今日はスペインワインの試飲会が複数あり、ハシゴしてきました。
ひとつは、ガリシア州の DOリアス・バイシャス単独の試飲会です。
リアス・バイシャスといえば、95%が白ブドウのアルバリーニョ。
なので、リアス・バイシャスの試飲会は、ひたすら白、白、白…になります。
が、本日は、1本だけ赤ワインが紹介されていました。
Wines from D.O.Rias Baixas Adegas Valmiñor(Spain)
右端のボトルが赤ワインです。
Adegas Valmiñor Abade de Couto 2021 (D.O.Rias Baixas)
使用ブドウは、Brancellao(ブランチェリャオ)、 Sousón(ソウソン)、 Caíño Tinto(カイーニョ・ティント)、すべて黒ブドウです。
ちゃんとRias BaixasのDO認証シールが貼ってあります。
赤ワインですが、正真正銘のD.O.Rias Baixasワイン、って、なんか不思議な感じがしますね。
ちなみに、DOのレギュレーションでは、赤のDOリアス・バイシャスに使用していい黒ブドウは決められていて、以下の8品種。
カイーニョ・ティント、カスタニャル、エスパデイロ、ロウレイラ・ティンタ、ソウソン、メンシア、ブランチェリャオ、ドサール。
※紹介した赤ワインに使われているのは下線を引いた品種
Abade de Couto 2021を飲んでみると、色調は思ったより濃いめ。
赤や黒のベリー類にスパイシーな香りが加わり、個性的な風味があります。
ぽてっと重たい赤ワインではなく、海に近いリアス・バイシャスならではのクールな酸がジューシーな果実味とバランスを取る、繊細で品のよい赤ワインでした。
年を重ねたら、よりまろやかで複雑味が出てきそうです。
この生産者のアイテムのうち上の2本は日本の輸入元がついていますが(モトックス)、ほかのアイテムは輸入元を探し中とのことでした。
どこか決まるといいですね。