ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

スペインD.O.Rias Baixasには赤ワインもある!

2024-10-02 23:59:00 | ワイン&酒

今日はスペインワインの試飲会が複数あり、ハシゴしてきました。

 

ひとつは、ガリシア州の DOリアス・バイシャス単独の試飲会です。

リアス・バイシャスといえば、95%が白ブドウのアルバリーニョ

なので、リアス・バイシャスの試飲会は、ひたすら白、白、白…になります。

 

が、本日は、1本だけ赤ワインが紹介されていました。

 

Wines from D.O.Rias Baixas Adegas Valmiñor(Spain)

 

右端のボトルが赤ワインです。

 

Adegas Valmiñor Abade de Couto 2021  (D.O.Rias Baixas)

 

使用ブドウは、Brancellao(ブランチェリャオ)、 Sousón(ソウソン)、 Caíño Tinto(カイーニョ・ティント)、すべて黒ブドウです。

 

 

ちゃんとRias BaixasのDO認証シールが貼ってあります。

赤ワインですが、正真正銘のD.O.Rias Baixasワイン、って、なんか不思議な感じがしますね。

 

ちなみに、DOのレギュレーションでは、赤のDOリアス・バイシャスに使用していい黒ブドウは決められていて、以下の8品種。

カイーニョ・ティント、カスタニャル、エスパデイロ、ロウレイラ・ティンタ、ソウソン、メンシア、ブランチェリャオ、ドサール。

※紹介した赤ワインに使われているのは下線を引いた品種

 

 

Abade de Couto 2021を飲んでみると、色調は思ったより濃いめ。

赤や黒のベリー類にスパイシーな香りが加わり、個性的な風味があります。

ぽてっと重たい赤ワインではなく、海に近いリアス・バイシャスならではのクールな酸がジューシーな果実味とバランスを取る、繊細で品のよい赤ワインでした。

年を重ねたら、よりまろやかで複雑味が出てきそうです。

 

 

この生産者のアイテムのうち上の2本は日本の輸入元がついていますが(モトックス)、ほかのアイテムは輸入元を探し中とのことでした。

どこか決まるといいですね。

 


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