新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

森保一監督の選手起用の大失敗だった

2022-11-28 08:44:13 | コラム
だから言ったじゃないか:

昨日の朝、私は「FIFAのランキングでコスタリカよりも上位にある我が方が負けてしまうこともあり得る」と、我が方が上位にあったドイツに勝った例を挙げて、言わば予言してあったのだ。結果としてはそれが当たってしまったことは極めて残念だし、腹立たしいことだった。本稿の内容は殆どが森保監督批判になってしまうと思うが、宜しくご理解の程を。

試合開始前の6時頃だったかに二男から「先発メンバーを大幅に入れ替えて、特にFWには・・・」と知らせてきた。「また、森保監督がやったか」と、この時点で既に慨嘆させられていた。森保監督の常套手段に「結果が良かった後の試合に先発メンバーを大幅に入れ替えて、言わば二軍のようにしてしまうこと」があるのだ。

これはW杯の地区予選などの段階で選手層の厚みを増すことと、その底上げには結構な手法だとは認めるが、まさかこの手をW杯本番の試合にまで使ってくるとは予想していなかった。要するに「やるべきではないことやってくれた」のである。

入れ替えた顔ぶれの中に上田綺世がCFの位置に入っていたのを見て、忌憚のないところを言えば「これは寧ろ最悪」と感じた。それは「彼はフル代表でそのようなポジションにおくべきタマではない」というのが私の評価だったからだ。同様に相馬を入れていたのも失態だと見た。私の評価では彼らは二軍の選手だから。

それは、彼らが優れているとかいないとかの論議ではなく、大事な一戦に二線級を使ってきたことが誤りだと指摘しているのだ。ドイツ戦で効果があった浅野、南野、三苫、伊東純也、久保等々最初から並べておくべきだったということ。私にはコスタリカを「与し易い」と見たのではないかとすら感じさせられた先発メンバーだった。果たせるかな、試合開始の前の画面からの「閃き」は「これは負け試合だ」だった。そして、「閃き」が外れるのを試合中に祈り続けていた。

後半になったから小刻みに浅野から起用していったのも、監督の誤り。あの、私には劣勢と見えた試合の流れを変える為には、交替できる限度の5人を全て一斉に投入すべきだった。だが、森保は動かなかった。思うに「余程、この格落ちの顔ぶれでも勝てる」と踏んでいたのだろうとしか読めなかった。

読んで頂く方には不愉快だろうが、次に「致命的にダメだった作戦」を指摘していこう。それは森保イズムとでも形容したい「ディフェンス陣間とMF間の横から横、前から後への絶え間ない前進することがないパス交換の連続」である。その後陣でのボールキープの間には、既に批判してあったように「前線に位置する者たちが静止画のように動かないこと」を挙げたい。この結果で何処かの局のアナウンサーが言った「圧倒的にボールを支配しながら・・・」となったのだ。

私はコスタリカがスペインに大敗した試合を見ていないので、何とも言いようがないのだが、手負いのコスタリカは非常に積極的だった。彼らは非常に寄せが早かったし、セカンドボールへの出足も素早く効率的に奪い取って、我が方の二次攻撃の余地を与えなかった。しかも、ハーフライン近くで後陣でのパス交換を続けていた為に、コスタリカ陣地に殆どスペースを作る余地もなく、引いて守っている相手の壁に当たっては突き返されていた。そして、焦り始めたのだった。

三苫がキープしたら深く侵入できたのだから、あの形をもっと活用すべきだったのではなかったか。伊東純也だって使えただろうし、浅野にスペースを目がけて走り込ませる手だったあったはずだ。それにも拘わらず、真ん中から突っかけては跳ね返されて時間を浪費していた。私には監督に「このティームで点を取る形はこれで」とハッキリと全員に徹底できていなかったのではないかのと、疑いたくなった。

以上のように非常に不愉快な100分ほどの試合だった。私は「勝てたはずの試合だった」とまで言わないが「少なくとも、引分けにはできたはずだ」と考えている。この敗戦で予選リーグ勝ち抜けの可能性は消滅したと思っていた。だが、意外にも「そういう可能性はあるかも」と見ていたスペインがドイツに引き分けたので、微かに「スペインに勝てれば」との可能性は出たようだ。

自分たちがドイツに勝って、コスタリカに負けた以上、格上のスペインに勝てる可能性だってあるのではないか。スペイン戦には森保監督が必ず第一線級の者だけを先発メンバーに並べてくれれば、ドイツ戦にも増した“upset“の可能性はあると期待しよう。

余りに残念で悔しい敗戦だったので、つい厳しく森保監督を批判したが、これも我が代表を思えばこその批判なのだから、何卒悪しからず。