『マンガ 中国入門』,ジョージ秋山
先日のブログでも取り上げたが、8月の最初に京都大学の川島 昭夫先生によるAntiquarianism(「古物趣」「尚古癖」)についての授業を受けた。
Antiquarianismとは、遺跡,遺物,碑文などの具体的な証跡を通して過去への接近を図り、失われた過去の回復と再現をこころみる歴史研究の一分野である。このAntiquarianismは、その名称からも推察されるように、同時代のアカデミズムによる承認を受けず、常にアマチュア的なものとみなされていたが、むしろそれゆえに、学問的規範や伝統の制約を受けないAntiquarianの活動には、彼らの過去を志向する心理的背景がストレートに反映されていると言える。
といった考え方のことだ。
ここでうむうむと思わないだろうか。
今回取り上げる本。それからゴーマニズム宣言、そしてその対極の思想に属するかたがたによる書物、論考もこのAntiquarianismといえる性格のものといえるのではないかということ。
上の説明の中で、アカデミズムとは承認されなかったが、時代の心理的背景を示しているという部分がある。
あえて、この『中国入門』という内容は詳述しないが、おそらく文脈からどのような内容の本か察していただけるだろう。
時代の気分がこの本の内容のようなものとは一概に言えないだろうが、あまり好ましい状況に日中関係にないことを悟らされる内容だ。
この手の扇動的な内容の本、論考に出合うといつも頭の中に、明治時代に東京大学にて教鞭を振るっていた主戦7博士(東大七博士)というような言葉が頭の中をよぎる。
この言葉がどういった内容を含むかも文脈にて判断していただければと思う。
8月のこと時期だけに政治的なトピックには敏感にならざるを得ない。
先日のブログでも取り上げたが、8月の最初に京都大学の川島 昭夫先生によるAntiquarianism(「古物趣」「尚古癖」)についての授業を受けた。
Antiquarianismとは、遺跡,遺物,碑文などの具体的な証跡を通して過去への接近を図り、失われた過去の回復と再現をこころみる歴史研究の一分野である。このAntiquarianismは、その名称からも推察されるように、同時代のアカデミズムによる承認を受けず、常にアマチュア的なものとみなされていたが、むしろそれゆえに、学問的規範や伝統の制約を受けないAntiquarianの活動には、彼らの過去を志向する心理的背景がストレートに反映されていると言える。
といった考え方のことだ。
ここでうむうむと思わないだろうか。
今回取り上げる本。それからゴーマニズム宣言、そしてその対極の思想に属するかたがたによる書物、論考もこのAntiquarianismといえる性格のものといえるのではないかということ。
上の説明の中で、アカデミズムとは承認されなかったが、時代の心理的背景を示しているという部分がある。
あえて、この『中国入門』という内容は詳述しないが、おそらく文脈からどのような内容の本か察していただけるだろう。
時代の気分がこの本の内容のようなものとは一概に言えないだろうが、あまり好ましい状況に日中関係にないことを悟らされる内容だ。
この手の扇動的な内容の本、論考に出合うといつも頭の中に、明治時代に東京大学にて教鞭を振るっていた主戦7博士(東大七博士)というような言葉が頭の中をよぎる。
この言葉がどういった内容を含むかも文脈にて判断していただければと思う。
8月のこと時期だけに政治的なトピックには敏感にならざるを得ない。