水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

ちらほらと。。。

2008-01-09 21:53:12 | 制作理念
石と言えば。。。

過去にこんな作品を作ったことがあります。

        
       
               1991年制作

海岸で拾った小石を割り、割れ肌に赤色を塗ってもう一度、接着剤で接着しました。

石の内側に赤色を塗ることによって、灼熱の溶岩が何万年もかかって冷えて結晶化したのがこの小石であることを感じさせてくれました。

絵画やデジタル画像などで質感と言えば、石なら石と認識できることに意識を集中させられますが、実材として石と向き合う彫刻科出身の僕には、素材へ直接加工を施す視点から素材を見ているのでそんな風に思うのかも知れません。

また、特に石材に付いては、20代に汗水流して大きな石を移動させたり、手にマメを作りノミを振るい、孤独に耐えながら磨いてきた経験があるからそう思うのかも知れません。



話しは変わりますが、石彫をするにあたり共同で場所を借りて制作をしていたことがあります。

しかし、自分の表現に一途に打ち込む人もいれば、隣で制作している人の作品をすぐに真似て作品を作っている人もいます。

試験的に模写のごとく表現を真似るのであれば良いのですが、それを自分の作品として枕崎やらなんやらに出品している様子を見てしまうと、やりきれない気持ちになります。

正直あんなに気持ちが悪いとは思わなかった。

昨年も作品を出品していたようですが、それもある作家の表現スタイルを彷彿とさせるものでした。

もう石彫はやめて、その人がもともと行っていた油絵に戻るべきだと思いましたね。