新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

続・森喜朗氏の発言に対するアメリカからの反応:

2021-02-22 10:29:38 | コラム
矢張りアメリカ人は厳しい反応だった:

やや訳してお見せするのに時間を空費してしまったのは申し訳ない次第だが、“Better late than never.”とご寛容のほどを。矢張り、女性からの反応の文章が最も長かった。

*男性より:
21世紀のアメリカにようこそ。アメリカの歴史上でも、今日ほど権力の座にある者の行動と言動が監視され且つ批判されている時期はなかった。その中でも特に厳しいのが「平等」に関する事柄だ。

特に、今日までの女性と黒人問題に関する規範は、最早通用しなくなっている。これは合理的であると思う。即ち、我々一人ひとりは年齢・性別・人種の点で平等である権利を有し、発言できるからだ。

森氏は長時間の会議に馴れて、聞きたくない事柄も受け入れるようになるべき時代だ。バブ・デイランの歌詞に「時は変わって行く」との一節があるように。

私は北欧の諸国は女性を指導者の地位に就けるという点では、先進国の中でも最も優れているとみている。

*女性より:
森氏の発言については、私は女性蔑視であると批判した人たちと同意見であると言わざるを得ない。断定的に言えば「女性が出席している会議では、彼らの発言は男性よりも長いか、あるいは指導者的立場にある女性が発言すると、全員が続いて発言する必要があると思うものだ。その種の発言は時間の無駄遣いである場合にもなるし、私にはその内容には偏見であるか、事実に即していない嫌いがあると見える。

森氏は元総理大臣だったので、アメリカの大統領や大企業の経営者たち等と同様に、その発言は注目の的となるのだ。即ち、指導的立場にある者の発言は常に熟読され、注目され、その人物がその地位に相応しいかどうかが、厳しく細かく追求されてしまうのだ。

私は森氏の発言が女性蔑視と解釈された事は理解できると思う。その内容を見ると、全ての女性が発言を短く出来ないし、余り意味がない事を言っていると思われているのではないかとすら感じた。

この発言で、私は抑圧された社会では男性が常に尊敬されており、優れた女性は沈黙を守っているという状態にあった事を想起させられた。どれほど賢明で自尊心が高い女性でも、今日この時にあっても、男性が誤った事を言っても、沈黙を守っていなければならないように思える。

特に、森氏がこの発言の中でオリンピックパラリンピック組織委員会に触れている以上、この組織には男性と同数の女性理事等が選ばれているべきだと思うと同時に、全員が平等に尊敬されて然るべきだと思う。



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