最近、安倍首相がモスクワを公式訪問し、プーチン大統領は平和条約締結問題、および南クリル問題解決のための作業を活発化させる準備があることを表明した。
安倍首相には日本の経済界の重鎮たちが同行し、多くの経済合意が結ばれた。これは一部からは、大盤振る舞いによってロシア指導部をより妥協に向かわせる、事実上、投資と引き換えに南クリルを得ようとしているものだという声も生んでいる。これは主に中国や韓国のマスメディアにおいての話で、安倍首相のロシア訪問には並々ならぬ関心が寄せられた。
しかしそのような憶測は根拠のないものだ。ロシアと日本の二国間経済協力において、日本側の関心は、ロシア側の関心に劣るものではない。日本はロシアのエネルギーを必要としているばかりか、北朝鮮問題などの政治面においてもロシアと連携しようとしているのだ。またロシア経済が悲惨な状況にあったゴルバチョフ時代でさえ、南クリルの販売契約が結ばれなかったのだから、今に至ってそのようなことを憶測するのはナンセンスだといえる。
領土問題解決の道は違った方向性をとるだろう。朝日新聞とのインタビューのなかで2012年はじめプーチン氏は、ロシアと日本は引き分けを目指すべきだとの考えを示した。
問題なのは、東京とモスクワで、その引き分けという事について理解がずれていることだ。しかし重要なのは、ロシアも日本も妥協を模索する準備があるということであり、両国のビジネスは、より一層の高みへと達しようとしている。もはや経済協力のレベルは領土問題どころの話ではない筈だ。つまり妥協の模索は、より容易になって来ているのだ。
5月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
安倍首相には日本の経済界の重鎮たちが同行し、多くの経済合意が結ばれた。これは一部からは、大盤振る舞いによってロシア指導部をより妥協に向かわせる、事実上、投資と引き換えに南クリルを得ようとしているものだという声も生んでいる。これは主に中国や韓国のマスメディアにおいての話で、安倍首相のロシア訪問には並々ならぬ関心が寄せられた。
しかしそのような憶測は根拠のないものだ。ロシアと日本の二国間経済協力において、日本側の関心は、ロシア側の関心に劣るものではない。日本はロシアのエネルギーを必要としているばかりか、北朝鮮問題などの政治面においてもロシアと連携しようとしているのだ。またロシア経済が悲惨な状況にあったゴルバチョフ時代でさえ、南クリルの販売契約が結ばれなかったのだから、今に至ってそのようなことを憶測するのはナンセンスだといえる。
領土問題解決の道は違った方向性をとるだろう。朝日新聞とのインタビューのなかで2012年はじめプーチン氏は、ロシアと日本は引き分けを目指すべきだとの考えを示した。
問題なのは、東京とモスクワで、その引き分けという事について理解がずれていることだ。しかし重要なのは、ロシアも日本も妥協を模索する準備があるということであり、両国のビジネスは、より一層の高みへと達しようとしている。もはや経済協力のレベルは領土問題どころの話ではない筈だ。つまり妥協の模索は、より容易になって来ているのだ。
歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか (朝日新書) | |
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朝日新聞出版 |
5月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル