本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

人脈について考える:松山情報発見庫#55

2005-01-22 06:38:16 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
「日経ビジネス アソシエ2005.02.01」
今回は「日経アソシエ」2月号から人脈ということについて考えてみたい。
人脈が直接何の役に立つのかと聞かれると難しいかもしれない。
しかし、多くの人と知り合っていれば、いざという時に心強い。

この雑誌の中で
中島孝志氏は、
:人脈構築に必要なのは、give&giveの姿勢である。常に自分から情報を発信し続けることで、相手意から注目してもらえる。
と述べている。
iモード開発の立役者としても知られる松永真理氏は、メンターのことを述べた文脈の中で
:こちらから積極的に学ばしてもらう姿勢が必要と述べている。
インディペンデント・コントラクターとして有名な秋山進氏は、
:人脈というのは、実際の仕事を一緒に取り組んだことで生まれる。
 著名な人とも、会う必然があれば会える。
としている。

他にも人脈作りについて考えるヒントが記されており興味深い。

他の特集としては、元サッカー日本代表監督で、現横浜Fマリノス監督の岡田武史氏へのインタビューが面白い。
組織(チーム)運営のコツが多く学べる内容だ。
中でも「割れ窓理論」という犯罪心理学の理論との関連から語られる組織内のモラル向上の必要性を説いた部分は面白い。
「割れ窓理論」とは、ビルの窓にひびが入っていると、そうでないときに比べて犯罪発生率が倍以上になるというもの。
組織においても、ちょっとしたモラルの乱れが大きな亀裂につながると話している。

そして、メンバーに「I care for you.」の精神で何気ない場面でコミュニケーションを欠かさないことが、モチベーション向上につながる。
やる気を出すには、まずビジョンを大きく掲げ、それを実現するにはどうすればよいかということを、チームのメンバーに考えさせる。
こういう組織論を応用したところに、2年連続のマリノス、Jリーグチャンピオンという偉業があるようだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

論理にのせて語る術:松山情報発見庫#54

2005-01-22 04:06:21 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『面接官の本音2006-職選びの基本』,辻太一郎

就職活動などの面接のコツをひとことでいうならば
「会社のほしいとしている人物像と自分がどれだけ近いかということを、自己PRをつうじて以下にすり合わせるかということ」のようだ。

著者は面接の目的は、
・志望者が自分の会社で働いてもらいたい人かどうかを判断するため。
・志望者がどのような人物で、会社に入ったら土のような場面で活躍をし、また苦労をするだろうかを把握し、判断していくこと。
(15~16ページ)
という。

また、面接の際には自分が伝えようとしていることを正確に伝えるためのコミュニケーション能力が必要となるとし、
コミュニケーション能力を以下のように定義付けている。
①「相手の言いたいこと(聞きたいこと)を理解する」
②「自分のいいたいこと(聞きたいこと)を相手に理解してもらう」
(79ページより)

次に、どのような会社を選べばよいかという基準として
「ビジネスの基礎能力」を鍛えてくれる会社としている。
「ビジネスの基礎能力」とは「自分で調べて、理解し、考えて、実行する力」と定義されている。
この「ビジネスの基礎能力」をつけてくれる会社の見分け方として
①入社5年以内の社員で、目指したい人がいる
②仕事があふれている。
③考えること(頭を使うこと)が多い会社
④人を育てようとする会社
⑤適正な指導、教育が出来る会社
がポイントとなるとしている。

-----------
読後コラム~
やっぱりというか、本というのはこの本のように学生向けに書かれたものより、ビジネスマンも読むことを前提で書かれている本のほうが、内容は濃い気がする。
まあ、無理もないか・・・
いずれにしても、就職という場においても
適切なコミュニケーションの元で、自分と相手のメリットをすり合わせるという、論理力が必要となるということである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする