評価
1944年8月1日(火曜日)、最後の日記を読んだ後しばらく涙が止まらかった。13歳から15歳になるまでのアンネ・フランクというユダヤ人少女とともに過ごして来た2週間だった。素直さと激しい気性、鋭い人間観察と批判精神、なんという少女なのだろう。
1942年6月12日から1944年8月1日まで、アムステルダムの隠れ家に、両親(オットー、エーディット)と姉(マルゴー)、ファンダーン家(夫婦、息子)、歯科医(デュッセル)と8人で過ごした記録である。主な協力者には父オットーの会社の従業員など6人がいて、食料や日用品などの調達を担当していた。しかし、最後の日記の3日後1944年8月4日、ドイツ秘密情報機関により逮捕される。
「異質なものへの不寛容」なくさなければならない、と強く思います!
感銘を受けたアンネの言葉(1944年7月6日、木曜日)を記します。
「だれもが毎晩眠りにつく前に、その日一日の出来事を思いかえし、なにが良くてなにが悪かったか、きとんと反省してみるならば、ひとはどれだけ崇高に、りっぱに生きられることでしょう。そうすれば、知らずしらずのうちに、あくる朝からさっそく自分を向上させようと努めるようになるはずです。その努力を通じて、やがて多くのものが得られるだろうこと、それは言うまでもありません。これはだれでも実行できることです。費用もかかりませんし、じっさい、とてもためになります。まだこれを知らないひとは、ぜひとも経験によってこのことを学び、発見してほしいものですー<澄みきった良心はひとを強くする>って。」