ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市桜区の“大久保農耕地”で、旅鳥の数羽のムナグロを見かけました

2013年04月24日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区下大久保の通称“大久保農耕地”と呼ばれる田圃(たんぼ)は、荒川河岸の昔ながらの田圃の風景が残る農耕地として有名です。野鳥観察愛好者の方から、農家の方が水田に田植えの準備として水を入れると、「いろいろな水鳥が集まり出す」と伺ったので、偵察に行ってみました。

 荒川河畔にある広大な荒川総合運動公園の荒川上流側に当たる北北西側に、広大な農耕地(ほとんどが田圃)が広がっています。約1週間前には、田圃にはまだ水が入れられてなく、稲を刈り取ったままの乾燥した地面だったとのことです。

 行ってみると、見た目には約3分の1ぐらいの田圃に水が引き入れられています。



 農家の方が水を入れるために、トラクターで田おこししている田圃もあります。

 広大な大久保農耕地を見渡すと、遠くの水が入れられた田圃に、白い姿のダイサギが見えました。急いで近くに行って観察しました。





 このほかには、ダイサギが1羽、やはり遠くに見えるだけです。ところが、近くの水が少し入った田圃をよく見ると、お目当ての一つがいました。どこにいるかお分かりになりますか。



 チドリ目チドリ科に分類されるムナグロという水鳥です。ムクドリぐらいの水鳥ですが、まだら模様の羽根の色がカムフラージュの役目を果たしています。



 その名の通りに、胸のあたりが黒色です。ムナグロは夏はシベリアやアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部などに渡って越冬する旅鳥です。

 日本各地に旅鳥として春と秋の渡りの時期に立ち寄ります。その先駆けが来ているようです。手近な田圃の中に、5、6羽いるのですが、地面の色に紛れてなかなか見つけられません。



 今回はお目当ての一つだったムナグロを数羽見ることができ、幸運でした。田圃は水を入れ始めたばかりで、田植えは始まっていません。

 広大な田圃の上空には、ヒバリが数羽、それぞれ縄張りを主張して、よくさえずっていましたが、撮影はできませんでした。地上にいるヒバリに少し近づくと、すぐに上空に飛び上がってしまうためです。

 季節は春真っ只中から初夏に向かい始めているようです。