10月26日(金)楽日の
「真夏の夜の夢」AT ゆうぽうとホール
この日の配役は
タイターニア:アリーナ・コジョカル Alina Kojocaru
オベロン:スティーヴン・マックレー Steven McRae
パック:大嶋正樹
ボトム:平野玲
ハーミア:小出領子
ライサンダー:後藤晴雄
ヘレナ:井脇幸江
デミトリアス:木村和夫
村人:高橋竜太、山口優、鈴木淳矢、氷室友、宮本祐宣
エンドウの精:高木綾
蜘蛛の精:田中結子
カラシナの精:西村真由美
蛾の精:奈良春夏
指揮:デヴィッド・ガーフォース
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:志田明子(「バレエ・インペリアル」)
合唱:TOKYO FM 少年合唱団(「真夏の夜の夢」)
協力:東京バレエ学校
振付: Frederick Ashton
音楽: Felix B.Mendelssohn
編曲: John Lanchbery
デザイン: David Walker
初演: 1964年ロイヤルバレエ団
アシュトンの音楽性と演劇性に富んだシェークスピアの喜劇。
今回はロイヤルバレエ団のプリンシパル、アリーナ・コジョカルとヨハン・コボーがゲスト出演で主役を務める予定がコボーの怪我で、急遽若干21歳のスティーブン・マックレーが抜擢。
この前の週にコベントガーデンでアリーナをジュリエットにロミオDebutも果たしたばかりの彼。
来年5月のロイヤルバレエのロンドン公演でのオベロンDebutも決まっているとはいえ、慌しい準備だったはず・・・。
彼を見たのは2003年のローザンヌ。最後にタップダンスで場をさらった天才少年がこんなに早く大プリンシパルの相手役として東京で主役を踊るのを見られるとは・・・。
コボー自身、公私ともにパートナーである一世代若いアリーナの、自分のあとの相手役としてスティーブンを指名しているとの話もあり、いやが上にも高まる期待。
この日が楽日で、踊りが身体に入ってきた頃、という条件を考慮したとしても、彼のオベロンは初役とは到底思えない堂々たる妖精王ぶり。
東バの他のダンサーとのバランスから考えるとさほど長身というわけではなさそうですが、バランスのとれたすらりとした肢体、メイク映えするほっそりとしたきれいな輪郭の顔で実に美しく、夢の世界の住人らしい存在感が登場時より あたりをファンタジーの世界に包み込んでいく様は素晴らしい。
ゆっくりとしたムーブメントでは磐石とは言いかねる部分も見受けられましたが、大した疵ではなく、それよりも美しい脚のライン、細かいパでの素早い動きを繰り出す時の高揚感は彼ならでは。
コジョカルとの並びも金髪のほっそりとした2人のバランスはとても良く、コジョカルの新たな魅力を若いパートナーが引き出しているように思いました。
そのコジョカルは、いつものいたいけな少女の面影はどこへやら、堂々たる女王っぷり。
素早い動きとここまで!と思う可動域の広さで小柄な身体が大きく見えます。
技巧を凝らしつつも妖精らしい柔らかさと相手役とのアイコンタクトを充分に取って物語をしっかりと紡いでいく様は、アリーナがやはりややリードしている年上女房カップル?
魔法が解けたあと、ロバ頭を寵愛してしまった村人ボトムを見やるとき、恥らうでも慌てるでもなく、何事も無かったように誇り高く視線をそらせるさまも女王の風格。
あ、でも可愛いんですよ。金髪の縦ロールが似合うこと。若いスティーブンとの並びも美しくて・・・。
ダーシーが引退したコベントガーデンの穴を埋めるのはやはりコジョカルなのだろうな・・・と、存在感を増した彼女をまぶしく感じたことでした。
「真夏の夜の夢」AT ゆうぽうとホール
この日の配役は
タイターニア:アリーナ・コジョカル Alina Kojocaru
オベロン:スティーヴン・マックレー Steven McRae
パック:大嶋正樹
ボトム:平野玲
ハーミア:小出領子
ライサンダー:後藤晴雄
ヘレナ:井脇幸江
デミトリアス:木村和夫
村人:高橋竜太、山口優、鈴木淳矢、氷室友、宮本祐宣
エンドウの精:高木綾
蜘蛛の精:田中結子
カラシナの精:西村真由美
蛾の精:奈良春夏
指揮:デヴィッド・ガーフォース
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:志田明子(「バレエ・インペリアル」)
合唱:TOKYO FM 少年合唱団(「真夏の夜の夢」)
協力:東京バレエ学校
振付: Frederick Ashton
音楽: Felix B.Mendelssohn
編曲: John Lanchbery
デザイン: David Walker
初演: 1964年ロイヤルバレエ団
アシュトンの音楽性と演劇性に富んだシェークスピアの喜劇。
今回はロイヤルバレエ団のプリンシパル、アリーナ・コジョカルとヨハン・コボーがゲスト出演で主役を務める予定がコボーの怪我で、急遽若干21歳のスティーブン・マックレーが抜擢。
この前の週にコベントガーデンでアリーナをジュリエットにロミオDebutも果たしたばかりの彼。
来年5月のロイヤルバレエのロンドン公演でのオベロンDebutも決まっているとはいえ、慌しい準備だったはず・・・。
彼を見たのは2003年のローザンヌ。最後にタップダンスで場をさらった天才少年がこんなに早く大プリンシパルの相手役として東京で主役を踊るのを見られるとは・・・。
コボー自身、公私ともにパートナーである一世代若いアリーナの、自分のあとの相手役としてスティーブンを指名しているとの話もあり、いやが上にも高まる期待。
この日が楽日で、踊りが身体に入ってきた頃、という条件を考慮したとしても、彼のオベロンは初役とは到底思えない堂々たる妖精王ぶり。
東バの他のダンサーとのバランスから考えるとさほど長身というわけではなさそうですが、バランスのとれたすらりとした肢体、メイク映えするほっそりとしたきれいな輪郭の顔で実に美しく、夢の世界の住人らしい存在感が登場時より あたりをファンタジーの世界に包み込んでいく様は素晴らしい。
ゆっくりとしたムーブメントでは磐石とは言いかねる部分も見受けられましたが、大した疵ではなく、それよりも美しい脚のライン、細かいパでの素早い動きを繰り出す時の高揚感は彼ならでは。
コジョカルとの並びも金髪のほっそりとした2人のバランスはとても良く、コジョカルの新たな魅力を若いパートナーが引き出しているように思いました。
そのコジョカルは、いつものいたいけな少女の面影はどこへやら、堂々たる女王っぷり。
素早い動きとここまで!と思う可動域の広さで小柄な身体が大きく見えます。
技巧を凝らしつつも妖精らしい柔らかさと相手役とのアイコンタクトを充分に取って物語をしっかりと紡いでいく様は、アリーナがやはりややリードしている年上女房カップル?
魔法が解けたあと、ロバ頭を寵愛してしまった村人ボトムを見やるとき、恥らうでも慌てるでもなく、何事も無かったように誇り高く視線をそらせるさまも女王の風格。
あ、でも可愛いんですよ。金髪の縦ロールが似合うこと。若いスティーブンとの並びも美しくて・・・。
ダーシーが引退したコベントガーデンの穴を埋めるのはやはりコジョカルなのだろうな・・・と、存在感を増した彼女をまぶしく感じたことでした。
どうも同じ日に鑑賞していたようです。
私は最近、やたら時間に追われていて、
公演に行くのもギリギリ、
とりあえず着られるものをひっつかんで着て行く!
という荒んだ日々・・・
公演ぐらいもっと時間をかけて身支度したいものです{涙}
しかも、私の大好きなコボーが降板だなんて!
(今年は降板だらけですね・・・)
もう~なによなによ~{どくろ}と、
うらみつらみを抱きつつ劇場までダッシュ{ダッシュ}
以前コボーの代役だった人には煮え湯を飲まされた記憶があるので、
今度の人は大丈夫なんでしょうね~。プンプン。
と、荒んだ気分のまま鑑賞へ・・・
が!
マックレーさん!
思わず心でガッツポーズを・・{ラブラブ}
おお~久々に(!?)ロイヤルで楽しみな新星が!
ステキですね~~~。
コジョカルとのバランスもいいし、
一気に心が癒されました~~~{ルンルン}
再来日待ってます{ルンルン}
なんとご一緒していたのですね{ラブ}
お仕事お忙しい中、公演ははずさないchelseaさん、流石です!
コボーの降板は残念で怪我も心配ではあるのですが、注目のスティ-ブン、若さゆえか持ち味なのか、全身の美しいライン、オベロンメイクが映えるスッとしたお顔立ち、若さに似合わぬオベロンとしての風格がすでに漂う演技など、期待を大きく上回る演技の良さと求心力には感嘆しました{びっくり}
アリーナとの並びも良く、(2人とも小柄ながらバランスの良い美形)、さすがコボ-自ら自分がキャリアを終えた後のアリーナの相手役に・・・(これも良いハナシですわ)と推薦しているだけのことはありますよね・・・{流れ星}
わたくしもインペリアルでの不満が一気に解消!{キラリ}でした。