maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

TAKARAZUKA宙組公演

2007-02-08 04:45:54 | TAKARAZUKA
2月6日の火曜日、東京宝塚劇場で宙組のTOP、貴城けいのサヨナラ公演、「維新回天・竜馬伝!」とレビュー「ザ・クラシック -I Love Chopin」を観て参りました。



幕末の薩長連合の仕掛け人として広い視野で変革の時代を生きる坂本竜馬を爽やかで魅力ある若者として描く、恋あり、友情あり、歴史物語としてのストーリー展開あり、で賑やかなコンテンツをコミカルに演出。歌やオーラの強さ、というよりも親しみ易い爽やかさが持ち味のこのTOPには良く似合う演目でした。
テーマのせいか、東京の宝塚劇場には珍しいほど男性のお客様が多かったのが印象的。竜馬って永遠の男のロマンなのかもしれませんね

レビューは、ショパンの音楽をテーマに、とはいってもかなり音自体はショー向けにアレンジ。
燕尾服の男役に「マイフェアレディ」の競馬場シーンを髣髴とさせる黒白のイブニングドレスの娘役の舞踏会のシーン、大階段に逆三角形の隊列で赤と白のオスカル様軍服の男役の群舞など、レビューファンには”たまらない”シーンがたくさん盛り込まれていてサービス精神たっぷり。
会社のヅカ通の先輩は、おかっぱの鬘にメガネ、モーツァルトの着ていたような上着を着込んだコミカルな狂言回しが、それらを取り去ると、ぴたっと金髪を撫で付けたエレガントなTOP男役だった・・・というシーンや、男装のジョルジュ・サンドとショパンが絡む2人の踊りに、宙組きってのダンサー蘭寿とむが絡む踊りのシーンで貴城けいが長い付け睫の目をを伏せると、なんともいえない色香があり、「越路吹雪ってこんな感じだったのかしら・・・」と夢想させるシーンになっていた、とか・・・。

ちょっと??と思ったのは、白鳥の湖の群舞のようなクラシックチュチュをつけた一連の踊り。
必ずしもバレエの素養があったり、美しい脚の持ち主が選抜されたでもなさそうな一群で、人によっては短いチュチュの下から覗くHIPの部分が赤ちゃんのオムツのようだったりxxx
実は彼女たちはロケットガールズ!若手が一列になってラインダンスをするものなので、全員参加。
なるほど~、これで納得。それにラインダンスを始めるとクラシックバレエの真似事をしていたときとは打って変わってスタイルが気にならない。若々しさと元気の良さではつらつとして見えるから不思議。
逆に、いかにクラシックバレエを踊る職業ダンサーが洗練された身体のラインを持っているか、ということに気づかされましたわ。

ファンクラブで申し込んだのに抽選にもれた、という方がいらっしゃる一方、今回わたくしはMINXでお世話になっている宮本さんにお誘いいただいての観劇。この日も縞の白大島に宝塚劇場の赤に金の内装を思わせる帯が華やかで素敵なお着物姿でいらした宮本さん、どうもありがとうございました!
おかげさまで久しぶりの宝塚を堪能させていただきました


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (宮本)
2007-02-08 09:23:40
「ベル去りぬのmaria」になって駆けつけて頂きありがとうございました。

久しぶりの「宝塚」でいらっしゃった模様、私としてはもう少し洒落た作品をお目にかけたかったのですが・・・{笑}

昨日の日中にNHKハイビジョンで「小林十市」がベルサイユ宮殿と庭を歩いてルイ14世とバレエのことを語っている番組がありました。その前の夜にmariaちゃんからお聞きしたことがグッドタイミングで現れてびっくりでした。ルイ14世って自分でも踊ったんですってね。
返信する
Unknown (シーラカンチャン)
2007-02-08 12:53:12
Mariaさま
ほんとに趣味多彩でいらっしゃいますね。{超びっくり}
なんか忙しくて、シーラカンな私は息切れ {ため息}
私も年の割にはフットワーク宜しくよくあちこちでかけますが、Mariaさんには大負けますわ{汗}

ところで、お話を関係ないところに戻して申し訳ありませんが、ネットでKカンパニーの「海賊」がプレオーダーででているのですが、吉田都さんもでる模様。いかがなものでしょうか?私は正直いうと、クマテツさまは、あまり興味がないのですが、一度吉田都さんのバレーをみてみたくて。(先日真夜中にハイビジョンでやってましたね。終わりが夜中でしたので、ちょっとウツラウツラでうろおぼえ)
今度のNBSの配券が「オーストラリアバレー」ですって!(聞いたことない{NO}人任せなので)ルグリ先生はその後ね?
それにしても、毎回ルグリ先生のレッスン面白いですね~。いろいろおかしいことあって、楽しくて。「よくなった!よくなった!」と言って激励がすばらしいですよね。ほんとに惜しみなく後輩をそだてている姿に感動{グズン}

宮本さまが書かれているルイ14世って、映画になりましたよね?「王は踊る」結構過激でしたね。なんかキンキラキンの印象があります。演じている俳優さんステキでした。
返信する
Unknown (maria)
2007-02-09 00:02:15
宮本様

>「ベル去りぬのmaria」
思わず吹き出してしまいました!
「あぁぁ~ベル去りぬ~に~薔薇が咲く~」と歌いながら後ずさりして会社を出る自分の姿が浮びました・・・{花}

そのような面白そうな番組がハイビジョンであったのですね。
太陽王ルイ14世。贅を尽くしたヴェルサイユ宮殿で威光を示すのみならず、自身も派手好きで趣向を凝らした演出を好むスタイリスト。所謂劇場国家のカリスマ君主として自らも踊って(太陽の役{晴}、などを演じたらしいのですが・・・)なかなか、興味深い人物です。
Opera座バレエ団も彼のアイデアなくしては存在しなかったかも・・・と思うとありがたさに手を合わせたくなります{パチパチ}
返信する
Unknown (maria)
2007-02-09 00:34:04
シーラカンチャン様

20代の頃は、絵画作品や映画などの過去の名作(創世記のグリフィス、ルノワールから小津、ドイツ表現主義、ヌーヴェルヴァーグ、80年代のインディペンデント系などなど)をフォローすることに追われていましたが、30代以降は、ナマの舞台の有限の美に特に強く惹かれて・・・。

今回のイレールのように、舞台人としての旬の時期を観る幸せをそれを見送る甘美な悲しみを思うと、できる限り、同時代の良きものを観ておかなくては・・・と思うので、ついついペースが上がってしまいます{ハッピー}{汗}

「海賊」はお話自体は荒唐無稽なもので、見所でよくガラ公演で披露されるアリとメドゥーラのPDDだけが有名になっていますが、ABTが映像を出しているプロダクションなどは面白いですよ。
スペクタクルなので舞台装置に凝るKバレエには向いているかも、ですね。くるみの都さんが素晴らしかったので今回も彼女のメドゥーラの日を知人に頼んであります。

わたくしも怒涛のバレエ月間が過ぎて年始に手元に残ったチケットがオーストラリアバレエだけか、と思ったときには空虚な気持ちになったものですxxx。(ごめんなさいオージーバレエ)
国内唯一のバレエ団として年中国内巡業に出ている忙しいカンパニーのようですので、国際的に知られるチャンスに恵まれていないのですが、なかなか上手く運営されているようですよ。NBSも知名度のなさに危機感を覚えたのかブログを作って広報活動に勤しんでいますね。

ルグリ先生の今回のレッスン(ロミジュリ)もとても良かったですね。
ヌレエフ版って半端じゃなくハードなんだと改めて気づかせてくれるとともに、惜しみなく励まし、手本を示し、その精神を伝えるルグリ先生の姿に何度も瞼が熱くなりました。
エルヴェとドロテの模範演技、最後、通しでやってくれたのも良かったです{ハート}

「王は踊る」の美男俳優はブノワ・マジメルですね。
音楽家リュリの王への秘めた愛、モリエールと組んで成功を収めた舞踊劇コメディ・バレ、から始まるオペラの萌芽、王が踊るバロックバレエなどコンテンツ満載でこの時代の歴史ファンにはとても興味深いはず。古楽器なども忠実に再現されていて演奏も良かったです。映画としてはそのマニアックな歴史をかなりの期間フォローしているせいかやや求心力に欠けた感も・・・。というのは私見ですが{ラブ}
返信する

コメントを投稿