白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

永遠の0-百田尚樹

2020年02月29日 | 読書

評価4

健太郎(26歳)はフリーライターの姉・慶子の依頼で、特攻隊員として命を落とした祖父・宮部久蔵の軍人としての生涯を調べ始める。久蔵と、久蔵亡き後祖母が結婚した大石賢一郎との間には驚くべき因縁があった。太平洋戦争、神風特攻隊について、空の戦場を舞台に伝える作者のデビュー作。

階級でがんじがらめになった軍部の閉鎖的社会、官僚主義的な発想に改めてため息が出る。一握りのエリートが企てた作戦に乗せられて幾多の人々が命を落としたのか、と思うと、口惜しさがこみ上げてきて、今の世情を憂う気持ちも膨らんだ。

戦闘機の空中戦シーンが圧巻!戦闘機にだいぶ詳しくなった。

続・憂国。

2020年02月29日 | 家族・自分
安倍のやっていることは、先の戦争の陸軍参謀本部、海軍軍令部、大本営のやつらと同じこと。国民に「やれー!いけー!」と号令をかけるが、自分は、安全なところに身を置いて、「だからどーした!?」

ふざけるな!と、言いたい!

夫の墓には入りませんー垣谷美雨

2020年02月24日 | 読書

評価5

垣谷美雨9冊目。
高瀬夏葉子(44歳)子供なし、夫の賢太郎(46歳)が脳溢血で亡くなった。夫婦関係が冷めていた夏葉子には夫の死の悲しみより自由を得た気持ちの方が大きかったが、近くに住む舅姑との付き合いが疎ましかった。墓問題、介護の重圧、夫の「愛人」への送金疑惑、難問が夏葉子を苦しめる。そんな夏葉子の日々を一挙に解決したのは・・・

いろいろ勉強になりました(笑)。
相変わらず、垣谷さんの本は面白い!サクサク読める!読後感がとても良い!

3連休3冊読破!
良い連休となりました~♪♪♪

絶唱ー湊かなえ

2020年02月23日 | 読書

評価5

湊かなえ19冊目!
著者がかつて青年海外協力隊員として訪れたトンガを舞台に、阪神淡路大震災の影を背負った女性4人が織りなすミステリー&ヒューマンドラマ。

①楽園②約束③太陽④絶唱、とそれぞれ主人公が違う独立した短編4作品だが、現地ゲストハウスの女主人が4人共通の知り合いとして登場することで一つの物語を形作っている湊さんお得意のパターン。また泣いた。

湊さん、直木賞なんて取らなくていいですっ!直木賞なんて超えてますからっ!ほんと、凄い作家さんです!

いつか陽のあたる場所でー乃南アサ

2020年02月22日 | 読書

評価4

「マエ持ち女二人組」シリーズ第1作。
昏睡強盗罪で7年服役した小森谷芭子とDVに苦しめられた末の夫殺しで5年服役した江口綾香は東京の下町でお互いを気遣いながら慎ましく暮らしている。いつまでも癒えることのない罪の意識を抱えながら、住民の人情に触れ、小さな出来事に喜び、悩んで日々を送る二人の友情と再生の物語。

考えすぎる性質の芭子と陽気な綾香の組み合わせが抜群!これからを真面目に真摯に生きようとする二人を応援したくなる!

家族との縁を切る手続きに訪れる弟と対面する芭子。揺れる芭子の心情とさりげない弟の優しさに涙した。

アルバイト先を辞めた芭子の将来は?綾香のパン屋修行は?子供との再会は?続編が気にかかる。

僕たちの戦争ー荻原浩<再読>

2020年02月21日 | 読書

評価4

現代日本のフリーターにしてサーファーの尾島健太(19歳)は昭和19年太平洋戦争末期の霞ケ浦練習航空隊に所属する石庭吾一(19歳)と入れ替わってしまう。二人の視点から、現代日本、終戦当時の日本をコミカルに描き出すタイムスリップ物語。

軍隊にしごき=精神注入棒(バッター)、罰直、前支え、テーブル支え、などに驚くとともに、人間魚雷・回天の構造と機能に戦争のむごたらしさを感じる。

う~む、二人が元に戻るラストが残念。尻切れトンボだ・・・

14年ぶり5回目の函館!

2020年02月16日 | 
今回は、県北バス~津軽海峡フェリーを乗り継いで函館に行ってきたのだ!




函館駅前 「うへぇ~風つえ~さむぅ~~~~」


路面電車を谷地頭で降りて、徒歩で立待岬へ向かう


おっぉーおー 右を仰ぐと函館山山頂!


振り返れば、真ん中左寄りに駒ヶ岳!



立待岬から旧幕府軍戦死者の慰霊碑「碧血碑」へ向かう途中、函館の昼景を仰ぐ!



改めて、高所恐怖症を実感、昇ったのはいいが窓際に近づけず(汗)


復元なった函館奉行所

楽しかったけど、昔のようにバガみたいにはしゃげない、飲めない自分に気がついた、そして、「旅の友は文庫本!」を実感した旅であった。