President誌2015 12 14号の特集:
最新のPresident誌の表紙に大きく「手帳術」とある。その上には「効率100倍!自分が変わる」とある。実は、私は1994年1月末でリタイヤーするまで手帳は買ったことはあるが、実際に有効活用していなかったし、持ち歩いてもいなかった。此処からは何故そうしていたかとの自慢話と反省記を。
実は、私は仕事の面では何事も記憶力に頼っていたので、何かメモに取ると書いた時点で忘れてしまうという特技もあり、書くのが倒だと思って記憶力に任せていたたので、此処は覚えておく必要があると思った時点で先ず忘れることはなかった。仕事上のことだが。具体的にいえば、所謂電話帳の類いは作ったことがなかったし、作ろうとも思わず全て覚えておくようにしていた。
同様に手帳を使う所謂予定表も作ったことがなかった。全て記憶しておいてその場で「ご予定は?」と尋ねられても記憶から呼び出して、如何なるアポイントメントでもその場で成立させていた。これには何度か客先に不信感を招いたこともあったが、繰り返すうちに何とか信用して頂けるようになった。だが、これには多少裏があって、スケジュールは全て有能な秘書任せだったので、聞かされた予定を記憶していれば済むことだったのだ。危なければ、後で彼女に確認すれば済むのだった。
更に私は毎日の行動と客先との折衝の記録というか日誌の類いは、全て報告書の形に纏めて直轄の上司だった副社長に提出していた。その内容は上記のように全て記憶から呼び起こしていたのだが、1~2時間の会談であれば、ほぼ間違いなく纏めることが出来ていた。通訳をする場合には何度か「30分くらいは話し続けられても大丈夫です」と真顔で保証したほど記憶力に自信があったが、現実には10分も続く長広舌はなく、問題になったことはなかった。
即ち、通訳の専門家が取っておられるようなメモは一切取らないという意味である。メモを取ろうとするか、また取ってしまうとその間に聞き漏らしが生ずる危険性もあったし、メモをするのが面倒だとの簡単でズボラな理由もあった。但し、英語の数の数え方は”million”だの”billion”だのという日本語にはない単位があるし、10万を”hundred thousand”等というので、記録せざるをえなかった。
未だ自慢話が続くが、アメリカの会社の出張旅費は全て実費精算であるので、詳細にメモを取っておかないと何時何処で幾らのtipを誰に払ったのかなどは覚えていられないというの常識だ。だが、私は2~3週間の出張ならば全て記憶で先ず細大漏らさず整理できたので、先ずメモは取らなかったし、如何なる出費でも全て領収証を取って保管していた。余談だが、tipも請求すればレシートは取れると聞いたが、貰ったことはない。
故に手帳術は全く心得がないという自慢話をするのではなく、若い頃にもいわれたし、自分でも恐怖に感じていたことは「老化して記憶力が退化したらどうする気か」は十分に意識していた。本日、戸籍上は兎も角、満83歳の誕生日を迎えて、物覚えが悪くなってきたことをあらためて痛感している。極端に言えば手洗いの中で思い付いたことを書き出そうと思ってPCの前に座って「はて、何だったか?」となるようなものなので、ただ今慌てて書き始めた次第だ。
最新のPresident誌の表紙に大きく「手帳術」とある。その上には「効率100倍!自分が変わる」とある。実は、私は1994年1月末でリタイヤーするまで手帳は買ったことはあるが、実際に有効活用していなかったし、持ち歩いてもいなかった。此処からは何故そうしていたかとの自慢話と反省記を。
実は、私は仕事の面では何事も記憶力に頼っていたので、何かメモに取ると書いた時点で忘れてしまうという特技もあり、書くのが倒だと思って記憶力に任せていたたので、此処は覚えておく必要があると思った時点で先ず忘れることはなかった。仕事上のことだが。具体的にいえば、所謂電話帳の類いは作ったことがなかったし、作ろうとも思わず全て覚えておくようにしていた。
同様に手帳を使う所謂予定表も作ったことがなかった。全て記憶しておいてその場で「ご予定は?」と尋ねられても記憶から呼び出して、如何なるアポイントメントでもその場で成立させていた。これには何度か客先に不信感を招いたこともあったが、繰り返すうちに何とか信用して頂けるようになった。だが、これには多少裏があって、スケジュールは全て有能な秘書任せだったので、聞かされた予定を記憶していれば済むことだったのだ。危なければ、後で彼女に確認すれば済むのだった。
更に私は毎日の行動と客先との折衝の記録というか日誌の類いは、全て報告書の形に纏めて直轄の上司だった副社長に提出していた。その内容は上記のように全て記憶から呼び起こしていたのだが、1~2時間の会談であれば、ほぼ間違いなく纏めることが出来ていた。通訳をする場合には何度か「30分くらいは話し続けられても大丈夫です」と真顔で保証したほど記憶力に自信があったが、現実には10分も続く長広舌はなく、問題になったことはなかった。
即ち、通訳の専門家が取っておられるようなメモは一切取らないという意味である。メモを取ろうとするか、また取ってしまうとその間に聞き漏らしが生ずる危険性もあったし、メモをするのが面倒だとの簡単でズボラな理由もあった。但し、英語の数の数え方は”million”だの”billion”だのという日本語にはない単位があるし、10万を”hundred thousand”等というので、記録せざるをえなかった。
未だ自慢話が続くが、アメリカの会社の出張旅費は全て実費精算であるので、詳細にメモを取っておかないと何時何処で幾らのtipを誰に払ったのかなどは覚えていられないというの常識だ。だが、私は2~3週間の出張ならば全て記憶で先ず細大漏らさず整理できたので、先ずメモは取らなかったし、如何なる出費でも全て領収証を取って保管していた。余談だが、tipも請求すればレシートは取れると聞いたが、貰ったことはない。
故に手帳術は全く心得がないという自慢話をするのではなく、若い頃にもいわれたし、自分でも恐怖に感じていたことは「老化して記憶力が退化したらどうする気か」は十分に意識していた。本日、戸籍上は兎も角、満83歳の誕生日を迎えて、物覚えが悪くなってきたことをあらためて痛感している。極端に言えば手洗いの中で思い付いたことを書き出そうと思ってPCの前に座って「はて、何だったか?」となるようなものなので、ただ今慌てて書き始めた次第だ。