昨日の読解の授業に 『消したいもの』というタイトルの文章を取り上げた。
http://yokoninie.blogspot.com/2009/11/blog-post_29.html わたしの日本語より
内容の如何というより、タイトルにインパクトがあった。最後の部分のブラックユーモア的な終わり方もいいと思った。
なんでも消せることができるなら、あなたは何を消したいですか?
なんでも消せる消しゴムがあったなら、もしかして人も消せるとしたら・・・用心して下さい、あなたを消したいと思っている人がいるかもしれませんよ・・・かな?
学生たちはどう理解するだろう。文化の違いはこういう場合どういう風に出てくるのだろう。文章を読んだ後に、グループに分かれてディスカッションをした。
一番心に残ったものは。。。あなたが消したいと思っているものは? お金 と答えた学生かな。彼のニュアンスからは、貧富の差はお金があるから。お金は必ずしも人間を幸せにはしてこなかったのではないか・・・という気持ちが感じられた。私は、素直に、なんて優しい人なんだろう ・・・と、一瞬言葉に詰まった。
次に、印象に残ったのは、世界中の病気との答え。そうだね、本当にそうだ。すばらしい。
私は学生に『先生は、何を消したいですか?』と、聞かれて、私の脂肪 と即答したから・・・学生たちの意識の広さ、崇高さに比べて、利己的でそれも後ろ向きで恥ずかしかった。
そのほかは、留学生試験、漢字、今日の宿題 と、ありえるだろう答えが出てきた。
一人の学生が、『消したいものは、先生の髪です』
え?ビビビ・・・とびびった。あれ、長い髪はお嫌いですか? いえいえ、その髪ではありません。作文の紙です。 ああ、よかった。ちょっと、言葉が不足すると、意味は違ってくるから、恐ろしい。
日々学生たちと過ごしていると、色々な側面が見えてくる。人間同士、本当に付き合ってみないと分からないことだらけなのかもしれない。今、私のクラスの生徒たちは、私が彼らに会った時、初めて感じた印象とは、大分違っている。
『先生~』と、話の途中でも割り込んできて、甘えてくる生徒から、まだちょっと、打ち解けてはいるけど、甘えられない生徒。もともと、甘えるつもりもない生徒。様々だ。やたら落ち込んでいる生徒もいるし、感情が安定している生徒もいる。
私は、生徒たちを愛して止まないなあ・・・。幸せもらってます、ありがとう。
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