2013年7月5日(金)18:30~
東京文化会館にて
英国ロイヤルバレエ団 2013JapanTour 初日にして、
2011年2月に初演されて以来人気演目となったロイヤルバレエ団の新作全幕物バレエ、
「不思議の国のアリス」
レポが異常に長くなっていますが・・・^^;
ゼナイダ・ヤノウスキー ON STAGE、圧巻の女王様に屈服、、、の第3幕です。
<第3幕>
女王のお庭から・・・。
迷路のようなグリーンを前に、庭師3人がせっせとお仕事・・・。
赤の女王のきらいな白バラを赤いペンキで塗っているのになぜか!また白に戻ってしまうxxx
(薔薇の部分がくるんと反転させられるリモコン付き?)
なので、どんなに頑張っても仕事が終わらず、庭師たち戦々恐々としながらパニック状態に・・・。
そこにデキル男?白ウサギとアリスが登場。
アリスがお手伝いしてもダメ。
白ウサギは彼らを薔薇ともども、樹木の陰に隠します(あえてグリーンにペイントしたお顔を見せている人間入りの三角錐)
女王登場!
クリケットを始める前に、、、
まずは得意の踊りを披露!!
これが眠りの森の美女のローズアダージョのパロディなのですが、もう、抱腹絶倒!
信じられない!!
4人の家来が嫌がりながら、恐がりながら、女王の相手役を務めます。
その嫌がりかたびくびくしてお互いに押し付け合う姿にも笑いを禁じ得ないのですが、
なんといっても素晴らしいのは女王様ゼナイダ・ヤノウスキーの怪演!
サポートをとちった家臣には踊りながら後で首切るわよ!のジェスチャーとか。。。
怪我しないか心配なくらい、ダイナミックに崩した踊りではあるのですが、
普通に全幕のオデット/オディールを踊れる人がその身体能力を活かしきってこのコミックバレエを演じきるすさまじさ・・。
ハイライトの薔薇を一本ずつ受け取るシーンでは、例のタルトを口でくわえて行くという趣向。
最期タルトを口にくわえたまま、3人にサポートされてポワントでアティテュ―ドのポーズをとった女王が下を向いて、体育座りした男にそのタルトを口移しにしようとしてピルエットで追いかけるという爆笑場面で〆。
初っ端からコレですが^^;
なんとかクロケット大会が始まります。
フラミンゴのお姉さんたち、この方たちゲネで観たときにあまりに美女揃いで驚いたのですが、本番のフラミンゴメイクが見事すぎてお顔がまったくわからない・・^^
でも秀逸なデザインですね。
そしてボールはハリねずみくん。日本人の子供たちが着ぐるみで登場、このお写真の少年少女たちよりも更に小さくて愛らしさ満点!!でした^^
(RoyalBalletのBlogを観ると、本国での子供は10歳で、日本公演のお子さんたちはなんと6歳!団員の心を完全に奪ってしまった・・・そうです^^)
もちろん実際に抱えているラケットやヒットするボールはぬいぐるみですが・・・時々フラミンゴが白ウサギにセクハラされていたり(笑)、ハリネズミくんが走って逃げたり、MIXで上手く使われています。
公爵夫人、女王、アリスが交互にプレーし、クロケット大会たけなわの時に・・・
またしてもジャック登場。
フラミンゴを抱えたアリスの前に登場します。
驚いて時が止まる2人ですが、くねくねするフラミンゴラケットの首がくるんと動いて彼を突っつくのがCUTE.
しかし、ジャックは追われる身・・・。
タルト泥棒の罪で死刑の宣告を受けているのですから・・・。
結果がわかっていても法による裁きの手続きは取られます。
イギリスらしいですね(笑)
場面転換のためのトランプの群舞。
サッサッと背景でカードが裏返る中、前面ではトランプたちがスピーディに踊ってカッコいい!
このトランプの形をしたチュチュがステキです。
そして法廷。
赤いハートの椅子が二つ。
王と女王の席ですね。
そして書記?裁判長というには軽い雰囲気ですが司会者的なポジに白ウサギ。
エドワード・ワトソンの白ウサギ、ちょっとタモリみたい。
ピンクの丸いサングラスをかけていて白ウサギコスなのに可愛く見えないところが凄い(褒めてます)
配役したウィ―ルドンが、ロイヤル時代の同輩でよく性格も熟知しているワトソンを白ウサギにした理由として
「ちょい悪で、けんかっ早い奴にしたかった。エドはそれが上手かった。彼は気難しく少し悩んだ様子とても上手く演じるんです」と述べてますけど・・・。
実に良いキャラクター。
女王登場、この夫の王様をロイヤルが誇るプリンシパル・キャラクター・アーティストのギャリー・エイヴィスが演じているのに大注目。
案の上、また、ひとしきり得意の踊りを披露・・・の女王ですが、今度は1人タンゴ。
これまた素晴らしいソロで、爆笑なのですが、得意気な彼女に、興味なさそうに新聞を読んでいるポーズをしたり、やめとけ、のジェスチャーをしたり、ヤノウスキ―から目を離せないのにギャリーからも目を離せない面白さ^^
さてこの法廷、上手の柵の中にジャックが。
下手の柵の中に、今までの主だった出演者が全て収まっています。
被告と証人。
そして陪審員?トランプのレディと紳士が4組ずつ、上手と下手の手前に座って成り行きを見守っています。
下手にアリスも・・・
心配しながら。
女王の裁判開催の踊り?の後、証人たちがそれぞれひとくさり踊ります。
ここでちょっと面白かったのが、アラビアンナイトなキャタピラーのエリック・アンダーウッドの踊りがセクシーなので、トランプの淑女たちが急にそわそわしてシナを作りだすところ^^;
皆 女王を恐れていますから、彼女の意に沿うように、ジャックを有罪の方向に持っていこうとします。
そしてジャックに自己弁護の機会が与えられソロで踊るのですが・・・。
素晴らしいテクニック満載のたっぷりとした踊り。
感動をいやがうえにも盛り上げる音楽とともに、これ以上ないほどのクライマックス感満載のマネージュはジャンプとジュテの連続技で、これをボネッリはきっちりと柔軟なバネを活かして踊りこなしていましたが、
そこにアリスも参戦。
2人の愛と懸命の訴えが証人席の紅涙を絞ります。
ここ、マッドハッターのスティーブンと三月ウサギのセルヴェラがしっかりと手を取り合って、感動のあまり身じろぎ出来ない・・・ポーズを取っていたのが可愛過ぎました
心動かされた証人たちは、女王に直訴します。
どうか赦してあげて下さい。
NO!死刑よ!
王様も口添えしますが、、、、
証人、陪審員全員が入り乱れての大混乱。逃げようとしても真っ赤な衛兵、真黒な首切り役人が通せんぼして逃げられません。
万事窮す。
アリスは迫りくるトランプを押し倒します。
すると・・・全員が順にドミノ倒し状態になり・・・最期は女王が・・・・。
場面がもとに戻ります。
静かな郊外の大学街にあるアリスの家の前で・・・・。
ベンチでお昼寝の大きくなったアリス。
大学生?の彼はジャック。ラジカセ?で音楽を鳴らしています。
ハッと飛び起きるアリス。今ね・・・この絵本の夢を観たのよ!!
そうなの?
ラブラブなカップル。
そこに通りかかったカメラマン。
ワトソンです。
2人の写真をこのスマホで撮ってもらえますか?いいですよ。ありがとう。
じゃれあいながら掃けるカップル。
ベンチに座って・・・おや、絵本、忘れ物じゃないかな?おおい!
行ってしまったか・・・。
で、座って、本を手にして読み始める夏の昼下がり・・・・
大喝采!
カーテンコールは何度も続き、演出家のウィ―ルドンも登場、大きな拍手を浴びていました。
なんと言いますか・・・
クラシックバレエの全幕物にあるしみじみとした深い味わいはありませんが、なんとも才気に溢れ、活き活きとした舞台、多くのダンサーに見せ場のある構成など、抜群のエンターテインメントバレエとして、一度は観る価値のある作品ではないでしょうか。
これならもっとチケット取っておけば良かった、と思ったのですが、運よく、チケットセールスが良かったので急遽決まった追加公演で、端の席ながらも一列目をGET.
全く違ったCASTゆえ、これもまた楽しみです
東京文化会館にて
英国ロイヤルバレエ団 2013JapanTour 初日にして、
2011年2月に初演されて以来人気演目となったロイヤルバレエ団の新作全幕物バレエ、
「不思議の国のアリス」
レポが異常に長くなっていますが・・・^^;
ゼナイダ・ヤノウスキー ON STAGE、圧巻の女王様に屈服、、、の第3幕です。
<第3幕>
女王のお庭から・・・。
迷路のようなグリーンを前に、庭師3人がせっせとお仕事・・・。
赤の女王のきらいな白バラを赤いペンキで塗っているのになぜか!また白に戻ってしまうxxx
(薔薇の部分がくるんと反転させられるリモコン付き?)
なので、どんなに頑張っても仕事が終わらず、庭師たち戦々恐々としながらパニック状態に・・・。
そこにデキル男?白ウサギとアリスが登場。
アリスがお手伝いしてもダメ。
白ウサギは彼らを薔薇ともども、樹木の陰に隠します(あえてグリーンにペイントしたお顔を見せている人間入りの三角錐)
女王登場!
クリケットを始める前に、、、
まずは得意の踊りを披露!!
これが眠りの森の美女のローズアダージョのパロディなのですが、もう、抱腹絶倒!
信じられない!!
4人の家来が嫌がりながら、恐がりながら、女王の相手役を務めます。
その嫌がりかたびくびくしてお互いに押し付け合う姿にも笑いを禁じ得ないのですが、
なんといっても素晴らしいのは女王様ゼナイダ・ヤノウスキーの怪演!
サポートをとちった家臣には踊りながら後で首切るわよ!のジェスチャーとか。。。
怪我しないか心配なくらい、ダイナミックに崩した踊りではあるのですが、
普通に全幕のオデット/オディールを踊れる人がその身体能力を活かしきってこのコミックバレエを演じきるすさまじさ・・。
ハイライトの薔薇を一本ずつ受け取るシーンでは、例のタルトを口でくわえて行くという趣向。
最期タルトを口にくわえたまま、3人にサポートされてポワントでアティテュ―ドのポーズをとった女王が下を向いて、体育座りした男にそのタルトを口移しにしようとしてピルエットで追いかけるという爆笑場面で〆。
初っ端からコレですが^^;
なんとかクロケット大会が始まります。
フラミンゴのお姉さんたち、この方たちゲネで観たときにあまりに美女揃いで驚いたのですが、本番のフラミンゴメイクが見事すぎてお顔がまったくわからない・・^^
でも秀逸なデザインですね。
そしてボールはハリねずみくん。日本人の子供たちが着ぐるみで登場、このお写真の少年少女たちよりも更に小さくて愛らしさ満点!!でした^^
(RoyalBalletのBlogを観ると、本国での子供は10歳で、日本公演のお子さんたちはなんと6歳!団員の心を完全に奪ってしまった・・・そうです^^)
もちろん実際に抱えているラケットやヒットするボールはぬいぐるみですが・・・時々フラミンゴが白ウサギにセクハラされていたり(笑)、ハリネズミくんが走って逃げたり、MIXで上手く使われています。
公爵夫人、女王、アリスが交互にプレーし、クロケット大会たけなわの時に・・・
またしてもジャック登場。
フラミンゴを抱えたアリスの前に登場します。
驚いて時が止まる2人ですが、くねくねするフラミンゴラケットの首がくるんと動いて彼を突っつくのがCUTE.
しかし、ジャックは追われる身・・・。
タルト泥棒の罪で死刑の宣告を受けているのですから・・・。
結果がわかっていても法による裁きの手続きは取られます。
イギリスらしいですね(笑)
場面転換のためのトランプの群舞。
サッサッと背景でカードが裏返る中、前面ではトランプたちがスピーディに踊ってカッコいい!
このトランプの形をしたチュチュがステキです。
そして法廷。
赤いハートの椅子が二つ。
王と女王の席ですね。
そして書記?裁判長というには軽い雰囲気ですが司会者的なポジに白ウサギ。
エドワード・ワトソンの白ウサギ、ちょっとタモリみたい。
ピンクの丸いサングラスをかけていて白ウサギコスなのに可愛く見えないところが凄い(褒めてます)
配役したウィ―ルドンが、ロイヤル時代の同輩でよく性格も熟知しているワトソンを白ウサギにした理由として
「ちょい悪で、けんかっ早い奴にしたかった。エドはそれが上手かった。彼は気難しく少し悩んだ様子とても上手く演じるんです」と述べてますけど・・・。
実に良いキャラクター。
女王登場、この夫の王様をロイヤルが誇るプリンシパル・キャラクター・アーティストのギャリー・エイヴィスが演じているのに大注目。
案の上、また、ひとしきり得意の踊りを披露・・・の女王ですが、今度は1人タンゴ。
これまた素晴らしいソロで、爆笑なのですが、得意気な彼女に、興味なさそうに新聞を読んでいるポーズをしたり、やめとけ、のジェスチャーをしたり、ヤノウスキ―から目を離せないのにギャリーからも目を離せない面白さ^^
さてこの法廷、上手の柵の中にジャックが。
下手の柵の中に、今までの主だった出演者が全て収まっています。
被告と証人。
そして陪審員?トランプのレディと紳士が4組ずつ、上手と下手の手前に座って成り行きを見守っています。
下手にアリスも・・・
心配しながら。
女王の裁判開催の踊り?の後、証人たちがそれぞれひとくさり踊ります。
ここでちょっと面白かったのが、アラビアンナイトなキャタピラーのエリック・アンダーウッドの踊りがセクシーなので、トランプの淑女たちが急にそわそわしてシナを作りだすところ^^;
皆 女王を恐れていますから、彼女の意に沿うように、ジャックを有罪の方向に持っていこうとします。
そしてジャックに自己弁護の機会が与えられソロで踊るのですが・・・。
素晴らしいテクニック満載のたっぷりとした踊り。
感動をいやがうえにも盛り上げる音楽とともに、これ以上ないほどのクライマックス感満載のマネージュはジャンプとジュテの連続技で、これをボネッリはきっちりと柔軟なバネを活かして踊りこなしていましたが、
そこにアリスも参戦。
2人の愛と懸命の訴えが証人席の紅涙を絞ります。
ここ、マッドハッターのスティーブンと三月ウサギのセルヴェラがしっかりと手を取り合って、感動のあまり身じろぎ出来ない・・・ポーズを取っていたのが可愛過ぎました
心動かされた証人たちは、女王に直訴します。
どうか赦してあげて下さい。
NO!死刑よ!
王様も口添えしますが、、、、
証人、陪審員全員が入り乱れての大混乱。逃げようとしても真っ赤な衛兵、真黒な首切り役人が通せんぼして逃げられません。
万事窮す。
アリスは迫りくるトランプを押し倒します。
すると・・・全員が順にドミノ倒し状態になり・・・最期は女王が・・・・。
場面がもとに戻ります。
静かな郊外の大学街にあるアリスの家の前で・・・・。
ベンチでお昼寝の大きくなったアリス。
大学生?の彼はジャック。ラジカセ?で音楽を鳴らしています。
ハッと飛び起きるアリス。今ね・・・この絵本の夢を観たのよ!!
そうなの?
ラブラブなカップル。
そこに通りかかったカメラマン。
ワトソンです。
2人の写真をこのスマホで撮ってもらえますか?いいですよ。ありがとう。
じゃれあいながら掃けるカップル。
ベンチに座って・・・おや、絵本、忘れ物じゃないかな?おおい!
行ってしまったか・・・。
で、座って、本を手にして読み始める夏の昼下がり・・・・
大喝采!
カーテンコールは何度も続き、演出家のウィ―ルドンも登場、大きな拍手を浴びていました。
なんと言いますか・・・
クラシックバレエの全幕物にあるしみじみとした深い味わいはありませんが、なんとも才気に溢れ、活き活きとした舞台、多くのダンサーに見せ場のある構成など、抜群のエンターテインメントバレエとして、一度は観る価値のある作品ではないでしょうか。
これならもっとチケット取っておけば良かった、と思ったのですが、運よく、チケットセールスが良かったので急遽決まった追加公演で、端の席ながらも一列目をGET.
全く違ったCASTゆえ、これもまた楽しみです
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