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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

有川浩の郷土愛が素晴らしい!

2017年05月30日 | 読書

実在する高知県観光振興部おもてなし課をモデルとしたいわゆる「町おこし物」。物語の主人公・掛水が所属する部署も高知県観光部おもてなし課。

若きおもてなし課職員の掛水と明神多紀がコンビとなって、役所の壁にぶち当たりながらも高知レジャーランド構想に邁進。この二人を取り巻く高知出身の作家・吉門、元県庁職員で(高知の動物園への)パンダ誘致論者にして観光コンサルタントの清遠とその娘の佐和、登場人物の個性が輝く青春小説。500頁を越える長編。面白い!飽きない!清々しい!そして、相変わらず有川さんのあとがきが笑える!

有川さんは高知出身で当然観光大使!
こんな売れっ子作家が地元を題材にした小説を書いてくれるなんて高知県がうらやましい!恩田陸さんも母校の水戸一高をモデルにした小説を書いてるし!

岩手出身、一高出身の作家さんも頑張ってけろ~~~~~~(笑)。

【追伸】
この作品は、岩手日報に新聞連載されたことがあるようです。知らなかった・・・

雑感

2017年05月30日 | 家族・自分
今日は我輩の誕生日である。

フェイスブックの誕生日通知は昔から止めている。
「お誕生日おめでとう!」
の大合唱がアホらしいからだ。
みんな恥ずかしくないのかね。

誕生日だからって特に何もする予定はない。
食べる物も普段と変わらない。

給料日の「自分へのご褒美」も最近していないし、通帳の記帳すらしていない。

人生の節目節目がうれしかったり大事だったりするのは先がある人たちだけ。

考えるに・・・
私の人生の次の節目は「死ぬ時」なのだから。

母校が甲子園に出れば話は別だけど・・・

男子マイルリレー盛岡一高4位

2017年05月28日 | 高校総体
岩手県高校総体陸上競技最終日

男子1部 110mH【決勝】
 5位 高橋太星(盛岡一高2年)16.00

男子1部 4×400m【決勝】
 4位 盛岡一高 3:24.57
   1.千葉喬介(3年)
   2.齋藤幹央(3年)
   3.前川優太(3年)
   4.川又彰人(3年)

女子1部 3000m【決勝】
 7位 遠藤晏(盛岡一高2年)10:29.30

たぶん角田光代にはまります。

2017年05月28日 | 読書

銀行にパートで勤める梅澤梨花は偽造定期預金証書や架空預金を作り上げ、顧客から預かった総額1億円を付き合い始めた頃は学生だった光太に貢ぐ。30代初めに犯罪に手を染めて41歳を迎えた梨花は海外に逃亡する。梨花を取り巻く3人の男女の生きざまも語られ、物語は進む。

先日読んだ重松清の「星に願いを」と同時代の1995年~2001年を舞台にした話。阪神大震災や地下鉄サリン事件、ノストラダムスの話が登場するので、2冊続いた偶然に驚いた。

角田光代さんの作品は2作目になるが、1作目の「八日目の蝉」同様、事件を起こした女が逃走する物語。スリリングな展開と心理描写が素晴らしい。こりゃ~角田光代にしばらくはまりそうです。

盛岡一高・川又君、山中さん準優勝

2017年05月27日 | 高校総体
岩手県高校総体陸上競技第3日

男子1部 400mH【決勝】
 2位 川又彰人(盛岡一高3年)56.05

女子1部 三段跳【決勝】
 2位 山中愛仁果(盛岡一高1年)11m54

女子1部 3000m【予選1組】
 4位 遠藤晏(盛岡一高2年)10:29.20 ※決勝進出

女子1部 3000m【予選2組】
 13位 岩渕李奈(盛岡一高2年)11:51.31 ※決勝進出ならず

1995年ー2000年の5月の物語

2017年05月27日 | 読書

1995年5月、高校1年生のタカユキは1月17日の阪神大震災をきっかけに高校をやめようかと考えていた。35歳サラリーマンのヤマグチさんは3月20日、1つ前の電車に乗ったことで地下鉄サリン事件の難は免れたが心の病に侵されていた。定年間近のアサダ氏は娘の結婚披露宴当日をむかえていた。2000年まで6回訪れる5月の三人三様の人生が当時の世相とともに語られる、切なくも懐かしい物語。

語られる中身は・・・
タカユキ編は1つ年下のガールフレンドとの5年間。ヤマグチさん編は小学低学年だった娘との5年間+地下鉄サリン事件と向き合う5年間。アサダ氏は妻、大学生だった息子、結婚した娘との5年間。誰が読んでも、登場人物の誰かに感情移入できそうな構成になっているところがミソ。

「あ~こんな出来事(事件)あったな~」
「あ~こんな(プロ野球の)試合あったな~」
「ノストラダムスの大予言、読んだったな~」

と、当時を思い出して凄くなつかしかったし、世相の移り変わりも再確認できた。

『星に願いを』(当時の題名は『さつき断景』)の単行本発行は2000年11月。
1997年3月11日の「茨城県東海村の動燃再処理工場での火災爆発事故」を踏まえて、次のような記述がありビックリしたので紹介する。

事故の翌日、新潟県の柏崎原発では、世界一の出力試験運転を達成している。
だじょうぶなのか?
ほんんとうに信じられるのか?
いつかーそれほど遠くないいつか、もっと重大で深刻な事故が起きてしまうのではないかと、アサダ氏には思えてしかたないのである。