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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

宝塚宙組 「華やかなりし日々」 千秋楽

2012-07-02 01:51:53 | TAKARAZUKA
2012年7月1日(日)13:30~
東京宝塚劇場にて



ありがたいことに、宙組東京公演の千秋楽を観ることができました。

大空祐飛、野々すみ花のTOPコンビのFINAL STAGE。

ともに退団する風莉じん、花露すみか、藤崎えり、百千糸
組替えで雪組生となる鳳翔大、専科に所属する北翔海莉

彼女たちは次の公演からは宙組公演の舞台の上にはいないのだなぁと、改めて。
(北翔さんは、次々回からはわかりませんが)

次期TOPの2番手、凰稀かなめを追ってきて、自分の組として観るようになった宙組。
なので、せっかくのサヨナラショーも、観ていない公演の部分はあぁ、こういう作品もあったのよね、知ってはいるけどなるほどこうだったのか、・・・とちょっと距離があったのが勿体なかったのですけれども。

「三成」、「ルナロッサ」、「クラシコイタリア―ノ」、「ヴァレンチノ」(アランチャの場面ではペンライトも振りました・・・人生初ペンライト!)「仮面のロマネスク」・・・本当にいいものを観せてくれてありがとう!

「大王四神記」のホゲ様・・・これで、祐飛さんをなんというVISUAL!リアル・フィギュアだわ!と認識して、ついでにタカラヅカ歌劇自体についての認識が大きく変わったわたくしの中では大きな意味を持つ作品。
この作品を劇場で観たときには、まさか、今、こうして花と星の両ホゲ役者が宙組でTOPの引き継ぎをすることになるとは夢にも思わなかったのですが。

「カサブランカ」、「誰がために鐘が鳴る」・・・これは、客観的にサラリと観ていました。
渋さと優しさ。度量のある大人の男を演じられる、大空さんの貴重な個性が印象的。
すみ花ちゃんは頑張っていた、という印象。
それよりも、宙組にひしめく路線スターの扱いが他組と比べて気の毒でした。
原作がある場合は致し方ないことではあるのですが、路線スター、ベテラン別格の多さに比べて役が少なくて。
1人1人の印象がまだこの頃は薄かったかも・・・。

観ておけばよかった!と今更のように後悔するのが「トラファルガ―」「ファンキーサンシャイン」
あのひまわりサングラスを頭に載せた祐飛さんの姿が衝撃的すぎて・・・。
ホゲ様のクール・ビューティ―なイメージが強かったので、あんなキッチュな美術の舞台に出されて・・おいたわしや、と思っていたのですが、今では、あのかわいこちゃんっぷりも、また、彼女の魅力の一つと理解しておりますv
そして銀ちゃん!!
「蒲田行進曲」 こんなに愛された、そして、組子たちも熱演だった作品。
全国ツアーで演じたのもきっといい思い出だったのだろうなぁと、宙組生のこの作品のときのなんとも良い表情をみて思ったことでした。

わたくし同様(?)、公演当初は星組生だった贔屓も、実際には経験していないので、温度差があるのは当然ながら、「ファンキーサンシャイン」ではキラキラ衣装を着せていただいて、後方階段中央のポジションに向いながらノリノリで下級生たちにハイタッチ。
混ぜていただいてありがとう・・・;;
そして、「トラファルガ―」
VICTORY~!!と歌い上げる勇壮な曲。
祐飛さんがまず銀橋を渡り、上下に分かれて北翔さんと歌い継ぎ、そしてハモる・・・。
あの歌ウマの北翔さんと肩を並べて、遜色ない(と聞こえるファン耳)存在感。
こんなにグイグイと前に出る歌い方をする凰稀さんを観るのは初めてかも、と胸が熱くなりました

さよならショーの最後の方で印象深かったのは、「引き潮」。南の島?海辺で戯れる3組のカップルの場面。
ゆるやかでロマンチックでリラックス感満載のステキなシーン。
祐飛・すみ花、大ちゃん(鳳翔)とれーれ(すみれの麗)、ちーちゃん(蓮水ゆうや)のお相手はちょっと良く見えなかったけれど・・・あとでえびちゃん(綾瀬あきな)と判明。白シャツに中途半端丈のパンツ、の男役、白いたっぷりとしたフリルがカワイイリゾートワンピの娘役。
大ちゃんれ―れカップルが意外なカップリングで、でもとても可愛かったのが印象的。
今回の公演で、大ちゃんの魅力がよぉくわかりました。
雪組にもついていきます(あぁ、こうしてどんどん観劇回数が増えて行く・・・)!

組替え者のご挨拶は、緞帳前で。
上手に組長のすっしーさん(寿つかさ)。
下手に北翔さんと大ちゃん。
大ちゃんがマイクの位置に付くと、客席から「しっかりしゃべれよ~」と声援?
確か、大劇場での千秋楽のときに噛んじゃったかしたのでしょうね^^;
大ちゃんしっかりと御挨拶。
次、北翔さん・・・のタイミングで、「北翔!」「はい?」と言う感じで顔を向けるみっちゃん。
「言わぬが花だよ!」・・・うーん、これは微妙な牽制ですね^^;
確か、大劇場では専科行きに対しての思い、宙組を作り上げてきた自負のような、素の思いをにじませたように聞こえていますので、誤解や曲解をされる可能性のある発言は自分のためにならないよということなのでしょうけど。
みっちゃんの御挨拶は感謝と、今後の精進という定型文でした。
自分も組替えの当事者という自覚なく(?)盛大に拍手する大ちゃんがカワイイ・・・
客席の拍手に応えるかどうかちょっと躊躇する変な間を作ってしまって挙動不審になる流れが大ちゃんらし過ぎました^^

退団者の御挨拶は・・・。
百千糸ちゃんは、芸名の由来を使った上手な御挨拶。100本1,000本の糸のようにしっかりと絆が生まれ、自分を支えてくれている今、と、あこがれだったエトワールを含め充実した宝塚生活を送ったことへの感謝を。
お花は、かわいいピンク系のブーケ。れーれから。

藤崎えりちゃんは、楽しいことも砂をかむような虚しい思いをすることもあったが、充実したときを過ごすことが出来たと。役作りにもがきつつ真剣に宝塚人生を送ったことを大阪弁のイントネーションも交えたきっぱりとした口調で。
えりちゃんは控え目でかわいらしい娘役さんの印象がありますが、実はしっかりもので男前な性格なんですよね^^
お花は大海亜呼ちゃんと同期の天玲美音ちゃんから、ピンク系のブーケ。

花露すみかちゃんは、やさしいお人柄が出ていてとても感じが良く、様々な役柄を本当に楽しんで、組子たちにも愛し愛されていたんだなと改めて思いました。
アンコールでなにか言い残したことは、とゆうひさんにふられたときに、同期アピールが・・・^^
「雪組に組み替えになる鳳翔大、まだまだ宙組で輝き続けてくれる蓮水ゆうや、花組からやってくる朝夏まなと、舞台が大好きな88期をこれからもどうぞよろしくお願いします!」と懸命に頼む様子に同期愛を感じました。
お花は同期の大、ちーとともちん(悠未ひろ)から。路線男役に囲まれて華やかに。
ソフトな色合いのピンク系のブーケ。

風莉じんさんは、なんといっても略歴紹介の映像が・・・。
映像だけで笑いをとるという技は彼女ならでは。
こういう歌えるほっこり系のおじ様役者がいなくなるのは寂しいですね。
お花は白いユリ?かしらと中心に。北翔さんと美風舞良さんから。

すみ花ちゃんは、とても彼女らしい、自分の言葉でしっかりと宝塚人生を語ってくれました。
ゆうひさんから、舞台だけでなく人として、たくさんのことを学んだと。
白ベースのパステルブ―ケ。
あゆみさん(鈴奈沙也)と花里まなちゃんから。
すみ花ちゃんは、御挨拶ではとても凛としていたのに、アンコールで、祐飛さんと2人銀橋に立って、夫婦漫才みたいに喋ろうか、と振られたら突然赤くなってグダグダになってゆうひさんに突っ込まれていたのがいつものすみ花ちゃんクォリティで・・・可愛らしかったです。
どう、今の気持ち、と尋かれて暑いデス、と答え、そこ?!と突っ込まれるすみ花ちゃん。
かと思えば、突然、ゆうひさん大好き~と。あなた、立ち位置が違うでしょ、と突っ込まれ^^
退団者全員が銀橋上に固まった時だったので皆、わたしもわたしも、となって微笑ましい限り

祐飛さんは、さすがの挨拶キング。
「男役、大空祐飛、これをもって宝塚を卒業いたします。長い間、応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。私の歩んだ道は歩きやすい道ではなかったですが、自分自身で切り開いた最高の道でした。」

「奇跡という言葉は簡単に使ってはいけない言葉と分かっていますが、今、私が置かれている状況に奇跡を感じずにはいられません。これまで大空祐飛に携わって下さいました皆様に心からの感謝をこめて、本当にありがとうございました。」

「これからも私の愛した宝塚を、私の愛した宙組を、凰稀率いる宙組をどうぞよろしくお願します。」

緞帳が閉まり銀橋へ。まずはすみ花と2人。
ここで、暑いデスのすみ花ちゃんおとぼけ発言で和む客席。
ゆうひさんは?と聞かれて、スタンディングオベーション、総立ちの客席を前に、
「近いですね。みんなが立ってるから?皆さんが立ってる時に銀橋にいるのは初めてかも。圧迫感がありますね」

上手前方席が、古くからのお客様席だったのでしょうか?
「78期生はわたしで最後となります。長い間御声援ありがとうございました」に対して、
「楽しかったよ~」・・・ご年配の方のお声だったので、この言葉にはしんみりしてしまいました。
挨拶初めにも、「ゆうひさんカッコいい」「ゆうひちゃん大好き」「ゆうひさん、ありがとう」の声が入り乱れ、一瞬カオス^^;
よろしいでしょうか、と笑顔で納めて話し始める祐飛さんがステキでした^^

銀橋を皆でセンターから戻るときに、どっちから戻る?と一瞬躊躇。
祐飛さんのリードで、まず、下手のお客様に御挨拶・・・と下手側に移動。そして上手に戻って、皆を緞帳脇から掃けさせて、最後にひとり、上手端に立ち、最後の一言は
「宝塚を愛して下さる皆様に幸せがいっぱいありますよう祈ってます。本当にありがとうございました!」でした。

記憶ですので、正確ではないかもしれませんが・・・。
取りあえずの記録として。



本公演での、千秋楽アドリブは

■ アドリブではないのですが、ウォリスキー氏が市長の愛人に指輪を贈る場面、「あなたのような方に」のところ、「あなたの、ような方に」とセリフ回しを間違えた祐飛さん。それまで6回の観劇では噛んだことも一度もなかったので、流石にお疲れなのだろうかと案じましたが、その後は歌も伸びやかに くもりのない演技でした。

■ 同じくアドリブではないのですが、ウォリスキー邸でのパーティ、チャールストンを踊る紳士淑女、
  退団者の花露すみかちゃんがセンターを取った時に、客席から自然と拍手が・・・。
  千秋楽ならではの温かい客席を感じてうるっとしました;;

■ かちゃ(凪七瑠海)刑事が、すっしー組長警部に叱られて、「捜査に行ってきまーす」と調子よくはける場面。
  「そうですよね~近頃の若い者は・・・って俺か」、とアドリブ入れてから「行ってきまーす」に^^

■ あっきー(澄輝さやと)振付師がジ―クフェルドガールズに稽古をつける場面。
  出来ない子でよく叱られていた百千が、ちゃんと皆と同じ振りで踊っていて、
  今日はいいぞ!出来るじゃないか!と褒められていました^^

■ 公演最初の頃は、しっかりものの手下どもにリードされていたように見えたギャングの親玉、
  キング・グラント(鳳翔大)ですが、だんだんと自在にアドリブで笑いを取る作戦に・・・^^
  千秋楽の今日は、なんと大きな舞台写真!?を掲げて、「ジュディの写真買ったぜ!」
  観て「かわいい・・・」とにやける。署まで来てもらおうか、と連行されて、
  いつもは「ショ?!」と慌てるところ、慌てつつも横目でジュディの写真を見てにやけているので、
  すっしー警部に取り上げられていました^^;
  もう、大ちゃん、最高です!

公演は、最後まで完璧で・・・。
本当に、今の宙組、大好きでしたし、芝居・ショーとも、大空祐飛さんに似合う洒落た作品で、組子の個性も発揮できて色々と楽しく堪能しました。
これからの宙組にも期待したいと思います



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (宮本)
2012-07-02 14:56:38
大楽の様子ありがとうございます。まるで私も劇場にいるような
気持ちになりました{ラブラブ}私のユウヒさん像は、スターさんではあり
ましたが、バリバリの路線っていう感じではなくて、同じような
感じの方のほとんどが途中で退団してしまったのが、一人宝塚
男役の追求に精進しているうちにトップまで上り詰めたという
感じです。ご本人にはきっと一番上まで行くんだという強い
気持ちがあったと思いますが、それがあまり表に出なくて
ちょっと淡々としたところが魅力のひとつでしょうか。ユウヒ
さんの今後って想像しにくいのですが、すみ花ちゃんはどんな
女優さんを目指すのか早く知りたいです。それにしても多分
すみ花ちゃんの歌って踊って芝居する姿はもう見られないと
思うので退団はとても残念でした。

今回のお芝居、脚本に描き切れていないところはありますが、
あの人数であの大きい舞台で、しかも1時間40分で人物像を
掘り下げた思索に富んだ作品というのはとても難しいと思い
ます。正塚先生のように主要人物を絞ってしまうか、2時間半
全部を使う1本物にしなくてはなかなかできない気がします。
私は原田先生{グッド}GOOD JOBだったと思います。とても楽しい
バランスの良い作品だと思いました。

私も今回、大ちゃんの魅力に開眼しました!痩せて一段と
格好良くなった気がしました。大劇場では{ペンギン}大根ぽかった
キングが東京では素敵化していました。大ちゃんには努力
では身につかない{花火}華がありますね。雪組に行っても小さく
まとまらないではじけて欲しいです。

宝塚のHPではラインハルトかなめさまが宙を飛んでいました。
{祝}いよいよですね!私大劇場初日行きます{ダッシュ}
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Unknown (maria-pon)
2012-07-03 08:22:34
宮本さん
おはようございます!
ホントにありがたいことに、なんとか、劇場で御見送りすることが出来まして・・・。
それにしても、満席のスタオべの劇場空間を振りかえると、2階席はほぼ90%1階席も70%くらいは会のTシャツメインの白服の方が埋めていらして壮観でした。
わたくしはユウヒさんとの出会いが、大王四神記で、その後は薄く、そしてこの1年でガッツリ?と、最後の出来あがった「THE大人の男役」なイメージが強いのですが、古くからのファンの方は、可愛らしい「ベイビーフェイスな」ユウヒさんが今でもダブってみえていらっしゃるみたいで・・・^^
たまに見せる赤ちゃん笑顔と普段の大人っぽさ、そして素顔の飄々とした都会的なイメージが複合してなんとも魅力的なジェンヌさんと形作っていたのだと今改めて思います。
今後はどうなさるのでしょうかしらね?
きりやんはきっとこれからもミュージカル界で活躍されるのだろうなぁと思いましたが、ユウヒさんは正直予想がつきません{考えるひよこ}

すみ花ちゃんの今後は楽しみですね^^
お芝居の素晴らしさばかりが言われますが、最近わたくしはショーでの彼女の場の空気の作り方がとても好きになっていて・・・。
歌って踊って・・・の全力投球のすみ花ちゃんを見られる機会があればよいのですが。

返信する
Unknown (maria-pon)
2012-07-03 08:31:24
宮本さん、
レスが長すぎてOVERしたので(こら)2回に分けてのお返事です{ラブラブ}

大ちゃんは・・・
御賛同ありがとうございます{ラブ}
「ルナロッサ」でバザールでロックスターになる贔屓の脇をちーちゃんとともに固めて、プリントシャツに黒の革パンツ?で決めて踊る彼女の色気にセンターを見るのを忘れそうになった衝撃の出会いはありましたが、そうなのかと思って真剣に観ると、意外とダンスがいい加減だったり、足をすべらせていたり、(笑)余裕のなさが出てしまっていたり、あぁ、成績のいい子じゃないんだな、と^^;
でも、今回は、その存在の濃さと、「大~(微苦笑)^^;」と場を緩ませる彼女ならではの愛されるへタレ感が良い方向に発揮される大きな役をいただいて、輝いていましたねv
今までは、贔屓にゴメンなさいしながらそっと隠れ見ておりましたが(え)これからは堂々と観に行こうと思います{ラブラブ}

という大ちゃんの起用法ひとつとってみても、大空さんの魅力を際立たせつつも、組子1人1人の個性を考えて配役して、わくわくする芝居に仕立てた原田先生の力はなかなかのものと細かく分析をして改めてその緻密な構成がわかったこともあり・・・今後も期待したいと思います{キラリ}

かなめ姫については、どうも甘アマになってしまう自分が・・{プリン}
え、大劇場の初日に行かれるのですか!!
ああああああ~羨ましい~~~~
わたくしも行きたくて行きたくてたまらないのですが、
(それに色々と楽しいことがあると聞いているのデス;;)
どうしてもどうしても会社を休めない日でxxxxxx{悪魔}
わたくしに代わって新生宙組しかと見届けてやってくださいませ{天使}

わたくしは、翌日、9月1日には昼夜観るつもりです{止まるひよこ}
あの、白マント翻し・・・の画像、反則ですよね!
楽しみでございます{キラピンク}
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