本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

真実のことば!なんて!?:松山情報発見庫#254

2005-08-17 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
不殺生:ものをころさぬ
不倫盗(ふちゅうとう):ぬすみせぬ
不邪淫:ふぎをせぬ→姦淫を犯さないということ
不妄語:うそをいわぬ
不綺語(ふきご):たわむれいわぬ
不悪口(ふあっく):あくくののしらぬ
不兩舌(ふりょうぜつ):なかごとをいわぬ
不慳貪(ふけんどん):ものおしみせぬ
不瞋恚(ふしんに):はらたてぬ
不邪見:よこしまなこころおこさぬ

これは、『生きて死ぬ智慧』という本などでも多く最近取り上げられる般若心経の中の一節。
十善戒というものだ。
10個の善い戒めということだ。
僕が昔から好きな言葉だ。
般若心経が仏教のいくつかの宗派で唱えられ、こういって今リバイバルが起こっていることを感じると長い歴史の中で日本人の道徳観を形成する上で、また日本人の道徳観を考えるうえで般若心経は重要なものであるのかもしれない。

注目すべきは、それぞれが「不」、つまりは「してはならない」と否定的にとらえられておるということだ。
否定的にとらえられているということは、どうしても自然にしてしまうという裏腹な現実があるということだ。
真言宗という仏教の宗派では、この般若心経をメインの経典としているが、真言とは、真実の言葉ということ。
昔から、リアルな醜い欲望と戦ってきた人間。
仏教は、解脱することで欲なき世界をめざすというが、それだけ日本人は欲深かたということなのか?
今の自分のあまりに欲深い現実と照らし合わせると心が痛む。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする