新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ニュースの優先度にみるテレビ局の見識

2024-12-07 07:09:35 | コラム
中山美穂さんの死亡か、尹大統領の非常警戒か、臨時国会か:

昨6日の午後だったか、何処かでニュースでも流しているのかと思ってテレビを点けてみれば「中山美穂さん死亡」のニュースが飛び出してきた。芸能ネタには関心がない当方でも、中山美穂という作家と結婚歴がある女優には、妹に中山忍がいたくらいは承知していた。「事件か事故か」という点が重要な問題のようだった。

その後は各局共にこの話題で持ちきり状態になり、臨時国会と韓国の政変になりかねない騒動は二の次や三の次だった辺りが、テレビ局の編成方針を如実に表していると再認識できた。

私が此処で事改めて言うまでもないので、韓国の出来事は成り行き次第では我が国に大いに影響を及ぼすだろうが、中山美穂さんが亡くなった事はテレビ局と芸能界にとっての大事件であっても、国政に影響は与えない性質だ。

私が韓国の出来事以上に関心があったのは「石破首相の衆参両院での予算委員会における答弁の状況」だった。あれほど短命に終わるだろうとか、その存在が危ぶまれた石破氏が、どのように質疑応答するかに関心があった。

石破首相も流石に総理大臣の地位に慣れたようで、原稿を読まずに自分自身の言葉で対応できていたし、答弁の内容は兎も角として、どっしりと落ち着いた重たい感を出しておられた。

だが、事は未だ始まったばかり。これからの短い会期中に「短命説」を吹き飛ばせるように補正予算成立まで持って行けるかだろうと思うのだが。