白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

村山聖よ永遠なれ!

2017年02月28日 | 読書

村山聖(さとし)、1969年(昭和44年)広島県府中町に生まれる。1998年(平成10年)8月、29歳、膀胱癌が肝臓に移転し逝去。

幼い頃に腎臓病(ネフローゼ症候群)という難病に罹患するものの、脅威の集中力と負けず魂で幾度となく入退院を繰り返すも、1982年13歳の中学生で奨励会合格。そして、なんと!谷川浩司、羽生善治を凌ぐ2年11ヶ月のスピードで奨励会を勝ち上がり、1986年17歳の若さでプロデビュー(4段)。この間、何度も村山聖は入退院を繰り返しているの、に、だ!その風貌とその言動とその生活とその棋風から怪童と呼ばれ、名人に挑戦する権利を有する将棋界トップA級まで登り詰めた村山聖9段の短くて熱すぎる29年間を大崎善生が綴るノンフィクションの傑作。

私はこの本で「棋士・村山聖」の存在を初めて知った。
涙ながらに読み終えて、動く村山聖を見たいと思って平成10年2月28日の羽生善治とのNHK杯決勝の動画を見た。村山が亡くなる半年前だ。その時、村山は癌の再発を医師から告げられている。そんな中での対局。グレーのスーツに紺のネクタイ姿の村山は頭で描いていたほどむさくるしくもなく、病魔の進行もうかがわせない落ち着いた堂々とした佇まい。その風格に驚く。結果は敗戦寸前まで追い詰められていた当時4冠の羽生が村山の信じられない一手で息を吹き替えし勝利。その後、村山は最後の命の炎を燃やすように5連勝を飾るのだった。その後も8月に亡くなるまで4月3局、6月2局戦っている。

病気と闘い続け、相手棋士と戦い続けた29年。神様はなんという試練を村山少年に与えたんだろうと思う。あまりにもむごい。でも生きる勇気をもらった。本当にこの本を読んで良かった。しばらく将棋番組を見ることはなかったが、今度から見てみようと思う。村山聖の同世代、谷川浩司と羽生善治の活躍と後輩たちの活躍を。そう言えば村山はITには縁遠い人間だったという。昨今の将棋界の騒動を村山はどう思っているのだろう・・・

荻原浩は男泣かせ

2017年02月26日 | 読書

隣り合わせに建つ老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は県議会議員が理事長を務めるいわゆる同族施設。その老人たちと園児が交流を始める。恐る恐る距離を縮める両者だったが、なんと老人たちと園児4人が麻雀仲間に!そして話は急展開!初老の元学生運動リーダーが苑と園の経営の闇を糾弾し、老人仲間と園児4人が老人ホームに籠城。バリケードを作るは、火炎瓶を投げつけるは、垂れ幕を垂らすは、機動隊は出動するは、、、の大騒ぎに。

ひまわりの種が老人と園児を近づけ、ひまわりの生育を見つめることで心の交流が生まれる。そして老人たちが変革を求め立ち上がり、子どもたちは日に日に逞しさを増して行く。550頁の長編で「ただのジジババとお子ちゃまの交流話」かと思っていたら、なんともびっくりな展開に驚き、そして、やっぱり最後には涙が・・・荻原さんって男泣かせだね(笑)。

今日はJリーグ開幕戦ってことで

2017年02月25日 | サッカー
鹿島vsFC東京をテレビ観戦。

当然、岩手勢の小笠原、山本の鹿島を応援しましたが、残念な結果となりました。

WBCとかいう大会で浮かれているプロ野球は見る気がしないので「今年はサッカー見るぞ!」と思って観戦するも、「はぁあ~ つまらんのぉ~」という感想です。・・・ので、「代表の試合以外は見ないことにしよーっ!」と誓ってしまったJリーグ開幕日でしたase2ase2ase2 

見なきゃいがったすな(泣)。

話は変わりますが、沙羅ちゃん、なんで、こんなに、勝負弱いの それにしてもフォークトの勝負強さは異常です(驚)!

マイカーの次は・・・?

2017年02月24日 | 家族・自分
私は数年前マイカーを売った。
その時はいろいろ先のことを考えて心配したが現実的には何の問題もなく過ごせている。

買い物は近場で済ませているし、郊外の大型店に行く時はバスを使ったり自転車を使っているし通販もある。遠出をする時は電車がある。全く不便は感じない。逆に、タイヤ交換の心配、運転上の人に危害を加える心配、自分に対する危険の心配などのストレスがゼロ!当然日々の精神状態は快適だ!

さて、「次のいらない物はなんだろう?」と、考える。
今のところの候補はテレビだ。

昨秋から読書を習慣づけた私はほとんどテレビを見なくなった。
いろいろな情報はラジオから仕入れている。

朝刊のテレビ番組欄を見てチェックの赤丸を入れる。
その赤丸の番組しか見ない。
ながらテレビなんてもっての他だ。

たぶん、今週の月曜日からは1度もテレビのスイッチを入れていない。
朝起きたらラジオ。会社から夕方帰ったらラジオ。本を読む時はCDかテープ。

だから、たぶん、テレビが無くても楽々暮らして行ける自信はある。

がっ
私の人生にスポーツは欠かせない。
たまにラジオで実況をする競技もあるが、スポーツはテレビに限る。
もう少しで選抜高校野球が始まる。プロ野球、Jリーグも始まる。東京五輪もある。

これだけはどうしよーもない。
だからテレビは捨てられない・・・

う~ん、残念、無念、、、

でも、なんとなく良い老後が待っているような気がしないでもない今日この頃!

高校入試

2017年02月23日 | 読書

とある公立高校(橘一高)の入試当日に事件は起こり続ける。以前理不尽とも思える裁定で橘一高の入試に落ちた兄を持つ弟が同校の現役生、教師2人を協力者としてネット掲示板で実況中継を続ける。次第に明らかにされる学校側の入試に対する姿勢と教師の本音。そこに母校愛、妬み、三角関係が絡まり、物語は湊かなえお得意のイヤミスからドタバタの様相を呈する。

恩田陸さん作品同様、この作品に登場する高校もどこかわが母校に相通じるものがあり、とても興味深く読んだ。この高校の教師にはOBが数多くいて、何かがあれば校歌を謳い、母校自慢を展開する場面には思わず「ニヤっ」としてしまった(笑)。最後はホロリとするシーンで終了。46年も前の3月、合格発表の掲示板を見上げて小躍りした自分をしばし思い出した。

公立高校入試まであとわずか。
頑張れ!高校受験生!!!

うるせーうるせーうるせー

2017年02月23日 | ノンジャンル
うるさいなーっ
もっと普通の声でしゃべれないのか!
物凄く迷惑だ!

うるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせーうるせー

嗚呼~大衆演劇~♪

2017年02月21日 | 読書

大衆演劇の役者一家が何を思ったかレンタル家族派遣業を始めるが、長男、長女が家を去って、父親の清太郎と妻の美穂子、二男の寛二はいつの間にか大衆演劇界に舞い戻る。長男の太一が戻って来て、演歌歌手になった桃代も助っ人に。そして、頼りなかった寛二もたくましくなって座長の清太郎を支える。しかし、、、美穂子の姿がそこにはない・・・

どっぷり人情物!

同じ作者の本を多く読んでいると面白い。
表現の癖がよくわかる。荻原さんは「口をへの字に曲げる」「口を逆Vの字にする」っていう言い回しがけっこう好きだ。自身の元職業の広告代理店もよく出て来るし、どうやら、犬や猫、サッカーも好きなんだろうと思う。今回の作品にはユニバーサル広告社シリーズに出ていたロックグループが歌っていた曲と同名の曲が出て来てニヤっ(笑)としてしまった。

恩田作品2冊目読了-六番目の小夜子

2017年02月19日 | 読書

ある高校に人知れず受け継がれてきたゲーム。このゲームは3年に1度、学園祭の一人芝居という形で姿を現すのだがこの年は全校生徒が主人公!青春小説と言えば青春小説。ホラーと言えばホラー。ミステリーと言えばミステリー。こんな場面設定を考えた直木賞作家・恩田陸さんの発想に脱帽。

たぶん登場する高校のモデルは恩田さんの母校(水戸一高)。雰囲気がわが母校と似ているのでものすごく親近感を覚える。そして恩田さんの風景描写には、私も大好きな「空」「雲」「川」がよく出て来る。これも恩田さんに惹かれる理由。荻原浩作品ほぼ読みつくした感がある。次は恩田陸さんかな~♪