一寸気懸かりなこと:
冬場にも節電を求められた:
岸田文雄総理というお方は何を言っておられるのかと憤慨させられた。当方は既に夏場に節電を求められた際に「どの面下げて節電をと言うのか」と筆ではなかった、キーボードを極めて非難しておいた。
憤慨する理由は他でもない、電力不足には我々国民の側には手落ちはないのである。今回の電力不足にはロシアのウクライナ侵攻以来、総理が「G7の一員としてロシアに制裁を科す」と勢い良く言われたことも影響していると指摘して、まるきりの誤りではないと思う。
それだけではない。民主党政権時代の原子力発電所を停止させてしまったことも、大いなる電力不足の要因なのである。規制委員会は幾つかの原発の稼働開始(再開)を認めているが、電力需要の実情は無事に稼働したにしても不十分かも知れない。いや、地元を説得できなければ動かせないのではないか。そうであれば、総理は時間を作って各地を巡回されて、地元の了解を取るような努力をなさって欲しいのだ。
地元民とて鬼でも蛇でもないのだから、一国の総理大臣が理を尽くして、礼を以て「国家と国民の生活のために稼働を了解して頂きたい」と説明して頂けば如何かと思うのだ。「さもないと、何処かのLDCのように1日に何時間かしか電気が点かない國になってしまいかねないのです。規制委員会からもここの原発は安全のお墨付きを頂戴しています」と訴えればどうだろうなどと考えている。
ここでは詳細は省くが、私は1996年に東京電力・新宿支店での非常に好ましくない経験から、永年の営業職の知恵からして「この会社の増長ぶりには度しがたいものがある」と、ハッキリと見切っていた。3.11の際の福島原発での有様を見ていると「あの時の『東電不信』の閃きが正解だった」と、極めて残念だった。岸田総理にはあらためて決断力と行動力を発揮されるよう希望したい。
あれ、通訳がいないのか?:
林芳正外務大臣がドイツに赴かれて、言うところの「2×2」の会談をされたと報じられた。即ち、日本側からは浜田靖一防衛大臣がオンライン参加され、ドイツ側からはベーボアック外務大臣が林氏と対面で、ランブレヒト国防大臣はオンライン参加だった。
私が気になったのは、林芳正外務大臣がベーアボック外務大臣と会談しておられた画面には、通訳と書記役の姿が映っていなかったこと。テレビの画面では、林大臣は身を乗り出すようにして、ベーアボック氏に何か語りかけておられたように見えた。林大臣はハーバード大学大学院で修士号をとっておられると聞いているので、通訳を介さずしても英語で会談ができるのだろうとは思う。ベーボアック外務大臣は何語だったのだろう。もしも、二人の大臣が外国語で会談をなさったのであれば、一寸気になった。
勿論、意志は万遺憾なく通じ合ったのだろうが、まさか書記役が不在だったなどということはなかったのだろうと、一寸不安になったのだった。まあ、それだけのことだが、私は我が国の大臣が欧米の要人と通訳が見えてこない形で会談されたのを初めて見たのだった。
私はこれまでに何人かの日本語を日本人よりも上手いのではないかと尊敬させられたアメリカ人とカナダ人に「重要な会談では、日本語では語らない。安全を期して専門の通訳の介在を求めている」と聞かされている。尤もであるし、そうあるべきではないのかと認識している。