10月26日(金)19:00開演
24日初日の東京バレエ団「真夏の夜の夢」「バレエ・インペリアル」2演目の楽日を観に、五反田のゆうぽうとホールに行って参りました。
各々1時間に満たない演目ながら、特に「真夏の夜の夢」はロイヤル・バレエ団より、アリーナ・コジョカルとスティーブン・マックレーという新鮮な顔合わせのゲストダンサーに、芸達者な東バのソリストが適役で配されており、非常に満足のいく舞台を堪能。
まずは上演順で「バレエ・インペリアル」から・・・。
26日の配役は以下の通り。
上野水香-高岸直樹
奈良春夏、長瀬直義-横内国弘
佐伯知香、吉川留衣
振付:ジョージ・バランシン
音楽:P・I・チャイコフスキー 「ピアノ協奏曲第2番ト長調」
1941年初演
バランシンのプティパとチャイコフスキーに代表される帝政ロシア時代のクラシックバレエへのオマージュ。
初演時にあった男女の物語を想起させるマイムが上演を重ねるごとに削除されるなど、バランシンの抽象的な音楽バレエへの移行期の代表作の一つ。
主役の男女一組、女性一人と男性二人のソリスト、女性2人の第二ソリスト、そして女性群舞による構成。全幕クラシックバレエさながらの壮麗さで華やかに見せる作品。
久し振りの上野さんの主役。
ちなみに、初日のキャストが、
吉岡美佳-木村和夫、
田中結子、大嶋正樹-中島周
乾友子-高木綾でした。
まちがいなく優美であろう吉岡さん、前回「レ・シルフィード」の詩人役でちょっと端正さに揺るぎがみえたため、いつもの全幅の信頼とまではいかないまでも、まぁ端正であろう木村さんが主役。好みで言うと、この木村さんが高岸さんならワタクシ的にはBEST.
ほっそりときれいな長い手脚のアジアンビューティ田中さん、もう少し身長があれば・・といつも思いますが次世代プリンシパル、花も実もある大嶋さん、中島さんの豪華PDT。
シャープなお顔の輪郭に特色のある踊りのきれいな乾さん、柔らかさのある踊りと優しさが魅力の美人高木さんの無音ポワントペア・・・かなり、惹かれましたが予定のある曜日だったことと、そういえば水野さんの衝撃の白鳥(ダメでした)とそれをリカバーするドンキ(Cuteでした)以来、彼女では見ていなかったのでそろそろチェックを・・・という意味合いでこの日をチョイス。
直線的なアームスの動きは・・・どうなんでしょう?
やはりクラシックの主役を踊るにはどうにも踊りにクセがあるなぁと思わざるを得なかったのですが、彼女を多く観ている友人によると、東バでの主役に馴れてきて、自分の色を自信をもって表現できるようになってきた、今日意思的でよかった、ということでしたので、人それぞれかしら。
これからは選べるなら吉岡さん主役の日を、と密かに思ったことでした。
対照的によかったのが高岸さん。
出てきた瞬間、やや固いかなと思ったのですが、踊りこんでくるほどに生き生きとした表情で踊りもダイナミックな部分がきれいにキマリ、今ひとつ元気がなかった「ラ・シルフィード」のジェイムス役で感じたそろそろ主役は次に譲るべきときが来たのかな・・という寂しさを払拭してくれる出来でした。
先日のシャルラタンも素晴らしい快(怪)演でしたが、キャラクテールで恐ろしいほどの存在感を発揮する高岸さんを見慣れてきた目には、ノーブルを踊る彼は久し振りで新鮮。
奈良さんはきれいなヒトなのですが踊りにもう少し丁寧さが欲しい。勢いで見せる踊りの方が得意なのかしら。
横内さんは跳躍回転系の技術に安定感。舞台姿も落ち着いてきた感じ。あとはバレエらしい世界観、エレガントさを今後身につけていって欲しいもの・・・。長瀬さんはソリストとしては初見。踊りはともかくヘアメイクに一考の余地アリ。
今回群舞で感じたのは、東バの女性陣が美人揃いになってきたのに反比例して男性は踊れる技術重視なのか、ビジュアル的に華のあるヒトが見受けられないこと。ある程度髪型などでも演出できる部分もあることなので考えていただきたい課題だったりします。。。
佐伯さんは、マチルド・フルステを髣髴とさせる、黒髪でキュートな、しっかりとした芯を感じさせる求心力のある踊りのダンサー。
吉川さんはまだコールドで踊ることのほうが多い方ですがお顔立ちがきれいで入団当時から井脇幸江さんの若い頃にそっくりと言われているヒト。コールドでは華やかで目立つのですが、いざソリストとして踊ってみるとまだ存在感が弱いかなと感じました。これから、真ん中で踊るということに対する自覚とある意味欲が出てくると楽しみかなと。(これはダンサーの性格もあるので何とも言いがたいところですが)
ただ、わたくし、この演目の半分以上・・・記憶がございません・・・
最後に一つだけ・・・。ピアノの志田明子さんだけはこれからは、バレエの伴奏をしていただきたくありません。ダンサーも気の毒です。指揮者のガーフォースさんも驚かれたことでしょう。
ミスタッチあたりまえ、音が流れる、崩れるのもあたりまえ?これならまだしも高岸夫人のほうが・・・というのが会場の声。ん?まさか、それを狙って??なんて・・・
24日初日の東京バレエ団「真夏の夜の夢」「バレエ・インペリアル」2演目の楽日を観に、五反田のゆうぽうとホールに行って参りました。
各々1時間に満たない演目ながら、特に「真夏の夜の夢」はロイヤル・バレエ団より、アリーナ・コジョカルとスティーブン・マックレーという新鮮な顔合わせのゲストダンサーに、芸達者な東バのソリストが適役で配されており、非常に満足のいく舞台を堪能。
まずは上演順で「バレエ・インペリアル」から・・・。
26日の配役は以下の通り。
上野水香-高岸直樹
奈良春夏、長瀬直義-横内国弘
佐伯知香、吉川留衣
振付:ジョージ・バランシン
音楽:P・I・チャイコフスキー 「ピアノ協奏曲第2番ト長調」
1941年初演
バランシンのプティパとチャイコフスキーに代表される帝政ロシア時代のクラシックバレエへのオマージュ。
初演時にあった男女の物語を想起させるマイムが上演を重ねるごとに削除されるなど、バランシンの抽象的な音楽バレエへの移行期の代表作の一つ。
主役の男女一組、女性一人と男性二人のソリスト、女性2人の第二ソリスト、そして女性群舞による構成。全幕クラシックバレエさながらの壮麗さで華やかに見せる作品。
久し振りの上野さんの主役。
ちなみに、初日のキャストが、
吉岡美佳-木村和夫、
田中結子、大嶋正樹-中島周
乾友子-高木綾でした。
まちがいなく優美であろう吉岡さん、前回「レ・シルフィード」の詩人役でちょっと端正さに揺るぎがみえたため、いつもの全幅の信頼とまではいかないまでも、まぁ端正であろう木村さんが主役。好みで言うと、この木村さんが高岸さんならワタクシ的にはBEST.
ほっそりときれいな長い手脚のアジアンビューティ田中さん、もう少し身長があれば・・といつも思いますが次世代プリンシパル、花も実もある大嶋さん、中島さんの豪華PDT。
シャープなお顔の輪郭に特色のある踊りのきれいな乾さん、柔らかさのある踊りと優しさが魅力の美人高木さんの無音ポワントペア・・・かなり、惹かれましたが予定のある曜日だったことと、そういえば水野さんの衝撃の白鳥(ダメでした)とそれをリカバーするドンキ(Cuteでした)以来、彼女では見ていなかったのでそろそろチェックを・・・という意味合いでこの日をチョイス。
直線的なアームスの動きは・・・どうなんでしょう?
やはりクラシックの主役を踊るにはどうにも踊りにクセがあるなぁと思わざるを得なかったのですが、彼女を多く観ている友人によると、東バでの主役に馴れてきて、自分の色を自信をもって表現できるようになってきた、今日意思的でよかった、ということでしたので、人それぞれかしら。
これからは選べるなら吉岡さん主役の日を、と密かに思ったことでした。
対照的によかったのが高岸さん。
出てきた瞬間、やや固いかなと思ったのですが、踊りこんでくるほどに生き生きとした表情で踊りもダイナミックな部分がきれいにキマリ、今ひとつ元気がなかった「ラ・シルフィード」のジェイムス役で感じたそろそろ主役は次に譲るべきときが来たのかな・・という寂しさを払拭してくれる出来でした。
先日のシャルラタンも素晴らしい快(怪)演でしたが、キャラクテールで恐ろしいほどの存在感を発揮する高岸さんを見慣れてきた目には、ノーブルを踊る彼は久し振りで新鮮。
奈良さんはきれいなヒトなのですが踊りにもう少し丁寧さが欲しい。勢いで見せる踊りの方が得意なのかしら。
横内さんは跳躍回転系の技術に安定感。舞台姿も落ち着いてきた感じ。あとはバレエらしい世界観、エレガントさを今後身につけていって欲しいもの・・・。長瀬さんはソリストとしては初見。踊りはともかくヘアメイクに一考の余地アリ。
今回群舞で感じたのは、東バの女性陣が美人揃いになってきたのに反比例して男性は踊れる技術重視なのか、ビジュアル的に華のあるヒトが見受けられないこと。ある程度髪型などでも演出できる部分もあることなので考えていただきたい課題だったりします。。。
佐伯さんは、マチルド・フルステを髣髴とさせる、黒髪でキュートな、しっかりとした芯を感じさせる求心力のある踊りのダンサー。
吉川さんはまだコールドで踊ることのほうが多い方ですがお顔立ちがきれいで入団当時から井脇幸江さんの若い頃にそっくりと言われているヒト。コールドでは華やかで目立つのですが、いざソリストとして踊ってみるとまだ存在感が弱いかなと感じました。これから、真ん中で踊るということに対する自覚とある意味欲が出てくると楽しみかなと。(これはダンサーの性格もあるので何とも言いがたいところですが)
ただ、わたくし、この演目の半分以上・・・記憶がございません・・・
最後に一つだけ・・・。ピアノの志田明子さんだけはこれからは、バレエの伴奏をしていただきたくありません。ダンサーも気の毒です。指揮者のガーフォースさんも驚かれたことでしょう。
ミスタッチあたりまえ、音が流れる、崩れるのもあたりまえ?これならまだしも高岸夫人のほうが・・・というのが会場の声。ん?まさか、それを狙って??なんて・・・
あまりエレガントではないのかしら。他の方の感想で「体調不良
だったのか硬かった」とありました。
mariaちゃんの逆鱗に触れたピアニストさんはそんなにひどかったの{なんで}
chocolateの新商品楽しみにしています{ラブラブ}
こんばんは!
プの件、楽しみですね{ラブ}
上野さん、他の方の公演をご覧に客席やロビーにいらっしゃるときには本当にお洒落で可愛らしくてスタイリッシュでこんな魅力的な女性は滅多にお目にかかれない・・{リボン}・と思うのですが、舞台に上がると・・・・。
身体も柔らかく、身体能力・造形には優れたものを生まれ持っていらっしゃると思うのですが、それを気高く・エレガントにあるいはお姫様の如く使うという方向性においては開発途上でいらっしゃるようにお見受け致します。
おきゃんな町娘のCUTEな魅力、というキャラクターでは成功していらっしゃるのですが、純クラシックの主役に求められる資質{王冠}というものの難しさを思い知らされるダンサーでもあります・・・。
バレエの伴奏ピアニストについては、フィリップ・ギャモンさんなど、海外のバレエ団と一緒に来日される方の洒脱な演奏と比較するとこれだけピアニスト人口の多い日本でどうやったらこんな演奏者を選べるのかしら??と逆にお尋ねしたくなるような演奏が常となっているのが悲しき現実ではあるのですが、それにしても26日は酷すぎました。
調べたら、東京シティフィルハーモニック交響楽団付の鍵盤奏者なのですね。
ということはオーケストラ付のピアニスト、ということで特に情実的な思惑が絡んだハナシではなさそうですが、それにしてもなぜ・・・。今でも疑問です。
chocolata、今回も商品チェックをしていて思わずウフフ{ハート}とハート気分のわたくしです。近日中にご覧いただけるよう、頑張ります{ガッテン}
沢山の公演を御覧になって、
一つ一つの詳細なレポートには感服いたします。
うわぁぁぁ~~~大変そうです~~~{汗}
オペラのレポはどれぐらいのボリュームになるのでしょう!?
行きたくてもお財布の事情でオペラは行けないので、
レポ楽しみにさせていただきます♪
(でも詳しくないのでコメントできないかも・・・{汗})
で、インペリアルですが・・・
えーと、えーと、ちょっと厳しいものがありました、私には・・。
申し訳ないのですが、男性コールド陣が貧相過ぎてストレスが・・・
それと水香ちゃん、踊り云々よりも
あまりにも目立つタイツの下のテーピング・サポーターだらけ・・。
脚のコンディションの事はもちろん責められないのですが、
バランシンの中でも最も典雅な部類のインペリアルの
真ん中としては・・・
カカトを外すタイツの履き方も作品に相応しくないし、
気分が壊れてしまいました~{涙}
お久し振りです!
chelseaさんのお片づけハナシを伺って、わたくしもどこかで開始しなくては・・・とすでに部屋の調度品の一部のようになっている(爆)プログラム・書籍・雑誌類の山脈を見渡すmariaですxxx
その前にOperaをUPしなくては・・・{びっくり}
実はワーグナーものを書こうとすると筆が止まる傾向があり・・・{涙}(去年のMETのドミンゴ、遂にUP断念のトラウマが。。。)大好きなのですが、ストーリーの説明段階で書きたいことが膨大になり自分の中で容量オーバーのアラートがかかって停止してしまう、という構図です。
思い切って筋は割愛、歌手の出来と演出に対するコメントのみにしておく、というのもテですが、OPERAファン対象のブログという体裁ではないので、それも難しいかなぁと悩めるところです。
スミマセン、お越しいただいて早々、悩み相談室みたい{笑}{汗}
で、インペリアルですが(笑)
男性コールド、ちょっとイマドキこれはないのでは・・・と衝撃を受けました。
身長がないのが残念、というレベルを超えた、舞台の美しさに貢献しようとする姿勢の欠如。
メイクが変?髪形が変?という部分、高岸副芸術監督辺りからのアドヴァイスがあっても良いのでは・・・。というか、熊川哲也のプロ意識に見習えと彼らに言いたい。つま先のラインの無神経さ同様、意識の問題の部分が大きいのでは、と思うのです。
テクニックと芝居心はある彼らですが、こういう典雅な踊りに違和感が出てしまうあたり、プロフェッショナルなバレエダンサーとして一考を促したいですね。
水香ちゃんのテーピングには気づきませんでしたが・・・そうですか。
タイツのはきかたとか・・・そうですよね。
おっしゃっていること、わかります。
水香さんはステキな人なのですが、久し振りに成長振りを楽しみにしてみたらあら???という感じで・・・。
また東バ公演は吉岡さん主役DAYを迷わずチョイス、の選択に逆戻りしそうです。