ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

パソコン出荷台数が世界的に大幅に落ち込んでいる記事に納得しました

2013年04月12日 | 日記
 2013年4月11日発行の日本経済新聞紙の夕刊一面に「パソコン世界出荷台数 落ち込み幅最大」という記事が載っています。

 この記事を読んで、やっぱりと思いました。最近、電車などの中でノート型パソコンを操作している人よりも、スマートフォン(スマホ)やタブレット型携帯機器(多機能携帯端末)を操作している人を見かけることが増えたからです。特に、広義のタブレット型携帯機器である電子書籍向け端末で、“本”を読んでいる方が多くなりました。

 この記事は、米国の調査会社のIDCが4月10日に、パソコン世界出荷台数の1月から3月期(第1四半期)が前年同期比13.9%減の7629万4000台になったと発表したことを受けたものです。このIDCの発表を、各新聞紙やWeb系ニュースがそれぞれ報じています。

 1994年からパソコンの出荷動向を調査しているIDCは、落ち込み幅が過去最大になったと伝えます。



 落ち込んだ理由は、ユーザーがスマートフォンやタブレット型携帯機器などの購入を優先し、パソコンの新製品が不発だったことも響いたと分析しています。メールを送ったり、受けたりしたり、Webサイトを見るだけであればスマートフォンやタブレット型携帯機器の方が便利です。また、製品価格もパソコンよりもかなり安くて魅力的です。

 IDCは当初、1月から3月期期の出荷台数を7.7%減になると読んでいたそうです。しかし、その予想を大きく超えました。同社は米国マイクロソフトの新OS(基本ソフト)の「ウィンドウズ8」(2012年10月26日に発売)を搭載したパソコンの販売不振がパソコン出荷減少の主な原因とみています。

 日本国内でも調査会社のIDCジャパン(東京都千代田区)は、2012年10月から12月期の国内パソコン出荷台数は前年同期比5.4%減にとどまったと、2月中旬に発表しています。特に家庭向けは同10.4%減と不振で、「ウィンドウズ8がパソコン販売をけん引する効果はみられなかった」と分析しています。

 実は、つい最近、ウィンドウズ8を搭載したノート型パソコンを注文したばかりです。Webサイトで、カスタマイズしたノート型パソコンを注文するために、実物の大きさを確認する目的で、先日、都心の電機製品の大型量販店に行って驚きました。

 パソコンそのものの売り場面積が大幅に縮小していました。入り口の売れ筋商品を置く場所は、スマートフォン売り場になり、また日本の通信キャリア大手は米国アップル社のiPadなどのタブレット型携帯機器も販売しています。

 逆に、価格が一般的に10万円台以上のパソコンを購入するユーザーが大幅に減ったことを受けて、その売り場が大幅に縮小されていました。以前に比べて、ずいぶん様変わりしています。

 米国ゼロックス社のパロアルト研究所の研究者で、後に“パソコンの父”と呼ばれたアラン・カーティス・ケイ(Alan Curtis Kay)が考えたパソコンは現在のタブレット型携帯機器のようなものだったようです。やっと、ユーザーが使いやすいパソコンが誕生したともいえると考えています。