新型コロナウイルスの広がりで、航空業界、ホテル業界も大きな打撃を受けています。
私も、来週から仏ブルゴーニュで開催される予定だった大試飲会に行く予定でしたが、試飲会そのものが中止になったため、大変残念でしたが、予約していたホテルや航空券をキャンセルせざるを得ませんでした。
(以下、長文ですので、ご注意を)
このフランス行きは、最初はスカイチームの中国東方航空で予約を取っていました。
中国東方航空は上海をハブとする航空会社なので、上海で乗り継ぎしてパリに向かう予定でした。
しかし、新型コロナウイルスは中国の武漢から始まり、周辺にもどんどんと広がってくると、中国系の航空会社ということが心配になりました。
空港の制限区域内は安全でも、他の場所から乗り込んでくる人もいるわけです。
上海ルートをキャンセルできないものか?
しかし、私が予約した航空券は、航空会社が無償でキャンセルできるとしている範囲内にありませんでした。
でも、諦めず、1日に何回も航空会社のHPをチェックし、情報が更新されるのを待ちました。
そして、とうとう、私の予約した便の欠航が確定したのです。
あ~、これで無償キャンセルできます
とはいえ、この航空券は旅行会社のH.I.S.で取ったため、航空会社の方で免除となっても、H.I.S.の取消手数料がかかりました。
券の種類によって違うかと思いますが、私の場合は、2,200円/名。
加えて、旅行のキャンセルに備えた「HISキャンセルサポート」という保険に入っていたのですが、支払った保険の分は戻ってきません。
「HISキャンセルサポート」は、急な病気や出張などで旅行をキャンセルせざるを得ない場合に、キャンセル料が最大100%補償される保険です。
支払った旅行金額に応じた保険料(10万円までは1000円、20万円までは2000円、30万円までは3000円、いずれもひとりあたり)を追加するだけです。
パスポート忘れなども補償されますので、うっかりさんも安心?(笑)
ということで、HISの取消手数料2,200円とキャンセル保険料1,000円を引かれた金額が戻ってくることになりました。
よし!次のフライトを探さねば!
この時(2月14日)は、まだ行くつもりでしたので、航空券探しにいつも使っているサイトskyscannerで、中国系航空会社を外して検索すると、いくつか出てきました。
香港経由のキャセイパシフィック、ソウル経由の大韓航空とアシアナ航空。
香港はコロナで危険と判断し、この時はまだ大丈夫だった韓国経由にして、スカイチームの大韓航空に決め、価格が魅力的だった楽天トラベルで航空券を予約しました。
この時、もっと安い他の旅行代理店もいくつかありましたが、日本語のサイトなしというところだったので、楽天を選びました。
これは自分でも決めていることなのですが、格安の海外の旅行代理店は何かあった時のフォローがほぼ望めないという口コミをよく見るので、航空券は、日本の旅行代理店、もしくは航空会社の公式サイトでしか取らないようにしています。
今回も、それが後に最悪の結果回避となりました。
さて、楽天トラベルで無事にソウルの仁川経由でのパリ往復チケットを発券できましたので、これでようやく安心してブルゴーニュに行けます。
パリからはTGVで移動だよね~と、準備を進めていましたが…
いつの間にか、韓国の方が新型コロナウイルスの被害が大きくなってる!
仁川空港は大丈夫だと思うけれど…
え?大韓航空のCAで新型コロナウイルス感染者が出た?!
ほかにも、韓国からの飛行機が拒否されたなど、日を追うごとに怪しくなってきました。
私が行く予定だったブルゴーニュの試飲会も中止になりました(3月2日)。
とりあえず、ブルゴーニュのホテルはキャンセルです(キャンセル無料)。
東京からパリ往復の航空券はまだ持っていますから、ブルゴーニュ以外の別の地域に行くとか、パリから電車でベルギーまで移動してビール三昧するとかもアリ?
と、考えもしましたが、世界の状況はどんどん悪くなっていきます。
出国したはいいけれど、入国できなくなったり、帰国便がなくなったり、という可能性もゼロではありません。
これは、航空券もキャンセルするしかない!
でも、この航空券のルートは、キャンセル料免除対象ではありません。
そこで、今回も、航空会社のHPと外務省の渡航情報のHPをこまめにチェックし、渡航禁止や欠航になることを願いました。
念のため、楽天トラベルの契約条件を見直すと、私の購入した航空券は、天災や暴動etc...などでフライトが変更、運休となっても旅行会社が補償しない、取消をするなら、返金ゼロ、とありました。
ということは、運休になったとしても、どのみち返金ゼロですか?!
いやいや、何かしらの救済手段があるはず!
そんな中、3月3日の夜に、大韓航空からSMSが届きました。
羽田から仁川に向かうフライトが変更になったとのこと。
元々は、羽田を夜中の2時に出発し、仁川に早朝に到着。その後、朝9時台のフライトでパリに向けて出発し、パリには同日の14時台に到着というスケジュールでした。
変更後のフライトは、羽田を朝9時台に出発し、金浦空港到着が昼12時台。
え?仁川から朝9時台のパリ行きに乗るスケジュールなのに、羽田朝9時発って変でしょ?
しかも、仁川ではなくて金浦空港?金浦もソウルですが、仁川とは、羽田と成田のように離れていますし、金浦から先のフライトの案内がありません。
おそらく、羽田2時のフライトが運休になったのではないでしょうか?
だから、次の便に振り替えた、と。
・・・ この航空券は、韓国から先がつながらなくなってしまいました。
大韓航空のHPで予約内容を見ても、金浦から先は前のまま。
大韓航空のサービスセンターに電話して確認しようとするも、電話が混んでいて一向につながりません。
午前中からずっと電話をかけ続け、夕方になってもまだつながらなかったので、楽天トラベルと連絡を取ることにしました。
その際、楽天トラベルのHPの左下に、私が求めているお知らせを見つけました。
今回の新型コロナウイルス関連の対応情報です。
開いてみると、航空会社の規定に従い、渡航禁止や運休などに対応してくれるとのこと!
予約メール内にあった楽天トラベルの対応番号に電話して状況を説明すると、予約番号から調べてくれて、「羽田からの最初の便は運休になってますね」とのこと。
その先の行程もつながらないので、「他のルート探しますか?」と言ってくれましたが、今回はキャンセルさせてもらうことにしました。
手数料、キャンセル料は?と尋ねると、「今回はかかりません」と電話口のお姉さん。
テキパキとしていて、とても感じのいい方でした
キャンセル自体は自分でオンライン上で操作しなければならず、画面にはキャンセル料云々…と出てきますが、大丈夫です、後で精算されます、と言ってもらえたので、安心してキャンセルしました。
通常時であれば、キャンセルするとまったく返金されないプランでしたが、さすがに今回のコロナウイルスは、旅行代理店も特別対応を取らざるを得なかったということですね。
そのせいで、旅行代理店の業績が…(HISは大幅赤字だそうで)
という経緯があり、今回のフランス行きは、2回発券して、2回キャンセルしました。
航空券代がほぼ戻ってきたのは(楽天は全額)、日本語で対応、電話できた旅行代理店だったからだと思います。
ですから、わずかな金額の違いなら、高くても日本の代理店を選んできて正解でした。
もちろん、外国の代理店でも大丈夫という方もいらっしゃると思いますが、トラブル発生時にできるだけストレスがないようにしたいなら、代理店選びもよく考えたいですよね。
新型コロナウイルスはまだまだ広がっていて、世界の空路はズタズタですが、本当に早く終息し、この混乱が落ち着いてほしいと切に願っています。
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【追記:2020.3.6】
私が航空会社のHPとにらめっこしていた時は、日本語のサイトだけでなく、その航空会社の多国語で見られるインターナショナルバージョンのHPもチェックしていました。
日本語のページだと、日本に関する情報しか表示されないからです。
訪問先や経由地の国の状況など、幅広い情報を得るには、インターナショナルバージョン(私は英語バージョンをチェックしてました)も参考にすることをオススメします。
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