新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本大学危機管理学部教授先崎彰容氏が指摘した

2021-08-26 08:07:13 | コラム
菅義偉首相の原稿棒読み:

自民党総裁選挙が迫り、菅義偉内閣の支持率低下に伴って、方々からその主たる原因の一つとして、あの「原稿棒読み」に批判が集中している。だが、菅氏は幾ら批判されても、一向に自分の口で語ろうとはされない意地を張っておられるように見える。強情な方のようである。

もう1年近く前のことだったと思うが、Prime Newsに出演された若手の学者とされている先崎教授が流された菅首相の棒読みの後で、珍しくも原稿無しで語られた音声が流れてきた。それを聞いた先崎教授は「このように原稿無しであれば菅義偉首相の個性がそのまま表れるし、相手に聞かせるだけの十分な迫力が出ているのが惜しい」と指摘された。聴いていた私も「なるほど、尤もだ」と感じたほど、大袈裟に言えば別人の感があった「菅義偉」という人の個性が溢れんばかりに出ていた。先崎教授と同様に「惜しい」と痛感した。

その頃には現在ほど「原稿の棒読み」が云々されていなかったので、何時かは自分から即興ででも語られるようになるのかなと期待していた。だが、残念ながらと言うべきかどうかは知らないが、菅義偉首相の語りの姿勢は変化しなかった。しかも、官房長官の頃と同様に口数が少ないというのか、言葉の数が少なく具体的に物事を表現されない恨みが残っている。それが、どんな事をどれほど着実に実行されても、一向に一般大衆に印象づけない原因のように思えるのだ。

その菅総理・総裁の対抗馬となるだろう岸田文雄氏もまた、何が言いたいのかがハッキリしない語り口なのだ。しかも、菅義偉氏とは個性が違うのだが、尋常ではない慎重居士で率直に自分の意志を表明しない人物のようだ。そのお二方が次期総理・総裁の座を争うとなったら、如何なる論戦の形になるのだろうか。



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