
ここは多数の客席降りもあり、もう初っ端から客席巻き込んで盛り上げていこう!というハイテンション。
ただ、どのシーンもカッコよく、大人っぽく、久しぶりに宝塚のショーで、文句のつけようのない、全場面満足(厳密に言うと背の低い子だけを集めてゴールドの衣装で踊らせた1シーンは要らないxxといっても全員出演が原則だから仕方なし)な作品を観ました!
特に好きなところはまず、なんと言っても007!!
歌はGoldFingerで、ここは愛原嬢の美脚に釘付け!
キラキラのシルバースパンコールのシンプルイブニングのサイドがぱっくり割れて見せた片脚上方にガーターベルト。
ソフト帽に手をやり、あくまでクールでスタイリッシュな様子の似合うこと。
男役天下の宝塚において、長身大人キャラの娘役さんの活路を見出しました。
あとオペラ座のシーン。
ここで、緒月さんともう一人で十字に組んだ腕で2人が愛原嬢をリフト、に続いてやはり今回で退団の真波そら氏が一人でお姫様だっこ状態から大きくグルングルンと数回転。愛原嬢の長い脚がスッと水平に伸びて、真波さんも長身なので本当にきれい。
いや・・それにしてもリフトするには大きい彼女をあんなにスッとふりまわす(違)真波さんってスゴイかも。
ちなみに大階段でも黒燕尾のシーンでも、真波さんは水さん延長線上のセンターに常に位置していて、ダンサーなのね、という確認と同時に、三木先生の愛を感じました・・・。
パッと振り返った時の笑顔の明るさが突き抜けていて大きな瞳もチャーミング。
それにしても発見(!)と同時に退団だなんて・・・;;
このシーン、メイン二人が赤い衣装で華やかなのですが、最後オペラ座が燃えて上から羽が、赤い羽根がハラハラと落ちてくるんですね。
次に水さんの銀橋でのソロ。
男役の群舞。ここでもダンサー真波そら活躍中。
次のシーンがどうやら、日替わりで「ラテンバージョン」「ブルースバージョン」2パターンがあるという場面だったらしいのですが、どうもオペラ座、007で興奮して記憶が曖昧です^^;
この後水さんの黒タキシード。あぁ、黒タキシード。
雪組のタキシード隊は本当にピシッと揃っていてちょっと禁欲的な感じがするのがよろしいです。
もうここまでで、今日はもう本当に良いものを見せていただいた・・と感謝の心が生まれてきました(笑)
歌姫登場の後は水さんト―ト仕様?のロングの鬘。どうやら、最初はワンレンストレートだったのが、顔にかかるとうっとおしい(笑)という理由で、顔周りのレイヤー度が増したらしく、わたくしが観た頃にはすっかり乙女刈り(?)っぽい感じになっていました。笑顔でプラチナブロンドで水色の宝塚衣装で・・・。
すご~く好き、な拵えではありませんが、なんとなく癒されました。
次はちょっと凝った群舞。ロケット嬢たちが孔雀の羽をモチーフにした衣装でちょっと大人なショーガール。
最初センターの長身美女ひとりにスポットが当たってスタート、フォーメーションがかわってサイドに長身、センターに背の低い子、という並びになって全体が明るくなって見ると、すごい、下級生とは思えない美女揃い?に見えた面々が、普通にぽっちゃりとした子たちもたくさん混じっていることが判明・・。いつもの新入生ラインダンスでした。
一人引き締まったラインでお顔もショーガールしている上手端の子をフォーカス。
ラストでまた、長身がセンターの並びになり、最後のスポットが残っていたのが気になる彼女。いったいだれかしら?と気になっていたら、なんと真波そらちゃんがここにも登場していた、、という説が。本当でしょうか~??
次は白のデュエットダンス。お約束ですが、キレイでした、
ホントに水さん出ずっぱり、踊りっぱなしです!
そして、ラストがうわさに聞いた40人の黒燕尾。
衣装は正統派、音楽はロック調。大階段から舞台に溢れてはみ出すくらいのX字フォーメーションでの大群舞。
それをピシッと揃えてきている雪組の気合。
そこにせり上がりで登場の水さん。
普通、TOP1人はラメで固めた衣装、という定石を覆し、シンプルこのうえなしの黒燕尾です。
皆とともにありながら、その存在は一人際立つ・・・カッコいい。
ラスト1人銀橋に佇む水さん。
フィナーレの衣装も好みです。女性は白いマーメイドラインで下の方に大きな黒いリボンが。ちょっとマイフェアレディっぽい感じ?男性は黒燕尾。
羽をしょっているのは次のTOP、現2番手の音月桂ちゃん以上。
早霧せいなちゃんは片方の肩にオーストリッチっぽい羽を背負って3番手のタイミングでご登場。
愛原嬢も白いマーメイドドレス。リボン大き目?
純白の衣装の水さんはシルクハットで。
この時点で、あと数日で宝塚から男役水夏希はいなくなってしまうのか、という喪失感。
でもそれ以上に、素晴らしいショーを見せていただいた喜びで浮き立つ心のほうが大きな比重を占めていたような・・・。
お二人とも、今後のご活躍を心からお祈りしています

実は、ヅカファンの会社の先輩の計らいで、
9月1日(水)18:30~
東京宝塚大劇場にて9列目ド(笑)センターという好位置で観劇することができました。
人気のベテランの引退公演、ということで、もうチケットはあきらめていたので、本当にありがたかったです・・・;;
お芝居は「マリポ―サの花」の正塚晴彦 演出・脚本。
18年の男役人生の総決算。
水さんの持ち味にぴったりの影を背負って復讐に燃えるインターポールの敏腕刑事ロジェ・ジャルダン。
故つかこうへいさんのお嬢さん、相手役の愛原実花さんも水さんと一緒に宝塚を卒業する、ということで、TOP二人のさよなら公演。
ここでは彼女は、ナチの戦犯を追うヴィーゼンタール機関の女性調査員レア・コーエン役。
ふたりのラブストーリーというよりは目的を同じくする仕事上のパートナーながら、訳ありのロジェの心の奥の痛みをわかちあおうとする繊細な芝居で寄り添います。
同じ正塚作品でト―ンの似た「マリポ―サの花」では2番手男役の彩吹真央との男の友情がメインでしたが、今回、彩吹さんの退団で2番手に上がった(そして水さんの後TOPになる)音月桂さんが捜査で協力するパリ警察の刑事リオン役を演じていますが、のんきな同僚マキシム役の沙央くらまさん、レアの同僚ヤコブ役の彩那音さんよりちょっと目立っている程度?
寧ろ、戦犯逃亡協力組織オデッサのボディガード、クールな殺し屋のような美貌が冴えわたる早霧せいなさんが登場回数の割に印象に残る存在感。
次期2番手なのですよね、来春のロミジュリではティボルト役かしら?楽しみです。
大詰めでストーリーを牽引するのは、育ての親バシュレ役の未沙のえるさんと、南米に潜伏していた敵シュミット役の緒月遠麻さん。
家族を皆殺しにしたナチの逃亡者を追い続けて24年。
現在、憎み続けた仇を前に、その真実の姿を知り、彼はどうするのか。
オープニングのスーツ姿の男役群舞、そして最後の夜のレアとのタンゴ。
水夏希、スーツ祭り・・・ハードボイルドな設定、地味なセットではありますが、場面ごとに何着も着替えての登場です。眼福ですね。
これほどにスーツ姿の似合う男役さんも珍しいでしょう。
指先に至るまで神経の行きとどいた洗練された物腰、クールな中にひと匙のほっておけない人間味のさじ加減。
20世紀冷戦時のスパイ小説のようなマニアックな設定の割にやや展開に甘さが残る部分が気になりつつも、水さんの魅力を存分に引き出し、味わうことのできる脚本は、さよなら公演としては大いに評価できるものだと思います。
そして愛原さん。実はこれが初見なのですが、とてもイイですね!
手塚治虫マンガの主人公が飛び出してきたようなつるっとした童顔でスラリとした美脚が映える、すっと背筋の伸びた品のあるスタイル。
押さえた演技、きれいな低めの声が作品世界にマッチして。
高い位置での金髪のポニーテール、鮮やかな色のクラシカルなワンピースやスーツをおばさんくさくならず洗練された大人の女性として着こなしているのに感心しました。
最後、銀橋のセンターに立つ水さんを、舞台上にぎっしりと並んだ雪組生が笑顔で見送るんですよね。
その全員を眺めやり、笑顔の水さん。
その様子を見守る観客。
劇場空間全体でお見送り・・・な演出もまたさよなら公演らしさいっぱいです。
そしてショーが、三木章雄作・演出
「LROCK ON!」
オープニングから勢いが・・・
黒と金の衣装、逆毛をたてたヘアスタイルの群舞でスタート。
ここは多数の客席降りもあり、もう初っ端から客席巻き込んで盛り上げていこう!というハイテンション。
ただ、どのシーンもカッコよく、大人っぽく、久しぶりに宝塚のショーで、文句のつけようのない、全場面満足(厳密に言うと背の低い子だけを集めてゴールドの衣装で踊らせた1シーンは要らないxxといっても全員出演が原則だから仕方なし)な作品を観ました!
特に好きなところはまず、なんと言っても007!!
歌はGoldFingerで、ここは愛原嬢の美脚に釘付け!
キラキラのシルバースパンコールのシンプルイブニングのサイドがぱっくり割れて見せた片脚上方にガーターベルト。
ソフト帽に手をやり、あくまでクールでスタイリッシュな様子の似合うこと。
男役天下の宝塚において、長身大人キャラの娘役さんの活路を見出しました。
あとオペラ座のシーン。
ここで、緒月さんともう一人で十字に組んだ腕で2人が愛原嬢をリフト、に続いてやはり今回で退団の真波そら氏が一人でお姫様だっこ状態から大きくグルングルンと数回転。愛原嬢の長い脚がスッと水平に伸びて、真波さんも長身なので本当にきれい。
いや・・それにしてもリフトするには大きい彼女をあんなにスッとふりまわす(違)真波さんってスゴイかも。
ちなみに大階段でも黒燕尾のシーンでも、真波さんは水さん延長線上のセンターに常に位置していて、ダンサーなのね、という確認と同時に、三木先生の愛を感じました・・・。
パッと振り返った時の笑顔の明るさが突き抜けていて大きな瞳もチャーミング。
それにしても発見(!)と同時に退団だなんて・・・;;
このシーン、メイン二人が赤い衣装で華やかなのですが、最後オペラ座が燃えて上から羽が、赤い羽根がハラハラと落ちてくるんですね。
次に水さんの銀橋でのソロ。
男役の群舞。ここでもダンサー真波そら活躍中。
次のシーンがどうやら、日替わりで「ラテンバージョン」「ブルースバージョン」2パターンがあるという場面だったらしいのですが、どうもオペラ座、007で興奮して記憶が曖昧です^^;
この後水さんの黒タキシード。あぁ、黒タキシード。
雪組のタキシード隊は本当にピシッと揃っていてちょっと禁欲的な感じがするのがよろしいです。
もうここまでで、今日はもう本当に良いものを見せていただいた・・と感謝の心が生まれてきました(笑)
歌姫登場の後は水さんト―ト仕様?のロングの鬘。どうやら、最初はワンレンストレートだったのが、顔にかかるとうっとおしい(笑)という理由で、顔周りのレイヤー度が増したらしく、わたくしが観た頃にはすっかり乙女刈り(?)っぽい感じになっていました。笑顔でプラチナブロンドで水色の宝塚衣装で・・・。
すご~く好き、な拵えではありませんが、なんとなく癒されました。
次はちょっと凝った群舞。ロケット嬢たちが孔雀の羽をモチーフにした衣装でちょっと大人なショーガール。
最初センターの長身美女ひとりにスポットが当たってスタート、フォーメーションがかわってサイドに長身、センターに背の低い子、という並びになって全体が明るくなって見ると、すごい、下級生とは思えない美女揃い?に見えた面々が、普通にぽっちゃりとした子たちもたくさん混じっていることが判明・・。いつもの新入生ラインダンスでした。
一人引き締まったラインでお顔もショーガールしている上手端の子をフォーカス。
ラストでまた、長身がセンターの並びになり、最後のスポットが残っていたのが気になる彼女。いったいだれかしら?と気になっていたら、なんと真波そらちゃんがここにも登場していた、、という説が。本当でしょうか~??
次は白のデュエットダンス。お約束ですが、キレイでした、
ホントに水さん出ずっぱり、踊りっぱなしです!
そして、ラストがうわさに聞いた40人の黒燕尾。
衣装は正統派、音楽はロック調。大階段から舞台に溢れてはみ出すくらいのX字フォーメーションでの大群舞。
それをピシッと揃えてきている雪組の気合。
そこにせり上がりで登場の水さん。
普通、TOP1人はラメで固めた衣装、という定石を覆し、シンプルこのうえなしの黒燕尾です。
皆とともにありながら、その存在は一人際立つ・・・カッコいい。
ラスト1人銀橋に佇む水さん。
フィナーレの衣装も好みです。女性は白いマーメイドラインで下の方に大きな黒いリボンが。ちょっとマイフェアレディっぽい感じ?男性は黒燕尾。
羽をしょっているのは次のTOP、現2番手の音月桂ちゃん以上。
早霧せいなちゃんは片方の肩にオーストリッチっぽい羽を背負って3番手のタイミングでご登場。
愛原嬢も白いマーメイドドレス。リボン大き目?
純白の衣装の水さんはシルクハットで。
この時点で、あと数日で宝塚から男役水夏希はいなくなってしまうのか、という喪失感。
でもそれ以上に、素晴らしいショーを見せていただいた喜びで浮き立つ心のほうが大きな比重を占めていたような・・・。
お二人とも、今後のご活躍を心からお祈りしています
