水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

ちらほらと。。。

2008-01-07 22:25:22 | 制作理念
たとえば素材が石で

「石が涙を流している」
「石が血を流している」
「石が笑う」
「石が怒る」

といった表情を目鼻を付けずに表現する力(感性)って大切だと思う。

人を、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類にまでさかのぼっていゆく科学的なとらえ方で見るのではなく、原始的で直感的な血の色とか、生のぬくもり、死体の冷たさを感じるようなものの見方や感じ方が大切なんだよね。

そこから始まる恐怖とか安らぎとかから、それらを避けたり欲したりする欲望なども生まれてきますが、

そうした欲望が、他者をいたわる気持ちに変化した時、人としての情も生まれるわけで、また、そこに豊かさを感じることができたら独自の文化や経済が生まれることになるでしょう。



僕は、作品を展示するということは、そうした事に触れる機会を作ってあげることだと思っています。

社会で必要なものは豊かさです。
豊かさがあれば、人の交流を促すものとして文化が育ち、経済活動も活発になります。

でも、世の中では「お金(経済)が動けば人が動き、裕福になる」という逆の見方が主流ですからね。
なかなかうまくはいかないものなのですが。。。(笑)

(マルクスの資本論で「資本主義の経済は必ず衰退する」という内容の言葉がありましたが、そんな言葉との関わりも頭をよぎります。)