月曜の読解の時間に、節分の由来について考えてみた。
考えてみたのは、私で、生徒たちには、情報を読解すべく読み物に変えて提供するという作業になった。お恥ずかしながら、この歳になるまで(歳は????)節分とは何か、鬼とはなにか、なんで豆をまくのか・・・考えたこともなかった。
節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいうとか。立春、立冬と個別には聞いたことがあったが、そうか、全部そろっているんだ・・・と、ちょっとした驚きがあった。
陰暦だから、二ヶ月くらいずれがあるのか・・・。中国、韓国では陰暦で正月を祝うから、学生たちにも分かりやすかったようだが、そのほかの国では???という顔をしていた。
季節の変わり目の前日には邪気が入りやすく、それの象徴として鬼がある。鬼は、寅の牙をもち、丑の角を持っている、架空の存在らしい。あの、今にして思う、寅柄のパンツは伊達に着ているわけではないのね。あれがルーツであるのだし・・・それにしても、最近の鬼はどちらかというと、ナイスバディーの男性版ハイレグパンツを着用されているようだが・・・。
毘沙門天が鬼をやっつけるために、霊能力をもっているとされる、大豆をぶつけたのが、豆まきの由来だという。最初は鬼にぶつけて追い払っていたものが、農作物の豊作を祈っての種まきに置き換えられていき、豆まきになったらしい。
東北地方では(宮城だけ?)豆まきに殻付き落花生を使う。正直これには、私は驚いたものだが、今では普通に落花生を使っていた。やはり大豆だったんだ。それも、炒った大豆。実際に豆から芽が出てきては不吉なので、炒った大豆を使い、歳の数より一つ多い豆を食べると、その年の安寧が約束される?らしい。
しかし、日本にいて、日本人で、よくもこの歳まで、何も思わないできたものだ・・と、逆に自分の無関心を恥ずかしく思った。日本の文化は面白い。
今年の節分はいつもの年とは違ったものになりそうだ。
そうそう、肝心の生徒たちはというと、豆だべよう~と、食べるほうに興味がいってしまった。確かに言葉が難しくて・・・大変だったかもしれない。でも、きっと、あちこちで売られている、鬼の面や豆をみて、授業でやったなあ・・・と思い出してくれるだろうと思っている。きっとね。