新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

感染の再拡大が止まらない

2021-08-01 10:27:32 | コラム
事ここに至れば「外出禁止令」くらいしか対策がないのでは:

こんな事が出来る訳がないとは、橋本徹氏が再三法律の不備であると扱き下ろしてきていた。東京都の感染者は7月28日に大方の疫学の専門家や大学の先生方が予想しておられたように拡大の流れが止まらず、3,177人と大台に乗ってしまった。だが、その都民の一人である私には、最早驚いたり嘆いたり怖がったりする感覚は残っていなかった。それは更に順調にではなかった悪化の一途を辿って、3,865、3,300と進み、遂に昨31日には4,000人の大台である4,058人となった。1万人に達すると予測する先生もおられるが「そうなるのか」程度にしか感じない自分が怖い。

そこに出てきた菅内閣の対応策はと言えば「緊急事態宣言の延長と東京都以外の県を対象に加える」事だった。テレビ局が街頭で20歳台の若者に感想を訊けば「馴れてしまったので別に」と全く他人事というか、危機感が出ていなかった。一部の報道では「彼らは若者が感染しても重症化しない風邪を引いたようなものとの説を拠り所にしているので、平気で出歩き、感染して帰宅して彼らよりも高齢である家族に振りまいている」とあった。であるから、4.085人の過半数が30歳と20歳台が占めてしまうようだ。

私にはこれが感染の急拡大の実体であるように思えるので、西村康稔大臣が標榜する(感染源全体に占める率が数%に過ぎないと言われている)酒類を提供する飲食業界を締め上げても、対策にはなり得ないとしか思えないのだ。一部の週刊誌の論評では菅義偉首相は報道に耳を貸さず、未だに本当の意味の危機感が薄いとなっている。これも本当であればえらいことのように思える。報道の中には「政府が今まで依存していた疫学者中心の分科会の構成を変えてはどうかと」いうのもある。これ即ち「尾身茂分科会長の限界」を指摘しているようにしか聞こえない。

国会も閉会中であれば、何か法改正という最後的手法に訴えようにも、道がふさがっている。だが、マスメディアの「大変だ、大変だ」報道に過剰に反応する必要もない気がする、それは、先ほども寺島教授だったかが指摘しておられたように、ワクチンの接種が高齢者には進んだこともあって、死亡された方は感染者急拡大には比例しておらず、低く抑えられている現実があるからだ。昨日も止むを得ぬ買い物で大久保通りまで出たが、何時もの通りにワクチン接種が出来ているはずがない異邦人たちで溢れかえっていた。彼らに接種の機会があるのだろうか。

我が新宿区は東京都内では感染者の数では世田谷区に次ぐ第2位の座を遺憾ながら確保している。既に採り上げたことだが、感染者は区全体の人口の3%を占めている。私が怖れていることは菅首相と河野太郎大臣が幾ら接種率を上げようと努力されても、住民登録があるのかないのか私には解らない異邦人たちがマスクをしただけで街中を闊歩されては、俗な言い方だが「百日に説法何とやら」に終わってしまうのではないかなのだ。

少なくとも「路上飲み」などをする若者は某宗教圏内の國のように「百叩きの刑」にでも処さないと止まらないと思うのだ。少なくとも我が国民の良識を信じて「要請」で事が済む時期はとっくに過ぎているのではないのか。何しろ、厳格な規定を盛り込んだというプレーブックとやらを配布してあっても、オリンピックの選手村の中ですら路上飲みがあったと報道されていたではないか。「要請」は異邦人には通用しなかったと立証されたではないか。



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