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点火系の確認はどうやるの?

2016年12月02日 | Weblog

NB8後期からはロードスターにもダイレクトイグニッションコイルが使われる様になりました。

当時としても、かなり遅れた技術採用という事になりますが、ベースが汎用的なエンジンですので、そこはご理解ください。

さて、このダイレクトコイル、意外にトラブルことをご存知ですか?

*パワーが出ない・・

*アイドルでバラつく・・

*プラグの焼け具合が気筒で異なる・・

なんて方は、疑い対象アイテムです。
 _____________

さて、肝心な診断です。

大変良い参考例がありますので、紹介します。

 < アウディ V8 >

大変豪華で迫力のあるエンジンです。

ダイレクトコイルは全部で8個もあります。

NB8は1つのコイルで2気筒を負担しますので、4気筒エンジンですが、コイルは2個です。

アウディV8エンジンは各気筒にコイルを配しますので、8個。 

そして、この中で1個が失火。

エンジンは微妙にバラ付き、警告灯が点灯です。  

放置すると、未燃焼ガスを過大に排出し触媒を傷めます。

更に大きな出費になります。



さて、8個の中からどうやって1個を割り出しますか?

1)
まずは当然、診断機。 ダイアグノーシス。
これで、ECUのメモリーから不具合箇所を割り出します。

2)
次に、オシロスコープでコイルの点火波形を確認。

なんだか、自動車工学誌的な趣ですが、これが順当な方法。
  ________________

波形を比較しながら失火気筒を割り出し、かつ全体の劣化具合も判断します。

NGになった気筒を割り出すことだけが目的ではありません。

  ______________

診断機、オシロスコープ、 どれも安くはありません。

しかし、こう言った設備や器具に投資をすることは整備上、とても大事であり避けて通れないのです。

部品交換で結果オーライ的な仕事では、なかなか前に進めません。

 


ロードスターのNBも同じ仕組みです。

 

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