maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

バレフェスBプロ②

2006-08-13 01:43:15 | BALLET
★「リーズの結婚」 エレーナ・テンチコワ、フィリップ・バランキエヴィッチ

これはロイヤルバレエのアシュトン作品。シュツットガルドの2人がダイナミックに踊ります。
テンチコワは金髪の、きびきびとした動きが役に合っているバレリーナ。ピンクと白の愛らしいフォークロアな衣装が似合います。
”豪快なヒト”バランキエヴィッチは・・・。若草色のスパッツに花柄ゴブランのベストでなぜこんなに男気を出す?!
もとはつむじ風のような連続回転技のパートが、このヒトが踊ると台風襲来のよう・・・
バレフェスは ダンサーの個性を再確認する場でもあることだなぁと微笑を禁じえない一幕でした。
(ごめんなさい、褒めています^^;)


★「幻想ー『白鳥の湖』のように」第一幕のパ・ド・ドゥ

ジョエル・ブーローニュとアレクサンドル・リアブコ

ノイマイヤー版「白鳥の湖」はジークフリート王子を狂王ルードヴィヒに読み替えて、全編を幽閉された王の幻想として物語られるもの。これはオデットの扮装をしたナターリア王女とのPDD。
ルードヴィヒの肖像画を髣髴とさせる髪型に髭のリアブコと、渋い薄紫の衣装が叙情性を奏でる、ノイマイヤーダンサーならではの知性と抑制と秘めた情熱を、Bプロでもまたあますところなく表現してくれました。
いぶし銀の演技。


★「海賊」 イリーナ・ドヴォロヴェンコとホセ・カレーニョ

青緑に金刺繍のハーレムパンツの奴隷アリ役のカレーニョと、青みの薄ラヴェンダーのチュチュが白肌金髪に映えるドヴォロヴェンコのメドゥーラ。

アリ、といえばエキゾチックな”尽くし系”ルジマートフのはまり役、というイメージがありますが、カレーニョはフレンドリーな明るさを持ち味としたアリ。動きのキレとタメのバランスの良さと奴隷とは思えないエレガントさが美しく、ガラの演目としてはこういう解釈もアリかなと(洒落ではありません^^;)

要所要所の決めポーズでしっかりアクセントをつける踊り方のドヴォロヴェンコは透明感のある美女ながら、そういえばメドゥーラって奴隷として売り飛ばされそうになりながら自身の才覚で恋を成就させる聡明なお嬢キャラだったな~と思い起こさせるしっかりとした役作り。
2人ともスターオーラを発散していてマブシイ限り。


ABTならではの華やかな演目でした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿