鎌倉です。当ブログではかつて金沢街道沿いの杉本寺(坂東壱番寺)や報国寺(竹庭の寺)朝比奈切通し、そして八幡宮を紹介しています。
また今年の冬は東慶寺、鎌倉宮、瑞泉寺などを歩いています。
今回は鎌倉街道沿いに歩きました。まず円覚寺です。この鎌倉街道は休日はもちろん平日でも花の季節は北鎌倉駅前~建長寺~巨福呂坂切通し~八幡様のT字路までいつも渋滞しています。
ゆっくりしたいと思ったら電車で来るのが正解です。なおご隠居はJRの回し者ではありませんよ。念のため。
横須賀線下りホーム臨時改札口からすぐです。
小さな階段を登って総門をくぐると大きな山門が見えてきます。
円覚寺の配置は(伽藍)谷戸と呼ばれる丘陵地が浸食されてできた谷にそって徐々に上って行くようになっていて壮大な空間を感じます。
外国人のバッグパッカーも見上げる大きな山門を通りましょう。足元注意です。
仏殿がどっしりと構えています。
仏殿は円覚寺のご本尊が祀られています。大正12年の関東大震災では倒壊してしまいましたが昭和39年に再建されました。
感じとしては頼朝の鎌倉時代から鎮座しているような気持ちがします。
ご本尊です。
周りをキョロキョロしましたが撮影禁止の立札もなかったのでパチリと一枚。ご本尊様怒らないでくださいね。
文永の役、弘安の役(いわゆる蒙古来襲)で死んだ兵士の菩薩を弔うため第八代執権北条時宗によって創建されました。
臨済宗円覚寺派の大本山(鎌倉五山第二位)開山は元寇の際に時宗の相談役だった無学祖元。
その奥の大方丈に向かいます。
一直線に並んでいますが脇にも緑の道が続いています。
紫陽花も綺麗です。訪れたのは6月下旬です。
方丈が一般公開されていたので中に入ってみました。
方丈はご存知と思いますが住職が居住する場所ですがここはそんな生活の匂いがしません。新鮮な感じです。
庭も外からさく越しに眺めるのではなく建物の中から見るとまた違った印象です。
廊下にたくさん椅子が置いてあってゆっくりできる配慮がなされています。
佛日庵
円覚寺の開基北条時宗の廟所です。
時宗24歳の頃大蒙古帝国が攻めてきて自衛の戦争となりました。この年で日本の国を治めるだけでも大変なのに大国との生存をかけた戦いです。
その苦労は如何だったでしょうか。 そして32歳で亡くなりました。日本お偉人の一人ではないでしょうか。
ご隠居は歴史を勉強するのはは嫌いでしたが北条氏の執権時代は規模が小さくてもキラリと光るところ(公平さとか)があり好きです。
野点傘の下でのんびり抹茶とお菓子でもいただいて鎌倉気分を味わいましょかね。
白鹿洞
円覚寺の創建開堂にあたって無学祖元の法話を聞くため山中から白鹿が出てきてこれに連なったそうです。
円覚寺の山号も瑞鹿山と鹿の字がついています。鹿もあっちこっち木を食い荒らして悪さばかりしていないでお勉強しないとだめだぞ!
ひと回りしてだいぶくたびれましたが急坂を登って洪鐘(おおがね)を見ました。
国宝に指定されています。
北条貞時が蒙古襲来で疲れ切っていた国家と民のために鋳造したといわれています。
高さ2.59mであり東国最大規模です。
弁天堂
江の島弁財天の加護によって洪鐘の鋳造が完成したとつたえられ、その弁財天を祀るお堂です。
次は混雑覚悟でアジサイ寺に(明月院)向かいます。