評価
箱根駅伝、学連選抜のチームをまとめる苦悩とその激走を描いたスポーツ小説。関東選抜の選手が所属する大学以外は全部実名。
城南大の浦は学連選抜の主将に抜擢されチームを一つにするために奮闘するが、「自分のために走る」と公言する学生長距離界のエース東京体育大の山城や「終わった感」から抜け出せない港学院の門脇を抱え、焦燥感はつのる一方だった。そんな中、監督の美浜大・吉池は「優勝」を目標に掲げ、究極のエントリーメンバーを発表する。
5区山登りの門脇の激走、9区山城のアクシデントをしのいでの粘りの走り、10区主将・浦の心と体が砕け散ったままのゴール!作者の描写が秀逸。
そして、そして、最高の喜びはわが母校・中央大学がトップでゴール!フィクションで、は、あるが、痺れた(笑)!中大ガンバレ!!!