英語の格言と諺:
先日、「葦の髄から天井覗く」と題して論じてみた後で「この諺に当たる英語の表現があるのか」と思って調べてみると、「なるほど、そうなるのか」と、勉強になった表現があった。
そこで、長年何となく思えて使ったこともあった格言と諺を思い出して見たし、英語で何と言うか知らなかった言い方は検索してみた。何と言っても、特徴は難しい単語など一つも出てこない事。
そこで、「葦の髄から天井覗く」から英語の表現を先にして、順序不同で並べていこうと思う。覚えておかれれば、何時か使える事もあるだろうし、英文和訳の役に立つかも知れない。何らかの興味を持って頂ければ幸甚である。
“Have a narrow view of things. またはLook at the ceiling through a reed.”→「葦の髄から天井覗く」:
解説)というのも烏滸がましいが、広辞苑には「自分の狭い見識で、広い世界のことについて勝手な判断を下す」とある。
“Preaching to deaf ears.”→「馬の耳に念仏」:
解説)説明などする必要も無い言い方。だが、“deaf”はPCに該当しそうな気がする。
“Seeing is believing.”→「百聞は一見に如かず」:
解説)「上手い和文和訳かな」という気もする。
“Out of sight out of mind.”→「去る者は日々に疎し」:
解説)何れが先か知らないが、「巧みな英作文かな」と受け止めている。
“Slow and steady wins the race.”または”Haste makes waste.“→「急がば回れ」:
解説)何となく似たような言い方を拾い出してあるようにも思える。
“A drowning man will catch at a straw.”→「溺れる者は藁をもつかむ」:
解説)格言のようでもある気がするが、諺のよう。何となく直訳的な感じが面白い、英作文としてだが。確か“catch at”の“at”の“使い方の例として教えられた表現だった。
“Anybody can make mistake.”→「猿も木から落ちる」:
解説)和文英訳というか意訳のような気もするが、上手く表現できている。
“The right man for the right job.”→「餅は餅屋」:
解説)日本語の言い方を英語と上手く引き合わせてあると感じた。英語の方が意訳のように感じた・
“Might makes right.”→「無理が通れば通りが引っ込む」:
解説)上手く言えている感もあるが、何となく「違うのでは」と思わせる節もあった。
“Make hay while the sun shines.”または”Hit the iron while it is hot.“→「善は急げ」:
解説)何度も聞いたことがある言い方だが、「機を逸せず早くやれ」という意味だと思って使った記憶がある。「善は急げ」も同じことか。余談になるが、アメリカ西海岸から輸入されていた飼料用の「干し草」は“hay cube”と呼ばれていた。
“There goes an old saying that silence is golden.”→「沈黙は金なり」という諺がある:
解説)締め括りに「諺を引用するときには“There goes an old saying ~.”のように言うのが決まり文句である」という事を示した。「諺」はsayingのように言う。