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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

友人の銅版画・グループ展へ

2008-05-13 05:03:35 | ART
日曜日、東京バレエ団のベジャール追悼公演(このことについては次に詳しく・・・)終演後、一路西千葉へ!

友人が所属している銅版画のグループ展を見て参りました。



「ログゥの銅版画展 10th Anniversary」

5月9日から14日まで。
JR西千葉 南口を出て1分の「ギャラリー古島」(TEL:043-243-3313)にて。
10:30-18:30(最終日16:30まで)

9人の作家さんによる繊細かつ伸びやかな、それぞれの個性と銅版画というツールの可能性を楽しめる展覧会でした。

写真は友人の作品のポストカード(プレゼントしていただき感激)。
赤いステッチのようなラインは、ミシンをかけて表現した部分、とのこと。
窓から見た海をテーマに・・・

ちょっと都心からは離れた場所ですが、特にお近くにお住まいの方は是非どうぞ




ガレとジャポニズム展

2008-05-09 23:34:14 | ART
六本木のミッドタウンに赤坂見附から移転OPENしたサントリー美術館。
なかなか訪れる機会がありませんでしたが、4月末の雨の金曜日、人気の「ガレとジャポニズム展 Galle and Japonisme」を見て参りました。

初日早々に行った方のお話ですと、内容はとてもよかったけれどもヒトが多くて・・・とのこと。
サントリー美術館は週末、水曜から土曜、20:00まで夜間開館をしており、そのことがあまり知られていないせいか、大変ゆったりと展示を見ることが出来ました。



ガレは1834年生まれ。19世紀後半、日本からの美術工芸品が巻き起こしたジャポニズムと呼ばれるブームの只中で、「ナンシー生まれの日本人」と称されるほどに、日本の美術に影響を受け、ガラス工芸品を中心とする作品の中でその理解を深化させていきました。
上の写真は彼の最晩年1904年の作品で、心から愛したといわれる蜻蛉のモチーフが脚付杯に大胆に配されています。

展示は、ヨーロッパスタイルの工芸品に日本のモチーフを転用した初期のジャポニズムから、日本人画家との出会い、日本美術の精神面への開眼などを通して、独自の視点で新たな美を発見・表現していく後期の作品まで、30年あまりに渡る140点の作品で構成されています。



上は1881年の植込鉢、可愛らしい鳩をモチーフにしていますが、スタイルはヨーロッパのものですね。



1878年作品のバッタの花器。
ヨーロッパでは昆虫や野の花などを美術工芸品のモチーフとすることはなく、自然の中の”小さきもの”を観察し、慈しみ、詳細を絵柄として表現する日本画の視点が、当時、興味を持って受け入れられたことを示しています。



作品は1889年「アモールは黒い蝶を追う」という蓋付杯。
日本の茶碗で漢詩を記したものなど、詩画一致、をテーマに詩と工芸を一体化させるなど、次第にモチーフのみならず、その精神まで深く探求したガレの姿勢が見られます。

実際、当時彼らが参考にしたという江戸時代の文献などの展示もあり、また日本人にしてフランスに渡って画業を続けた高島北海との交流の様子なども興味深く、単なるエキゾチシズムではない、日本への憧憬・文化への理解がこの時代に息づいていたということが作品から伝わり、とても面白い展示でした。

11日の日曜日が最終日です。


ヴィンテージの帽子コレクション

2008-05-08 04:13:05 | ART
先日、銀座の和光並木館の5Fホールで、
「大石尚プライベートコレクションビンテージ帽子―女性を彩る美の系譜―」展を観て参りました。



写真は「代表的なエドワーディアンの華麗で大きな帽子 1912年」

ゆったりと配置された、18世紀のレース使いの繊細な帽子から、1950年代のオードリー・ヘプバーンがかぶっていそうなスタイリッシュなハットまで、ファッション評論家で歴史的衣装のコレクターでもある大石尚さんのコレクションから厳選された60点が並びます。

イギリス王室の写真家として有名なノーマン・パーキンソンの写真や、バルビエを始めとするポショワール(デリケートな手彩色のファッション版画)などの絵画作品からは、当時のファッションで帽子がいかにコーディネートの仕上げとして重要な位置をしめていたかが偲ばれます・・・

極楽鳥の羽、繊細なレース、彫刻のように形付けられたフェルト、麦わらとシルクのコサージュ、孔雀の羽、、、

驚くばかりの保存状態のよさもさることながら、その作品の質、職人技の確かさと美意識の高さに、暫し俗世間を忘れて、優雅なベルエポックに思いを馳せるひとときでした

5月10日の土曜日まで。10:30~18:00
最終日は17:00まで、入場無料です。
銀座にいらっしゃる方は是非