東京老人Tokyorojin

こごとじじい増山静男のブログです。

芝公園、銀世界の梅

2006年03月09日 08時25分49秒 | お散歩
早朝散歩(自転車ですが)
芝公園の梅林に行きました。すこし暖かくなった風が爽やかです。

梅林を、すこし高い位置から眺めると、満開の中央白梅林は、まるで雲海のなかにいるようです。周辺の紅梅は、うんと濃いものから薄いいろにグラデーションがかかって、さながらオーロラを見ている錯覚に。

オーロラなんて見たことあるの、オニーサン
なんて合いの手を入れてた殿山泰司名脇役がなつかしい。

ひととき梅の香りに包まれて幸せな老人でした。

この梅林は「銀世界」というすてきな名前をもっています。説明書きによれば、数奇の運命の梅たちで、いろんなところで生活したようです。直前は新宿の東京ガス敷地にいたんだって。

梅林の隣、もとゴルフ練習場の駐車場あとが公園用地になるべく工事中です。三田台公園拡張といい、なにはともあれおめでたいことです。港区がんばってください。

これまで芝公園は、増上寺、東京タワー、プリンスホテル、ゴルフ練習場などの敷地を除いた、ほんのほんの一握りの部分しかなかったのです。

戦後のどさくさに、わずかの金で敷地を売り払ったお寺、自分たちの金儲けしか考えないツツミ一族、横浜野毛山公園や、三渓園を作った、原三渓氏とはえらい違いですね。

先ほどの駐車場の敷地提供のお話ですが、もちろん区に返したり、寄付したわけじゃなくて、区が所有していた、繁華街のビル用地と交換したのです(念のため)。

とても気持ちの良かったお散歩のかえりにも、こごとが多い老人なのでした。

蛇足 横浜磯子の山の上にそびえるプリンスホテルの従業員のかた、近くの三渓園に行くときは、やはり片身の狭い思いをしているのでしょうか。