白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

ローマ世界の終焉(中)-塩野七生

2020年09月30日 | 読書

評価4

アラリックの死後、皇帝ホノリウスは首都再建に動き始めヴァレンティニアヌスが次の皇帝に即位するも、実質の統治者はガリア出身の最高司令官・アエティウスになる。22年に渡り西ローマをおさめたアエティウスだったが、ヴァンダル族、フン族への対応に追われる日々で454年没す。

その後の西ローマはヴァンダル王ゲンセリックに北アフリカの領有を許し、なお、455年には2度目の帝都ローマへの侵略も招く。さらに、シチリア、サルデーニャ、イベリア半島西部、ガリア南部をも蛮族に領有されるに至っては東ローマ帝国にも見放されてしまう。

その後の20年は9人の皇帝がつないで、476年、紀元前735年から1229年続いた(西)ローマ帝国はロムルス・アウグストゥスを最後の皇帝としてその幕を閉じるのだった。

いやはや、東も西も南も北も、蛮族、蛮族、蛮族、蛮族、皇帝のいないに等しい目まぐるしい展開に目も回るよう・・・ついに、あと1巻で「ローマ人の物語」全43巻読了です!

日本陸上選手権に一高OG出場!

2020年09月30日 | 白堊スポーツ
明日から開幕(3日まで)の日本陸上選手権・女子100㍍ハードルに盛岡一高出身で2015年近畿インターハイ2位の佐々木天さん(筑波大→ユメオミライ)がエントリーしています。

頑張れ、天ちゃん!

ちなみに天ちゃんの妹の美空さん(盛岡誠桜出身)はVリーグ埼玉上尾メディックスの選手です。

ローマ世界の終焉(上)-塩野七生

2020年09月27日 | 読書

評価4

東西に分かれた後のローマはボンクラ皇帝2人の後見を前皇帝との間で誓約した、西ローマ軍総司令官スティリコが実質統治することとなる。

経済力の低下により軍団の弱体化も進んだこの時代、北アフリカ、ガリア、北イタリアにフン族に押し出される格好で侵入する蛮族が大量発生。窮余の策として、蛮族の居住を認める代わりに軍団への参入をはかる同盟部族化を推し進めることになる(ローマの蛮族化)。蛮族の中でも強力だったのは西ゴート族で頭目のアラリックは、408年には西ローマ帝国の軍司令官にまで就任している、

このアラリック、410年に謀略により国家反逆罪に問われ死刑となったスティリコ配下の軍団兵とともにイタリア半島を南下、実に800年ぶりに帝都ローマを占領してしまうのだった、しかも、ローマ全ての金銭、奴隷の全員解放など数々の要求を突き付けて帝国を揺さぶり始めるのだが、行軍の途中で病死してしまう。さー帝国の行く末は・・・?

しかし、お国のため、ボンクラ皇帝のため働き続けたスティリコに対する民衆、元老院の評判が悪すぎる。あまりにも可哀そう~、あまりにも真正直過ぎたんでしょうかね~

臨死体験(上)-立花隆

2020年09月27日 | 読書

評価4

立花隆が臨死体験者へのインタビュー、臨死体験研究者(エリザベス・キュブラー・ロス、レイモンド・ムーディ)への取材、脳科学者の証言を通じて「死後の世界」の秘密に迫る圧倒的思考ドラマ。

まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会ーから蘇った人々が語る不思議な体験と幾人の人々が語るその後の超能力の獲得。う~む、なかなか結論にたどりつけないのがもどかしいが、あの「田中角栄研究」の立花隆のきめ細かい取材とどちら側にも偏らない姿勢を評価したい。「スピリチュアルな世界」を解明できるのか?下巻に期待!

実は私、臨死体験はないが、不思議な経験は何度かしている。高校時代に寝ていたところへ「お~い、元気でやってるか~勉強がんばれよ~」という親戚の声が聴こえた翌日、このことを親に話したところ、返って来た親の言葉は、「さっき連絡があって、XXさん、昨日の夜亡くなったんだって」というものだった。

これも高校時代だが、家への帰り道、突然「寝屋川」という3文字が頭に浮かんで来て、{なんでだろう?」と思いつつ、家についてテレビをつけるとニュースをやっていて、アナウンサーがこう言うではないか「本日、寝屋川で大火事がありました!」

キリストの勝利(下)-塩野七生

2020年09月23日 | 読書

評価5

ヴァレンティアヌス、ヴァレンスと続いた東方正帝を継いだのはテオドシウス。テオドシウスと西方正帝グラティアヌスは「親キリスト教路線復活の道」をひた走る。そして、この2人を懐柔し、その後のキリスト教会発展の礎を築いたのが属州長官から改宗してミラノ司教となった三位一体派(アタナシウス派)のアンブロシウスだった(在位374年~397年)。

このアンブロシウス、外交使節などをやって皇帝2人に接触してキリスト教会及び皇帝への絶大な影響力を持つこととなる。その結果、勅令の乱発による「異教(ローマ・ギリシアの神々信仰)」の排斥、「異端(アリウス派)」の排斥と続き、ついに388年、キリスト教はローマ帝国の国教となるのだった。やり手司教・アンブロシウスはキリスト教の理論武装マニュアルや聖人システムを構築し、テオドシウス死後の2年後(397年)大往生をとげる。

テオドシウスの後のローマ帝国は長男のアルカディウスの東ローマ帝国と二男ホノリウスの西ローマ帝国に分裂することになる。この時代、わが倭国は百済と連合し新羅を攻めている頃である。

キリストの勝利(中)-塩野七生

2020年09月22日 | 読書

評価5

正帝コンスタンティウスの嫌がらせに苦慮していたユリアヌスは360年29歳の時、軍団兵に推された形で正帝を宣言、翌年コンスタンティウスが病死すると反キリスト教政策を断行する。それは、信仰の完全な自由を認め、キリスト教優遇策の廃止、ギリシア・ローマの神々の神殿の再建を促すものであった。

この政策により、異教徒のキリスト教徒への反撃、キリスト教徒の皇帝への敵意とキリスト教内部の教理対決が表立ち中近東には不穏な空気が渦巻き始める。そんな中、363年に始まったペルシア戦役の陣頭指揮にメソポタミアへ出向いたユリアヌスは撤退行軍の途中で戦死してしまう、31歳の若き皇帝の死であった。

後継に選ばれたヨヴィアヌスはわずか7ヵ月で病死、その後をゲルマン民族出身のヴァレンティニアヌスが継ぐことになる。

キリストの勝利(上)-塩野七生

2020年09月20日 | 読書

評価5

コンスタンティヌス帝亡き後は実子3人と甥の2人での統治が決まっていたのだが、甥の2人が粛清事件に巻き込まれ実子3人での統治が始まる。その後、長男と三男の対立、三男への軍内部の反抗があり生き残ったのは次男コンスタンティウスただ一人となった。337年~361年まで帝位にあったコンスタンティウスは父に引き続きキリスト教会支援を忘れなかった。その優遇策は①人頭税、地租税の免除②聖職者の私有財産の許可③偶像崇拝の禁止④神殿の閉鎖命令などであった。

そんな中、東方対応に追われていた皇帝は西方対応の必要性から、337年に粛清されていた甥の二男・ユリアヌスを副帝としてガリアへ派遣する。このユリアヌス、幼き頃からほとんどの歳月を小アジアで過ごしていて兵役も行政も経験したことのない哲学の一学徒にすぎない20歳の青年だった。しかし、このユリアヌス、356年の北方蛮族との戦いに勝利をおさめると、無駄な出費の解消、徴税の公正化、減税の政策をことごとく成功させ、150年ぶりにガリアに平和と安定をもたらしたのだった。

ユリアヌスの登場で、俄然、面白くなって来た帝国末期のローマ!宦官の偽情報に踊らされ出来の良いユリアヌスへの軍事支援も渋る超性格が悪い(笑)正帝コンスタンティウスがどう出るか?次巻が楽しみ!

一高応援席(対盛岡三高)

2020年09月20日 | '21夏8強チームの球跡
盛岡三6ー0盛岡一 試合終了

母校の敗戦に言葉がありません。
応援ありがとうございました。

残りは最終回!奇跡を祈ります!
一高凌いで逆転で行こう!!!
追加点・・・どうした一高反撃だ!!!
攻撃陣ガンバレ!!!
1点取られた・・・ガンバレ一高!!!
動きがない・・・
先制攻撃で行こう!!!一高の先発佐々木
試合開始!一高頑張れ!!!!
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