本の読み方の設計図。

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論拠・主張

論証=事例、引用。

本質を知り、応用させる「一流といわれる人」:松山情報発見庫#41

2005-01-14 00:31:38 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
昨日はニュージーランド教育査察から帰ってこられたぼくの師佐藤浩章先生のところにいった。
先生のことは起愛塾のビジネスプラン発表会の中でも少し触れた。
今回は、そのビジネスプランのことなどについてから、大学でぼくがしている愛媛大学火曜ナイトサロン。そして、ナイトサロンが所属するキャンパスボランティアのことまでいろいろ熱く2時間くらい語り合った。実は、このキャンパルボランティアという組織、他の大学では類を見ないものだといえる。
その中を構成する団体を単体で取り上げれば、似たようなものを持つ大学は他にもある。
差は、そのバラエティーと実際にすべての団体が活発に活動をしているということだろう。

先生とは、久しぶりにニュージーランドから帰ってきて来られてから話したが、なんだか人間としての波動が変わっていた気がした。今までよりさらにエネルギーがみなぎっておられた。
先生との話の中で、やはり、なぜ、愛媛大学でこのキャンパスボランティアが成功しているのか?という話になった。
その理由は、その中に国際交流、イベント系、障害者支援系、ボランティア系、メディア系と様々な異質なものの集まる団体があるからだという。
異質なものが集まり、問題がある時は、定期的なミーティングの場で、それを共有し、その解決への知恵を共に絞る。
これが大きいという。
実は、この異質なもの同士による相互的改善作用、ともいうべき組織における本質。
以前、取り上げた『トヨタ流「改善術」の鍛え方』という本の中でも同じようなことがいわれている。
企業の中には、人事部、広報部、営業部、総務部、事務など様々な部門がある。
もし、その中で問題を発見をしたなら、その問題は提起的な各部門を横断するミーティングの中で改善策を考える。
これがトヨタ式改善といわれるものなのである。

一流の仕事をされる方は、無意識であろうと、なかろうと、ことの本質、原理を見極め、それを応用させるすべを知っている。この二つの知識の共鳴はぼくに感動を呼び起こした。

ちなみに、今回写真で取り上げている『Works#67』リクルートワークス研究所)の70ページで佐藤先生は企業と学校教育についての話を寄稿されている。
なお、この雑誌の今号の特集は「イタリア企業のネットワーク」ということだ。
そこには、従業員を重視した人間中心主義、企業が自然と持つ哲学、地域に密着した信頼を元とした経営など、今まさに日本の経営者の中で話題となっていることが、当たり前のごとく行われているということが書かれている。
イタリア人が幸せに見えるのはこういうところから来ているのだろう。
コメント (6)
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