新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

国難とも言うべき時に

2020-05-11 09:07:02 | コラム
その人物の器量というか真の力量が見えてくる:

私は今回の新型コロナウイルスが引き起こした国難と言っても良い事態が、その対策や処理や制圧対策等々に携わる閣僚、国会議員、専門家会議の方々、医療従事者、専門家、評論家、ジャーナリスト等々の大変なご苦労をしておられる方々が持っておられる実力、知識と経験、力量、器量、実行力、発表の力などが恐ろしいほど剥き出しで表れてきていると思っている。昨夜も何方かが言っておられたが、特措法の下に一部には解除が迫ってきているので、今後は各都道府県の知事の実力が試される時期になるだろうと予告された。私は極めて尤もだと思って聞いた。

この新型コロナウイルスの感染が始まって以来、私は「この問題の処理はこれまでの人生で本当の危機乃至は大難関に直面して、自分の方から積極的に問題の処理に結果を恐れずと言うか失敗を忘れて、真っ向から立ち向かって行き、兎に角何としてもその行く手に必ずあるはずの灯りを見出すべく突進し、問題を無事解決できた経験がない方が挑むには、極めて手強い大難問であると言って来た。

自慢ではないが、私は22年以上もの間、事品質に関しては世界でも最も細かい要求をされ厳しいことを言う日本市場に、我が国の産業界におられる方には想像も付かないような異質であり、低質である職能別労働組合員が生産する製品を輸出する仕事をしてきたので、それこそ数え切れないほどの大小の難問題を処理してきた。中でも最大の難関は事業部の存続どころか会社としてもその史上最大の規模の補償となった案件の処理もあった。処理が終わった日には、自宅のある駅から歩いて帰る力も残っていなかった。

そこで得た教訓は「絶対に問題から逃げてはならない。逃げようとすれば、問題が何処までも後を追ってくる。問題に押しつぶされないように持てる限りの知恵を絞って全力で対応する以外に解決できる方法はない」ということ。この方法にしても非常に怖いことで、兎に角事件の全容を早く把握して、原因と対策を考え出さないことには、一歩も前には進まないのだ。何故、このような思い出話に持っていったかと言えば、現在我が国で事に当たっておられる方のほとんど全員が、初めて難局に正面から当たっておられるという点を指摘したかったのだ。

しかも、恐らくこれまでのご経験でこれほどの大難問題を乗り切ってこられた経験をお持ちではいないと思うのだ。長いのか短いのかも解らないトンネルの先の光を見出そうとされても、トンネルの形状すらお解りではないのではと想像している。その制圧の難しさを知ってしまうと、つい逃げ腰になってしまうか責任を逃れるようなことは当たり前のように起きる。だが、閣僚や国会議員がそれでは困るのだ。専門家会議に依存してばかりいられても困るのだ。自らの力で何とかして見せよう、その為には周囲に協力させようとの姿勢で取り組んで貰わねばならないのだ。責任観念だ。

その意味からすると、私はこれまでに繰り返して(ご当人は逃げておられる積はないだろうが)西村康稔大臣と加藤勝信厚労相を責任回避であると手厳しく批判してきた。そう言うだけの根拠は既に上記してある。順調な学歴を経て中央官庁に就職され、国会議員となられた今日までの経験の範囲内でこれほどの難局を処理されたことがなかったと思えば、及び腰なのは寧ろ仕方がないかとすら同情している。だが、同情は何事も解決しないので、敢えて厳しく強く批判したのだ。

対応を持て余しているのは何もこのお二人の大臣だけではない。私は人選を誤っているとすら見ている例の専門家会議も「何をして良いかがお解りではないのでは」と本気で疑っている。「先例がないというかこれまでに症例がない病を抱えた患者さんを診て治療法を考え、処方箋を書けと言われても、最早臨床医ではない方々には無理なお願いではないのかな」とすら見ている。即ち、専門家会議の会員の力量が問われているのだ。果たして本当にそれに相応しいのかと言いたくもなる

多くのテレビ局では毎日のように所謂専門家の他に厚労相経験者の議員、お医者様だった議員、感染症や疫学専門のお医者様を呼んできては色々とご意見を伺っている。だが、そういう場に引き出されると、議員の場合には悲しいまでに器量の乏しさや知識の不足や力量の無さが露呈されてしまうのだ。特に自民党のNT等は多弁であるが何を言いたいのかがハッキリせず、五月蠅いだけだとしか評価できない。お医者様にも問題なしとしない。やたらに厳しいことを言って「大変だ、大変だ。こうしないと大変なことになる」という類いの聞く方を驚かす発言に終始される方もいる。

私はテレビ局はご登場願うべき方を厳選して視聴者を無闇に驚かすようなことがないように配慮すべきだと思っている。一般の視聴者は少しでも役に立つ情報を必要としているのだから、誇張したような表現や内閣を貶めるような発言をする専門家等を避けて、正確で信頼するに足る情報をゲストを選んで発信すべきだ。私には既にここまでで指摘したようにその人物の器の大きさのほどが見えてしまった閣僚だっていると指摘している。間違ったらご免なさいだが、国難を処理には真っ向から責任を持って当たって頂きたいから言っているのだ。



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