本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

モチベーションをUPさせ目標を達成させるヒント:松山情報発見庫#48

2005-01-17 23:42:53 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『モチベーションに挑む』,マックス・ランズバーグ,村井章子(訳)

この世で一番大切なもの。
それは意欲を引き出す能力だ。
この前提からこの本は成り立っている。

自分の、チームの他のメンバーのモチベーションを飛躍させる方法を分かりやすく心理学の知見も交えて書いてくれている。
まずモチベーションを高める5つのポイントとして
①他人を本気にさせたいなら、自分がまず本気にならなければならない。
→指示を与えたりするだけではなく、リーダーとして、組織の一員として自らが主体的に動けということ。
②意欲を高めるのは仕事や人生の一部に限ること。万事にやる気を出すなんて、土台無理な相談だ。できもしないことに時間を無駄に費やすべきじゃない。
③アーティストになること。
→チームのメンバーにとって説得力なる未来像、頑張れば達成可能な目標をリアリティをもって描き出さなければならない。
④力づけること。そのためには誉めるのが一番だ。
⑤短距離走者ではなく、マラソン・ランナーになれ、ということだ。
挙げらている。

また、モチベーションを高める6つのステップとして、
①ビジョンを描く
②起爆剤を見つける
③自信を育てる
④飛び込む:目的地を目指して行動を起こす。
→目標達成、成功のためのインカンテーションの言葉、
「ほんの少しでいい、大胆になれ。」
⑤結果を確認する:当初の目標と照らしてみて、何か問題があれば克服する。
⑥フィードバックを活かす:評価を適切に受け入れる。

モチベーションそのものを手に入れる方法としては、やはり目標、目的が明確かつ具体的あるということが前提となる。
大きな目標を具体的に、五感をすべて使って表現してビジョンを描いてこそ大きなモチベーションが生まれる。
そして、目標に向かってアクションを起こす。

このことをいろんな情報を網羅しながら説いてくれている本である。
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若者から見る若者像の分析:松山情報発見庫#47

2005-01-17 00:58:12 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
今回は2005年1月16日付け「日経新聞」広田照幸氏の「今を読み解く」から、今なにかと話題になっている、若者と就業ということを考えてみたいと思う。

今回この記事では『若者たちに何が起こっているのか』(中西新太郎)『「個性」を煽られる子どもたち』(土井隆義)などの書物を紹介しながら、若者と就業ということを論じている。

現代は、目標なき時代。
などとよく言われる。
戦後なら、欧米に追いつけ追い越せとにかく働けばよかった。
そして、経済も成長しみな物質的な幸せを謳歌していた。
そんな過去への思いと対比されて使われることが多い表現である。

そんな時代を生きる若者は、目標を意識的に持つようにしなければ、パワーを持って生きていけない。よく言えば、自発的主体的に生きられるすばらしい時代だ。
悪く言えば常に方を張り、自分というものを見つめ続け、それを研磨し続けなければ競争に勝ち残っていけない時代。

こんな時代に対しこの、記事を書いた広田照幸氏(東京大学助教授)は以下のように提案する。

:性急な「私探し」を子どもたちに求めないという方向である。
 「自己」とは長い時間をかけて社会的に作られるものだ、ということを子供たちに理解してもらう必要がある。
 学生時代に「自分とは」と悩んだ人が仕事に打ち込み家庭を持って一生懸命に生きてきて、ある時ふと、かけがえのない「自分らしさに」に気づく、といったことは、多くの大人が経験してきたはずである。
 「自分らしさ」を急いで要求しない社会、というものをデザインできないだろうか。

と。

まさに問題の所在を突いている指摘であるといえる。
「自分らしさ」という虚構のものを追い求めるあまり、虚構により苦しめられ、現実という社会にふみ出せない。
これが広田氏もいうように、ニートであり、フリーターの問題につながるのではないかと、生の若者からして思える。

自分の方向性をあれやこれやと悩みながらも、とりあえずあれこれ社会に足を突っ込んでみる。
これしか、とりあえずの解決策はなそうである。
恐れずに、自己の虚構を現実社会の中に一度どっぷりつけてみる。
すべてはそれから始まるということに気づかなければならない。

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参考文献:『新聞記事が「わかる」技術』北村肇 

~参考文献と関連させて
同じく1月16日付の日経にこんな広告があった。
「『仕事探し』の強力サポーター それが新聞の案内広告です」
と。
これを読書、情報収集という行為についてもじるなら、
「『情報探し』の強力なサポーター それが日曜、月曜の新聞です」
という風にいえる。

なぜか?

まず一般的に日曜、月曜の新聞はニュースが少ないといわれる。
そのため、生活面などの情報が増える。
それに加えて、増えるのが本情報である。
特に日曜日は、今話題のテーマに関する本を著名な人が書評として書いてくれている。
なんとも贅沢なことだろう。
話題のトピックを日本を代表するような知性と一緒にタイムリーに考えられるのだ。

対して、月曜日の新聞には新しい雑誌の広告が多いように思える。
新聞は最新情報の総合ターミナルといった性格もあるのだ。
コメント (2)
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