新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

矢張りカタカナ語を批判するが

2021-11-14 10:26:52 | コラム
「自己ベスト」が耳障りだった:

今回も「性懲りも無くカタカナ語批判を続けていると思われるだろうこと」を百も承知で「自己ベス」を取り上げることにした。

昨13日夜は昼間にリーグ戦が始まってから不甲斐ない敗戦を続けてきた日本大学フェニックスフェニックスが、春には大勝していた立教大学にも負けたと知って落胆させられた。そして、何と言う気もなくNHK杯のフィギュアスケートを見ていた。シングルで男女とも日本勢が1位になったのは良かったと思う。だが、どうしても気になったことがあった。それは、アナウンサーが「自己ベスト」という合成語を連発したのが不快だった点だった。この「自己ベスト」病は選手たちにも広まっているのも困ったことだと思う。

この「奇妙な」と敢えて言う合成語については、私は以前から「何故素直に『自己最高記録』と言わないのか」と指摘してあった。このPCでは一太郎は「自己」と入力したところまでで「自己最高記録」が出てくる。第一に「最高」だったら「ハイエスト」ではないのかと言いたくなる。似たようなおかしな表現に「ロスタイム」というのがあったが、これは最近では何処から学んだのか「アデイショナルタイム」に変わっている。「ロスタイム」では文法的に誤りであると、漸く気が付いたようだ。だが、何処の何方かは未だに「自己ベスト」がおかしいとは気付かないようだ。

もしも、どうしても英語から採ったカタカナ語にしたいのならば、それは“~’s personal best record”が“a personal best record”辺りになると思うのだ。この表現の制作者は「自己」がpersonalのようなやや難しい感がある単語だったので、誰にでも解りやすいように「自己」はそのままにしたのかと疑っている。何度でも同じ事を言うが「自己とベストを組み合わせて合成語にする必然性はない」と指摘してきたし、漢字の熟語を避けた意図は理解できない。また、それを嬉々として使うNHKを始めとするマスメディアも非難したいのだ。


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