2013年10月13日(日)15:00~
IBC(IWAKI BALLET COMPANY)のバレエ公演、「ドン・キホーテ」2日目、
IBC代表で元・東京バレエ団プリンシパル・ダンサーの井脇幸江さんがキトリ役を務める日を観て参りました。
10月13日(日)15:00開演
キトリ・・・・・井脇 幸江
バジル・・・・・菅野 英男
ドン・キホーテ・・・・・芝岡 紀斗
サンチョ・パンサ・・・・・小笠原 亮
ガマーシュ・・・・・吉田 和人
ロレンツォ(キトリの父)・・・・・淡田 和仁
ロレンツォの妻(キトリの母)・・・・・宮下 今日子
キトリの友人
ピッキリア・・・・・高橋 奈津子
ファニータ・・・・・南 亜紗子
【バルセロナの街】第1場
街の踊り子・・・・・佐伯 由加
エスパーダ・・・・・田中 俊太朗
【野営地】第2場
ジプシーの総領・・・・・宮本 祐宜
【夢の場】第3場
ドルシネア姫・・・・・井脇 幸江
森の女王・・・・・工藤 加奈子
キューピット・・・・・桜庭 絵利子、中野裟弓
【酒場】第4場
メルセデス・・・・・阿部 美絵
【結婚式】第5場
ボレロ・・・・・柴田有紀・正木亮
バリエーション1・・・・・高橋 奈津子
バリエーション2・・・・・南 亜紗子
ちなみに、公演は2回で、12日(土)にはキエフバレエからのゲストダンサーを主演に迎えての開幕、キトリをエカテリーナ・ハニュコワ、 バジルをコンスタンチン・ポジャルニツキーが務めて、こちらをご覧になった方からも、好意的なご感想をいただいています^^
わたくしは、東京バレエ団在団時より、個性的で気持ちの入った役作りとOPENで温かいお人柄の井脇さんが、バレエスタジオを経営されるようになり、発表会だけでなく、プロの舞台としてのカンパニー公演も企画されるという試みを続けていらっしゃる気概に感銘を受け、毎回楽しみに観賞しています。
今回も、井脇さんが主役の日を・・・と関西からとんぼ帰りの新幹線直行で、五反田のゆうぽうとホールへ・・・。
まず、配役表を観て。
東バのソリスト宮本さん、小笠原さん、芝岡さんが。
ボレロに牧の柴田さん、正木さんが。
この辺りは楽しみですね。
あと、ソリストでは、友人の一押し、柔らかくて丁寧な踊りが魅力的な松村みのりさんに注目かな、と。
演出面でも、井脇さんのこだわりや物語を丁寧に追うための、新解釈・新演出があるところが、IBCの面白いところ。
今回は冒頭にペン画のような白黒アニメーションの動画があり、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ主従が旅に出る導入部を説明?しています。
なかなかこだわりの演出ではありますが、客電が落ちて、さぁ、始まるぞとわくわくしてから結構長く感じる時間、上演が続くので、ちょっとじらされている感がありますね。観客は幕明けとともに、ダンサーの登場を期待しているわけですから。
全体には東バのワシーリエフ版をベースにし、一幕はそれとほぼ同じで、野営のジプシー場面では、人形劇のくだりを省略。
2幕の酒場の狂言自殺では、サンチョが耳打ちで、キトリに狂言を伝える、結婚が認められると即、その場で披露宴に突入、というのが流れとしての違い。
場面の拵えとしては、風車にドン・キホーテが突進するのではなく、風車小屋から羽がたくさん出てきて老騎士がこん睡し、夢の場面につなげます。この場面、オ―ガンジー?の白い布をドレープ状に天蓋のようにあしらって、夢々しい雰囲気を出している舞台がキレイです。
ダンサーとしては、やはり主役カップルがダントツの存在感。
井脇さんは・・・もちろんのこと、かなりのベテランではいらっしゃるのですが、独自の健康法?もあってか、容姿を全盛期の状態に保ち続けているのが驚異的。
東バで、白いバレエの主役に配役されることがなく、常にキャラクテール的な色濃い強さのある役どころを得意とされている印象がありましたが、今回のキトリは、思いきりお転婆、というのではなく、ちょっと大人っぽく、そして古典の名作に対する敬意を感じる、丁寧な踊りでした。
キトリ同様、大人っぽさが身上のバジル、菅野さんは、小芝居に頼らないどっしりと男らしい風格が。持ち前の落ち着いた雰囲気や技術力もさることながら、ちょっとした眼の使い方や一呼吸置いての笑顔に色気があり、あれ、こんなに素敵なダンサーだったかしら?と思う瞬間が何度か^^
見せ場のソロもアクセントを効かせて、さすがの安定感。
東バで期待していた宮本さんは平均点?ちょっとしたミスが惜しい!という感じでした。
小笠原さんは独特のメイクが絵本に出てくる小鬼のようで、リアル・ドン・キホーテな芝岡さんともども、ファンタジー的な物語の隠し味として、存在そのものが効いていました。
もちろん、キレの良い踊りの見せ場も終盤 用意されており、ホッと。
牧の柴田さん・正木さんペアは安定のクォリティ。
街の踊り子、佐伯さんが密度の高い表現力で眼を惹きました。
お衣装もダークな色目がお似合い。
注目の松村さんは、東バ時代の荒井祐子さん(現・Kバレエプリンシパル)や、先日東バを退団された小出領子さんを彷彿とさせる、引き締まった中に柔らかなおおらかさと丁寧さを感じさせるキレイな踊りで、これからも楽しみなダンサーですね。
ロビーに、Kバレエや今までの公演に携わってきたたくさんのバレエ団やお教室絡みの御花がたくさん飾られていて華やか。勿論、客席にも小さなバレリーナさんたちがたくさんで、お教室の発表会に近い雰囲気がありながらも、カンパニー公演として、作品をとらえたいと言う意識の高さを感じること出来た公演でした
IBC(IWAKI BALLET COMPANY)のバレエ公演、「ドン・キホーテ」2日目、
IBC代表で元・東京バレエ団プリンシパル・ダンサーの井脇幸江さんがキトリ役を務める日を観て参りました。
10月13日(日)15:00開演
キトリ・・・・・井脇 幸江
バジル・・・・・菅野 英男
ドン・キホーテ・・・・・芝岡 紀斗
サンチョ・パンサ・・・・・小笠原 亮
ガマーシュ・・・・・吉田 和人
ロレンツォ(キトリの父)・・・・・淡田 和仁
ロレンツォの妻(キトリの母)・・・・・宮下 今日子
キトリの友人
ピッキリア・・・・・高橋 奈津子
ファニータ・・・・・南 亜紗子
【バルセロナの街】第1場
街の踊り子・・・・・佐伯 由加
エスパーダ・・・・・田中 俊太朗
【野営地】第2場
ジプシーの総領・・・・・宮本 祐宜
【夢の場】第3場
ドルシネア姫・・・・・井脇 幸江
森の女王・・・・・工藤 加奈子
キューピット・・・・・桜庭 絵利子、中野裟弓
【酒場】第4場
メルセデス・・・・・阿部 美絵
【結婚式】第5場
ボレロ・・・・・柴田有紀・正木亮
バリエーション1・・・・・高橋 奈津子
バリエーション2・・・・・南 亜紗子
ちなみに、公演は2回で、12日(土)にはキエフバレエからのゲストダンサーを主演に迎えての開幕、キトリをエカテリーナ・ハニュコワ、 バジルをコンスタンチン・ポジャルニツキーが務めて、こちらをご覧になった方からも、好意的なご感想をいただいています^^
わたくしは、東京バレエ団在団時より、個性的で気持ちの入った役作りとOPENで温かいお人柄の井脇さんが、バレエスタジオを経営されるようになり、発表会だけでなく、プロの舞台としてのカンパニー公演も企画されるという試みを続けていらっしゃる気概に感銘を受け、毎回楽しみに観賞しています。
今回も、井脇さんが主役の日を・・・と関西からとんぼ帰りの新幹線直行で、五反田のゆうぽうとホールへ・・・。
まず、配役表を観て。
東バのソリスト宮本さん、小笠原さん、芝岡さんが。
ボレロに牧の柴田さん、正木さんが。
この辺りは楽しみですね。
あと、ソリストでは、友人の一押し、柔らかくて丁寧な踊りが魅力的な松村みのりさんに注目かな、と。
演出面でも、井脇さんのこだわりや物語を丁寧に追うための、新解釈・新演出があるところが、IBCの面白いところ。
今回は冒頭にペン画のような白黒アニメーションの動画があり、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ主従が旅に出る導入部を説明?しています。
なかなかこだわりの演出ではありますが、客電が落ちて、さぁ、始まるぞとわくわくしてから結構長く感じる時間、上演が続くので、ちょっとじらされている感がありますね。観客は幕明けとともに、ダンサーの登場を期待しているわけですから。
全体には東バのワシーリエフ版をベースにし、一幕はそれとほぼ同じで、野営のジプシー場面では、人形劇のくだりを省略。
2幕の酒場の狂言自殺では、サンチョが耳打ちで、キトリに狂言を伝える、結婚が認められると即、その場で披露宴に突入、というのが流れとしての違い。
場面の拵えとしては、風車にドン・キホーテが突進するのではなく、風車小屋から羽がたくさん出てきて老騎士がこん睡し、夢の場面につなげます。この場面、オ―ガンジー?の白い布をドレープ状に天蓋のようにあしらって、夢々しい雰囲気を出している舞台がキレイです。
ダンサーとしては、やはり主役カップルがダントツの存在感。
井脇さんは・・・もちろんのこと、かなりのベテランではいらっしゃるのですが、独自の健康法?もあってか、容姿を全盛期の状態に保ち続けているのが驚異的。
東バで、白いバレエの主役に配役されることがなく、常にキャラクテール的な色濃い強さのある役どころを得意とされている印象がありましたが、今回のキトリは、思いきりお転婆、というのではなく、ちょっと大人っぽく、そして古典の名作に対する敬意を感じる、丁寧な踊りでした。
キトリ同様、大人っぽさが身上のバジル、菅野さんは、小芝居に頼らないどっしりと男らしい風格が。持ち前の落ち着いた雰囲気や技術力もさることながら、ちょっとした眼の使い方や一呼吸置いての笑顔に色気があり、あれ、こんなに素敵なダンサーだったかしら?と思う瞬間が何度か^^
見せ場のソロもアクセントを効かせて、さすがの安定感。
東バで期待していた宮本さんは平均点?ちょっとしたミスが惜しい!という感じでした。
小笠原さんは独特のメイクが絵本に出てくる小鬼のようで、リアル・ドン・キホーテな芝岡さんともども、ファンタジー的な物語の隠し味として、存在そのものが効いていました。
もちろん、キレの良い踊りの見せ場も終盤 用意されており、ホッと。
牧の柴田さん・正木さんペアは安定のクォリティ。
街の踊り子、佐伯さんが密度の高い表現力で眼を惹きました。
お衣装もダークな色目がお似合い。
注目の松村さんは、東バ時代の荒井祐子さん(現・Kバレエプリンシパル)や、先日東バを退団された小出領子さんを彷彿とさせる、引き締まった中に柔らかなおおらかさと丁寧さを感じさせるキレイな踊りで、これからも楽しみなダンサーですね。
ロビーに、Kバレエや今までの公演に携わってきたたくさんのバレエ団やお教室絡みの御花がたくさん飾られていて華やか。勿論、客席にも小さなバレリーナさんたちがたくさんで、お教室の発表会に近い雰囲気がありながらも、カンパニー公演として、作品をとらえたいと言う意識の高さを感じること出来た公演でした
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