白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

ある選手とお父さん

2011年08月15日 | '11夏チームの球跡
昨日、昼から酒を飲み過ぎて寝ていたところに、同じマンションに住む盛岡一高硬式野球部の選手(3年生)とお父さんが引越しの挨拶に来てくれたらしい。酩酊状態の小生は残念ながら気付かず言葉を交わすことは叶わなかった。

学区外から電車で通っていたその選手。

「とっても大変だ」
と言うことで1年生の途中からお父さんと一緒に盛岡に引っ越して来たと聞いた。

ある時、エレベーターホールでお父さんから声を掛けられた。

「平舘さんですよね。ポストにお名前があるので、もしかしたらと思ってました。」

このお父さん、朝暗いうちに起きて朝練習に出かける息子の弁当を作り、6時発の電車で自分が経営する会社に通勤。夕方は息子の夕食に合わせて電車で舞い戻る日々。

息子が中学の時は、白堊スポーツに触発されて【戦評】や【速報】を父母の方々に送って好評を博したとのこと。

息子の高校野球生活にも区切りがつき、地元に拠点を戻すことになったと言う。

今日お父さんから
「盛岡一高で野球をやるきっかけを与えてくれた白堊スポーツ、とても感謝しております。」とのメールをいただいた。

涙が出るほどうれしい言葉だった。

「同じマンションだ!打でーーー!!打でーーー!」
と叫んだのが懐かしい。

去年の大船渡戦のサヨナラヒット忘れないがらっ!!

受験がんばれっ!!!

中村兄弟のこと。

2011年07月27日 | '11夏チームの球跡
2007年~2011年の5年間、盛岡一高硬式野球部に在籍した兄弟がいる。

中村圭太と中村拓也は城西中出身
兄・圭太はキャッチャー、弟・拓也はファースト。

2008年 圭太(2年)…ベスト4
2009年 圭太(3年)、拓也(1年)…準優勝
2010年 拓也(2年)…ベスト4
2011年 拓也(3年)…ベスト8

素晴らしい努力の兄弟選手だった。

ことにも、菊池達朗とのバッテリーで菊池雄星と渡り合った2009年夏の圭太の姿が忘れられない。

大会前にアクシデントがあったらしいことを伝え聞いて、大会序盤に出番がないことに不安を感じていたのだったが、圭太が出場し始めてからわが校に勢いが出始めた。

城西中学時代から「小粒だけどガッツ溢れる選手だな」と注目していた圭太は、達朗の変化球を一球たりとも後ろにそらさない鉄壁のキャッティングでチームを決勝の舞台に導いた。

=2人を育てたご両親へ=

長い間、盛岡一高硬式野球部を支えていただきありがとうございました。本当にお疲れ様でした。

以前、「野球の追っかけがなくなったら旅行にでも行こうと思っています」とニッコリお話されていたことを思い出しました。ゆっくりなさってください。

奥様には練習試合の速報をお願いして申し訳ありませんでした。野球をよく知っている人しか伝えられない速報内容に正直驚いたものです。本当にありがとうございました。

これからも球場でお会いすることもあると思います。
白堊バガの姿を見たら気軽に今まで通り声を掛けてください。

白堊スポーツ管理人: 平舘俊弥

2011背番号1へ

2011年07月26日 | '11夏チームの球跡
俺は野球部部外者なので、選手個人に直接声を掛けないことを肝に銘じてきた。

しかし、一度だけ思わず声を掛けてしまったことがある。

一高グランドでの練習試合。
バックネット裏に向かう通路に面してブルペンがある。
黙々と投げ込む背番号1の姿にあるものが込み上げてきた。

端正な顔立ち、しなやかなフォーム、エースの風格に思わず声が出た。

投球を止め、俺に向かって直立不動で 「はいっ」 と応える背番号1。

あれから1年が経った。
背番号1、盛岡一高野球部3年生の夏が終わった。

これからどんな人生を歩んで行くのだろう。
できれば、大学でも野球を続けて欲しいと願う。

もう一度言う。

健太がんばれっ!

杉田さんお疲れ様でした。

2011年07月25日 | '11夏チームの球跡
杉田さん、長きに渡る盛岡一高監督人生お疲れ様でした。

俺が現役の時の監督も杉田さん。
3年生の春、千葉愛一郎、平原光彦、林寿郎(2年)、金野健(2年)などを擁して準優勝。優勝候補として乗り込んだ夏の県大会はよもやの敗戦。当時、スタンドから見ていてこう思ったものだ。「なして杉田さんってバントしねんだべっ!バント、スクイズしねがらあがねー監督だぢゃな。」

杉田さんの野球解説も結構聞いた。
見た目に似合わないソフトな話っぷりに実はビックリ(笑)。その頃、俺の姉が杉田さんと同じ職場で机を並べていたことを知る。

俺が白堊スポーツを開設して間もなく、杉田さんが監督に就任した。「あの弱かったチームが強くなる!」と、小躍りして杉田さんの就任を喜んだ。

しかし・・・
わが校は地区予選初戦、敗者復活戦でもコールド敗退。9回まで戦うことすら出来ない日々が続く。「すぐ強くなる」の希望は打ち砕かれた。

その翌年の桜満開の盛岡農業グランドでの練習試合。
試合を何度も止めてもらって、基本を丁寧に教える杉田さんの姿を見て「こんな有名監督がこんなに一から教えなければならないのか」と愕然とした。

その後、白堊スポーツが杉田さんの目に止まり、「話をしたい」との連絡が当時のコーチを通じて俺の元に届くようになった。「じゃじゃじゃ、恐れ多いし、何を話されるのか・・・」と疑心暗鬼になった俺は、いろいろ理由をつけて拒み続けた。

数年前のある晩、たかべェ・中島高から電話が入った。

「杉田監督が平舘さんに会いたいと言ってます」

取るものもとりあえずたかべェに駆けつける。
二次会までお供させていただいてお聞きした言葉は高校野球、盛岡一高に掛ける並々ならぬ情熱そのもの。

「一高に来る選手はみんな未熟。だが、それを育てて強豪私立と渡り合うのが白堊野球」「一高の野球だけじゃない他のクラブも強くなってるこんな痛快なことはない」「高校野球は1発勝負。いつもピークをどこに持って行くかを考えて戦っている」

すでに60代半ばの老監督とは思えないほとばしる情熱と滾る思いに驚いた。

それ以来、杉田さんの作戦に文句を言うことを止めた。
「杉田野球は杉田野球、杉田さんの思い通り、やりたい通りにやればいい!」

長い監督生活、おそらく100勝は既に超えているだろう。
名将・杉田清彦にねぎらいの言葉を捧げたい。

本当に盛岡一高のため心血を注いでいただいてありがとうございました。

嗚呼、
一度で良いから甲子園で采配する姿を見たかった。

お知らせ

2011年07月24日 | '11夏チームの球跡
ここ数日、監督批判、新チーム情報、小生への「存在が迷惑だ。死んでください。」などのコメントがあり、その都度削除しています。小生は管理人として、ある高校野球掲示板のような言いたい放題、言いっぱなしの状況は作りたくないので厳格に管理しています。許しがたい場合は書き込み禁止の措置を講じています。

監督批判について一言。

杉田監督は敗戦後、今夏限りでの引退を表明した模様です(小生は記事を読んでいません)。秋以降は新監督で甲子園を目指すことになります。今更、あの采配は、あの指導は、と言ったところで新チームにとってなんのプラスにもなりません。新監督、新チームを応援して行きましょう。若い新監督の成長とチームの勝利を願って!!!

ここは盛岡一高を応援するページです。

ご理解ください。

■盛岡一高新チーム体制
   ・監督: 渡辺史隆(H6卒)
   ・主将: 石井貴大(2年厨川)
   ・副将: 長澤雄大(2年城西)

今年も夏が終わりました。

2011年07月21日 | '11夏チームの球跡
白堊スポーツ開設以来、球場から離れた場所で敗戦を迎えたのは初めてです。
自分自身で速報を入れなかったのも初めてです。
私自身、少しおごりがあったのかもしれません。

健太とそのご両親と高校入学前にお会いしたことを思い出します。
前チームが載っている球親会報「一球一魂」を見せたところ、食い入るように見入っていた姿が忘れられません。

3年連続ベスト4以上の成績がチームの重荷になったのかもしれません。

大会期間中にもかかわらず、チームに立ち入ったことを書いて気分を悪くした方もいたかもしれません。申し訳ありませんでした。

硬式野球部3年生の御父母の方々には私と木下及び芋蔓会員がたいへんお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。3年間お疲れ様でした。

白堊スポーツはこれから今月末開催の北東北インターハイにシフト代えすることとなりますが、引き続き、母校盛岡一高悲願の「甲子園出場」を応援し続けます。

みなさん、よろしくお願いいたします。

一高4年連続ベスト8以上!

2011年07月20日 | '11夏チームの球跡
■夏の高校野球県大会【4回戦】 県営

盛岡一 100 003 200 6 (H11、E0)
岩泉高 000 000 010 1 (H7、E2)

盛岡一: 小野寺、水本-十良澤

仕事中ゆえ、特派員の速報頼りでジリジリしながら試合展開を追った。「7回コールドでエースの負担軽減!」と思ったが結局はエースが8回2/3投げ切っての勝利。明日は大会に入って上り調子の盛岡三との対戦。「外野の声」とか「内野の声」とかそんなのどーでもいーがらチームでエースを支えるべし!エースがチームを支えるべし!!!

とにがぐ、チーム一丸となって、同窓生一丸となって、学校一丸となって甲子園を目指すべし!

準々決勝からは全校応援!

いーがっ!
8強も4強も準優勝もいらないっ!

目標は甲子園のみ!

【注意】
不穏当なコメントは即刻削除の上、出入り禁止にします!

岩泉と因縁の対決!

2011年07月19日 | '11夏チームの球跡
20日の岩泉戦と勝ち上がった時の21日準々決勝:対宮古商と盛岡三の勝者、どちらも仕事で応援に行けない。木下特派員からの吉報を待つ!

白堊スポーツ芋蔓会・根子研究員の記憶では、岩泉とはS47年以後4度目の対戦だという。どの試合も接戦。気の抜けない試合となるだろう。

頑張れっ!一高

しかし・・・
凄い方々の名前が並んでいます。

■夏の高校野球県大会:対岩泉【過去の対戦成績】

・S47【2回戦】一高2-3岩泉
一高まさかの敗戦。岩泉は準々決勝進出も2-7で花巻商に敗退。※taira高1の時。

・S52【3回戦】一高8-6岩泉
田巻主将率いる一高は2番手北条投手の力投で再逆転で逃げ切る。一高準決勝進出! ※田巻主将は現・岩手県高野連理事長

・H16【2回戦】一高7-3岩泉
8回まで3-3の同点も、9回表に一高は1番國保選手の2ラン本塁打などで白堊OBの川村祥平校長、千葉靖久監督率いる岩泉を突き放す。 ※川村祥平先生(S42卒)は昭和61年夏県大会決勝進出時の盛岡一高監督、千葉靖久先生(S60卒)は前盛岡南部長

國保陽平(一高→筑波大)の2ランの場面!
國保ママはtaira一高同期 ※画像、盛岡一高S42卒在京疾風会さんからお借りしました


【3回戦】盛岡南2-18一高(5回コールド)

2011年07月19日 | '11夏チームの球跡
・先発投手を攻め立てられて2点を追う展開に・・・

・エース小野寺を投入しピンチを抑え【3回裏】大攻勢!

打って打って打ちまくる白堊野球
・7番中村(拓)

・8番小野寺

・9番中野

・1番千葉(奨)

・3番大友

・4番十良澤

・5番石井

・6番千葉(貴)

・7番中村(拓)

・8番小野寺

・打者16人11安打で一挙12点!

「甲子園ロード」2戦目も勝利!待ってろ甲子園!!

◇画像提供=S52宍戸諭

一高打線大爆発!

2011年07月18日 | '11夏チームの球跡
■夏の高校野球岩手県大会【3回戦】 花巻球場

盛岡南 11 0 00  2  (5回コールド)
盛岡一 0412 2x 18

一高: 五日市、小野寺、高橋、水本-十良澤

■盛岡一先発メンバー
1.⑥千葉奨(3年雫石)
2.④上杉(3年矢巾北)
3.⑤大友(3年黒石野)
4.②十良澤(3年城西)
5.⑨石井(2年厨川)
6.⑦千葉貴(2年大宮)
7.③中村拓(3年城西)
8.①五日市(2年黒石野)
9.⑧中野(3年厨川)

【戦評】
盛岡対決、一高OB監督対決(一高・杉田監督はS38卒、盛岡南・杉田監督はS57卒)となった試合、2点の先行を許したものの盛岡一打線が爆発して終わってみれば18-2(5回コールド)の快勝。

盛岡一先発五日市の乱調もあって盛岡南が初回に先制。2回にも1点追加し、なおも2死満塁と攻め立てる場面で、盛岡一ベンチはエース小野寺を投入。小野寺がこのピンチを冷静に内野フライに切り抜け、盛岡一に落ち着きを取り戻すと、ここから猛反撃が始まる。

盛岡一は2回、9番中野1番千葉(奨)の連続タイムリーなどで4点をあげ逆転すると、3回には打者16人11本のヒットで大量12点を重ねて試合を決めた。

=以下、3回裏の攻撃(抜粋)=
8番小野寺ライト線タイムリー二塁打(2-6)
1番千葉奨 左中間タイムリー二塁打(2-7)
3番大友 ライトオーバータイムリー三塁打、4番十良澤ライト前タイムリー(2-10)
6番千葉貴タイムリー(2-12)
7番中村拓タイムリー(2-13)
8番小野寺タイムリー(2-14)
1番千葉奨タイムリー二塁打、一高打線止まりません!(2-16)

相手のエラー、四死球などでもらった点ではなく、ヒットを重ねて取った点というところに今夏の一高の強さを感じた。

がっ

上を目指すためにあえて言わせてもらう。

投手ははっきり言って小野寺以外は考えられない。できるだけ好調な打線で点を取って小野寺の負担を減らさないとこれからの闘いは厳しい。相手投手に合せるな、自分の間合いで、自分の打撃を心がけよう!今日の初回のような相手の緩い球を迎えに行くようなバッティングじゃだめだ!控え投手陣の奮起にも期待!チームの力になれ!!!

今日の小野寺にも一言。
思わず母校のエースに野次を飛ばしてしまったが、2死を取ってから簡単にボール3つ→2ストライク→結局四球。このパターンは春の県大会でもかなり見た。これからの試合、立ち上がりと2死後の投球に気をつけよう。強豪はこの辺を突いて来る。修正を!!

一戦必勝!


行くぞ甲子園
盛岡一高

【追伸】
夏のベンチ入り選手、打線の組み替え、今日の五日市から小野寺へのスイッチなどを見て杉田監督の頂点を目指す鬼気迫る思いを感じている。特に石井の復活と千葉貴の背番号7が打線に厚みを増している。「堅守」に「好打」が加われば甲子園がもっと近づく。