白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

岩手県高校総体・登山

2021年05月30日 | 高校総体
盛岡一高男子2位でしたが、女子は優勝で見事インターハイ出場です!
過去2度日本一を極めている登山部女子!
2017年以来、3度目の全国制覇!がかかるインターハイです!盛岡一高で唯一と言って良いくらい全国で活躍しているクラブが登山部!みんなで応援しましょう。頑張れ登山部女子!!!


県庁おもてなし課ー有川浩

2021年05月29日 | 読書

評価3

再読(前回2017年5月30日)。
高知県出身の著者が、当時県庁に実在していた部署を舞台に観光振興にかける若者たちを描いたエンタテイメント!おもてなし課の掛水は多紀とコンビを組んで、観光コンサルタント・清遠にアドバイスをもらって仕事に邁進するも行政の壁にぶち当たる。

おもてなし課の若手の掛水が何度も県出身の売れっ子作家・吉門にダメ出しされつつ、清遠の教えを吸収しながら成長して行く姿が、なんとも微笑ましい。そこに、掛水と多紀の淡いコイバナ、吉門と清遠の娘・佐和との複雑な関係が絡み合って物語は進行し、最終的にはもちろんハッピーエンドではあるが、観光振興はまだスタートラインに立ったばかり。頑張れ!掛水、多紀!と声を掛けたくなる。

生活基盤は安定している公務員が主人公だけに、ハラハラドキドキ感がないのが残念といえば残念。まあ~有川さんの「高知愛」が溢れる作品だっ!ちゅ~と言えばそれまで・・・(笑)



向田理髪店ー奥田英朗

2021年05月27日 | 読書

評価4

再読(前回2019年8月17日)。
寂れた元炭鉱の町・北海道苫沢町の向田理髪店店主康彦(53歳)を主人公に繰り広げられる人間模様を温かく描く、著者らしくない(笑)連作短編集。①向田理髪店②祭りのあと③中国からの花嫁④小さなスナック⑤赤い雪⑥逃亡者

私の好みは「中国からの花嫁」。花嫁探しに中国まで出かけなければならなかった大輔(40歳)の葛藤に反して、あっけらかんとした花嫁・香蘭の姿がなんとも微笑ましい。多少の諍いはあるが、康彦を取り巻く同級生の瀬川、谷口や息子たちとのチームワークが抜群!おばあちゃんの富子さんも、映画ロケに出演したり(赤い雪)と、かなりやんちゃで楽しい。

奥田英朗、引き出しがたくさんあって良い作家さんです!


花のさくら通りー荻原浩

2021年05月26日 | 読書

評価3

再読(前回2016年12月10日)。
ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。杉山、村崎、石井、猪熊の4人はさくら通り商店街引っ越し、商店街の再生に取り組む。放火事件に巻き込まれたり、提案が長老に拒まれたりと悪戦苦闘する4人と商店街の人々との交流が微笑ましい。

うぅ~む、初読の時は「これは面白い!」と思ったのだが、「そうでもないな~」が今回の感想。直木賞作家に向かって、こう言うのもなんだが・・・荻原浩の文章はくどい!「XXXのような」などという比喩的表現が多すぎてテンポが悪い(奥田英朗や乃南アサのように簡潔な文章で話が進む作家が私は好きだ)。しかも、ストーリーのポイントがどこにあるのかさっぱりわからん。商店街立て直しなのか?光照(寺の息子)と初音(教会の娘)との淡い恋なのか?杉山と娘の早苗との父娘の絆なのか?仕事に燃える杉山の男気なのか?散漫とし過ぎ。最後の祭りの場面に出て来るパンクロックグループの場面も理解に苦しむな~。

と、いうことで、次回は奥田英朗。