11月になりました。
31日のハロウィーンが終わったら世の中、急に静かになった感じです。
毎年書いていますが11月はイベントも少なくて、日は短くなりますが寒くもなくいい季節ではないでしょうか。
静かにこれからのこととか過去のこと考えたり、懐かしい映画を観たりするのに秋の夜長にピッタリです。
終活に向け昔を思い出しながらていろいろかたづけたりするのもいいですね。
住所録 捨てアルバム 捨てて今 己れの他に 捨つるものなし
(朝日歌壇 福岡市 杉野順子さんの作品)
ご隠居も全く同じ心境です。
でもやっぱり秋の夜長は読書がいいかな。目がまだいいうちにたくさん読んでおきたいですね。
159回直木賞をとった島本理生さんのファーストラヴを読んでみました。
両親の子供への虐待とか性的虐待が毎日ニュースになっていますがそんなような話です。
読めば読むほど暗くなるような家庭の話です。裁判が始まるあたりから少し面白くなります。
159回ではご隠居の好きな湊かなえさんの「未来」もノミネートされていたのでそちらを先に読んでしまいました。
こちらも今までと違った作風で何とも言えません。
やっぱり芥川賞や直木賞より本屋大賞の作品の方がワクワクして先へと読んでいけます。
「騎士団長殺し」
ニューヨークタイムズ電子版で(日経記事)
村上春樹さんの「騎士団長殺し」について
「ずっと良い作品を残してきた作家の小説としては期待外れだった」
300~400ページで収まる内容なのに700ページ程度に引き伸ばされた印象があり「だぶだぶのモンスター」のような感じだ。
この冷評にご隠居みたいな村上ファンとしてはちょっと淋しいですね。
さて先日宮城刑務所に行く用事があって仙台に行きました。
敷地内に臥龍梅があって春はきれいだそうです。
最近は刑務所でもマスコットキャラクターがあるみたいです。
刑務所も単独室(独房と違って優良受刑者が入室)が多くなり、職業訓練でもビジネススキル科(パソコン基礎課程)など世の中に合わせて過ごしやすくなってきているようです。
それでも刑務所に収監されるようなことをしない方がいいと思いますよ。
用が済んだらすぐに帰ろうかと思っていましたがつい旅好きの心がうずめき、
そうだ瑞巌寺の平成の大修理が終わっているのでちょっと見ていこうかという雰囲気になりました。
(母親の具合が悪いので早く帰ってこいと言われているがまぁいいか)
受付の両側にはお土産屋さんがあり正面を入ると緑色のジャンバーを着たガイドさんがいます。
前回2015年9月に来た時は津波の後の整備中でこの道は通れませんでした。
津波で亡くなった人々を供養しています。
境内に入ってみました。ついでに御朱印もいただきました。
中門
本堂
平安時代(822年)慈覚大師円仁により開創され、天台宗延福寺と称したそうです。
本堂は大きさ正面38m、奥行き24m。入母屋造りの本瓦葺きで10の部屋があるそうです。
堂内は全面的に撮影禁止になっていましたので外側だけでも写してみました。
綺麗な庭ですね。
2015年来た時は(奥の細道旅行譚を書くため)まだ工事中でした。本堂にも入れませんでした。
そこで本堂内の秘仏を公開して写真も許可されていました。
今に思えばずいぶん得した気分です。
松尾芭蕉も「金壁壮厳光を輝かし」と謳われました。
東日本大震災、熊本の地震、最近では北海道胆振東部地震、昔では豊臣秀吉の時代でも大阪に大きな地震があったようです。
日本人は昔からいくつもの天災を乗り越えながら歴史を作ってきたんですね。
最近はやたら日本人は素晴らしいとかいう番組が多いですが(経済もたいしたことなくなった自信のなさの裏返しかもしれませんが)
そんなこといわれなくてもコツコツやってきたんですね。これから先も。
仙台駅に戻って来ました。
青葉通りは少し紅葉していました(10月23日)
自宅に帰りましょう。
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