新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月5日 その2 外務省は中国に対して直接的に厳しく反論せよ

2015-11-05 09:01:52 | コラム
外務省は中国は紳士的すぎないか:

11月2日にUNの総会第一委員会(軍縮)が被爆地への世界の指導者の訪問を促す内容を含んだ「核兵器廃絶決議案」を採択した。この模様をニュースを偶々テレビで見ていたが、そこに反対票をロシアとともに反対票を投じた中国軍縮大使・傳聡が如何にも我が国を指すかの如くに「人道の問題が歴史を歪曲する道具に使われるのを見たくない」という意味の英語で強い口調の発言をしていた。「また来たか」と思って聞いていた。

産経は一面の「歴史戦」でこれに対して代表部の佐野利男公使(だと思う)が「戦中の特定の事項に焦点を当てるのは建設的ではない。国際社会が直面する共通の挑戦に立ち向かう為、中国と日本は未来志向の関係を築くことが重要だ」と指摘すると中国側は「広島と長崎の名を挙げて過去の事象を持ち出すのは日本自身だ」などと日本を激しく非難した。

インターネットによれば、この中国の謂われなき我が国に対する批判は軍備拡大の一途を辿る自国への非難を避けるものだと逆に批判される結果となったとある。中国は何時もこのような態度で我が国を批判し国際的に貶めようとする。先日も採り上げたが、北朝鮮の大使もUNの場で我が国の代表に対して”Mind your own business.”(余計なお世話だ)と罵った。その場面では我が国の代表がどのように対応したかは流されなかった。

私が指摘したいことは我が国の代表は紳士的に過ぎであの傳聡大使の悪口雑言とでも形容したい発言に上、記のように極めて穏やかに抽象的に応じている点だ。私はこのような場面では、常に主張してきた「論争と対立」を怖れずに「これを言うことで失うものはない」との強い姿勢で反撃して貰いたいと思っている。即ち、UNの議場では論戦が許されるのかどうか知らぬが「ただ今の発言は謂われなき中傷である。撤回せよ」とでも具体的に反論して欲しかったと感じる。

あの佐野公使のボソボソとした語り口では、折角アメリカの一流私立大学に留学の経験があるとWikipediaにある英語力でも迫力に欠けていたし、応酬を聞いていた諸国も「中国の勝ち」と判定するのではないかと危惧せざるを得なかった。私は外務省とは「紳士たれ」を標榜する巨人軍如きとは次元が違う真の紳士の集まりだと信じているが、国際場裏ではもっと強く厳しく出ていって我が国を貶めようとする勢力を蹴散らして欲しいと心から願うものだ。

2015年10月の新宿区の人口

2015-11-05 07:43:08 | コラム
2015年10月の新宿区の人口:

先日、我が東京都新宿区百人町の文化通り(別名「イスラム横丁」)の入り口近くに20~30人ほどの男女の高齢者が皆地図を片手にウロウロしておられた。そのうち何人かがテレビにアジア諸国の野菜や果物を扱っていて外国人に人気が高いと採り上げられて有名になった八百屋の店員に何か尋ねていた。だが何となく納得がいかない様子。何事かと思えば「イスラム横丁は何処か」と探しあぐねていたのだった。

それもそのはずで、横丁などとは言うが店舗数にすれば4~5軒ほどで大久保通りを曲がって50mも行けば終わりなので、それこそ「あっ」と言う間に行き過ぎてしまうのだ。何故こんな事を採り上げたかと言えば「イスラム横丁がそれほど知れわった反面でKoreatownが寂れてきた」と言いたかったからに他ならない。

この横丁を訪れるイスラム教徒が新宿区内に住んでいるのか否かは知らないが、中国語で話している若者たちも何処から来るのか知る由もないけれど、相変わらず増える一方であり、異教徒たちよりも私には薄気味悪いのだが。

新宿区役所の“広報新宿”の15年11月5日号によれば、15年10月の人口は9月よりも1,241人の増加で332,324人となって0.37%の上昇だった。外国人は592人増えて37,861人となり、対前月比1.5%の増加だった。邦人は294,463人と対前月比で649人の増加で、伸び率にすれば0.2%だった。

人口が微増だった反面、世帯数は対月比で965の増加で208,729に達していた。これでは一世帯に1.59人口しかいないことになる。

ところでKoreatownだが、前回も指摘した通りで、その活気が薄れて静かになって来たというよりも、普通の街に近くなってきたとする方が正確だと信じるようになった。その反面、上記のように大久保通りでも何処でも明らかに中国の若者が増え続けているのは間違いあるまい。

私は中国系に加えてヴェトナム人とイスラム教徒が増加して明らかに多国化に向かっていると考えている。それが証拠に、前回採り上げた本当のヴェトナムの味を標榜するヴェトナム料理店“Vietnam Pho”は既に大久保通りに2号店を出したほどの繁昌振りだ。

15年10月の人口に占める日本人の比率は88.6%で9月の88.7%とほとんど変わっていなかった。なお、8月は88.65%だったので、ここ3ヶ月間は実質的に変動していなかったと言える。外国人の比率は11.7%で前月の11.25%を超えていた。因みに8月は11.34%だった。

参考資料:“広報新宿” 15年11月5日号